「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。在宅ワーカーから、2011年春より村議会議員。

村長選

2017年01月23日 | 田舎暮らし
 1月15日に村長選があり、現職の3選が決まった。

大鹿村長選、現職柳島氏が3選(南信州新聞)

大鹿村長選 柳島氏3選 リニアの影響低減 /長野(毎日新聞)

大鹿村長 柳島氏3選(信濃毎日新聞)

 村内での対抗馬の擁立が難航し、大鹿村出身の酒井和美さんに出ていただけることが決まったのは、事前審査の日も過ぎて年末もぎりぎりになってからだった。正月明けから動き始め、5日に記者会見、3連休を挟んで告示という、本当にぎりぎりの日程の中で、選挙に必要な書類、ポスターやはがき、ビラなど共産党の方たちの支援もいただきながら、何とか告示日を迎えられたという状態からのスタートだった。

 マスコミからは昨年6月まで飯田リニアを考える会の事務局を務めていた酒井さんの出馬ということで“リニア選挙”的な報道をされたが、今回の選挙の中心的な方たちの考えは、大鹿村の課題はリニアだけではないし、リニアだけの選挙にはしたくない、役場出身ではない新しい村長を選びたい、リニア容認だけれども現村政に批判的な票も集めたいということだったため、リニアについては、しがらみのない新人の方がより強く交渉できる、という形の訴え方にとどめた。そのため、現職とあまり代わり映えしない言い方になり、仮処分申立をしている方からはリニア反対の意思を示すためには棄権すべしというビラをまかれたりもした。一方、「リニアを止める実行委員会」が実施したアンケートには酒井さんは「反対」と答え、配布されたアンケート結果を見たリニア容認の支持者から怒られたこともあったようだ。
 リニア以外の課題といっても、しっかり話し合って具体的な政策として練り上げる時間もなかった中で、とにかく住民の声を聞く、住民参加型の村政をという形の訴えを中心にした。
 
 結果の241票対570票、約30%という得票数について、いろいろ思うところはあるし、反省点だらけではあるけれど、それでも無投票ではなく選挙にできて良かったと思っている。
 一つは、地元新聞社(南信州新聞、信濃毎日新聞)が電話調査や出口調査でリニアの賛否も聞いてくれたことが挙げられる。村ではこれまで住民投票もアンケート等も一切やってくれなかった中、50~70のサンプル調査ではあるものの、リニアの賛否を聞いて記事にしてくれている。いずれも賛否は半々という結果だ。
 もう一つは、選挙運動にIターンの若い人たちが大勢かかわってくれたこと。実は私自身は選挙戦の途中で義母が亡くなり選挙事務所を離れて東京に行くことになったのだけれども、若い人が後を引き継いでしっかりやってくれたそうだ。今回みんなが学んだことが次に生かされていくと良いなと感じた。
 
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謹賀新年

2017年01月05日 | 田舎暮らし


 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
(年賀状の写真は昨年11月の雪ですが、その後は雪らしい雪は降らず、日陰にも全く雪のない暖かく穏やかな年明けでした)

 昨年11月1日にリニア南アルプストンネル長野工区の起工式が行われ、工事がいよいよ始まってしまいました。今のところは関連の道路工事や宿舎の建設工事、ヤードの準備工事等だけですが、それでも朝夕は工事関係の車がかなり増えてきています。
 12月19日にはリニア連絡協議会が発足しました。村関係ではこれまでの対策委員会のメンバーに加え、村内各自治会から自治会長などの代表者が参加。長野県、JR東海、工事を行う建設会社からも参加して、総勢50人くらいの会議です。今後は2~3か月ごとに開催され、工事の進捗状況やモニタリング調査などの情報共有、苦情対応などの協議の場となります。

 また、大鹿村では1月10日告示、15日投開票で村長選挙があります。昨秋の同意から着工までの経緯を考えても、現職の無投票3選というわけにはいかないだろうと考え、現職の出馬表明後くらいから候補者探しに有志で動いてきました。しかし、村内ではなかなか見つからない状況でしたが、年末も押し迫った頃、大鹿村出身で、現在飯田市在住、飯田リニアを考える会で昨年6月まで事務局をされていた酒井和美さんにお願いできることになり、本日、立候補表明の記者発表を行いました。連休明けがもう告示ということで、新人候補の周知には本当に限られた時間しかありませんが、リニア批判・不安票、村政を変えたいと願う票を結集できるよう精いっぱい動きたいと思っています。

大鹿村長選、新人酒井氏が出馬の意向(南信州新聞)

長野)リニア争点に選挙戦へ 大鹿村長選、現新の対決か(朝日新聞)

大鹿村長選 リニア慎重派出馬表明 「考える会」の酒井氏 /長野(毎日新聞)
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12月定例会終わる

2016年12月17日 | 議員活動
 9日に開会した12月定例議会が昨日閉会した。今回は報告1件、議案10件、発議1件、要望4件で、議案等はすべて可決。議案1~3号は国の法改正、人事院勧告等で、特別職、一般職の期末手当などを引き上げるもの。議案4~9号は一般会計、特別会計の補正予算。大きいものは、南信州広域連合で進めている「知の拠点」整備にかかわるもので、各町村の負担分として5200万円、うち地方創生交付金が2600万円、起債が2600万円。また「道の駅」の詳細設計・監理委託料2268万円など。

 一般質問は5名で、東村議員が「道の駅」の展望と検討委員会のあり方、秋山議員が北川露頭の新設トイレ位置決定に伴う問題点、齋藤議員が高齢者の交通対策、北島議員がリニア新幹線の確認書と同意について、リニア確認書の中で村が先行しなくてはならないことがあるのでは。
 
 私の一般質問の通告内容は、
○福与地区の残土受け入れ反対表明について
 松川町生田生東区のリニア残土置き場候補地について下流の福与地区が受け入れ反対を正式表明した。トンネル掘削前に残土置き場に見通しを示すことを要請した議会の意見書に対して、JRは慎重に手続きを進めているとの回答だったが、この反対表明により残土の行き先は一層不透明になった。特に三正坊の仮置き場計画地は3年という期限つきであり、残土置き場の行き先が決まらないと期限内に撤去できないのではないかという不安が拭えない。確実な見通しが示されるまで仮置きすべきでないと思うが、村長のお考えを伺いたい。

○リニア工事の影響把握のために村独自でも各種データを取っておくべきではないか?
 リニアの準備工事や関連工事が始まった。工事が住民の暮らしに与える影響を把握するために、工事が本格化する前に、例えば小渋線の所要時間、通行台数など現状のデータを村としてもきちんと取っておくべきではないか。また、JRで行っている事後調査やモニタリングだけでは不安を拭えない場合に村や村民が独自で計測できるような測定機器等(騒音計、電気伝導度計、pH計等)を村で備えておいてはいかがか。

 残土置き場については、置き場がなければトンネルは掘れない、掘れるようにしていくのが事業者の責任という答弁。

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「着工」から1か月

2016年12月05日 | リニア新幹線
 11月1日の起工式に至ってしまった後、やや虚脱感もあって、ブログを更新する気力もわかないまま1か月以上たってしまった。
 3日は恒例の秋葉古道ウォーキング、13日は産業文化祭、19日は上蔵の雑穀祭りといった村の行事。秋葉古道ウォーキングは青木谷だったので、何年か後には工事車両が大幅に増えたり、この景観の中に鉄塔や送電線が入ってしまうのかと想像しながら歩いた。雑穀祭りでは中村養魚場のニジマスが来年までと聞いた。
 リニア関係では、5日、7日に視察に来られた方のご案内、6日は松本の集会でお話をしてきた。10日は長野県環境影響評価技術委員会で大鹿村の工事に関する環境保全計画が議題になっていたので久しぶりに傍聴に行く。外来種侵入防止のためのタイヤ洗浄機がヤード入り口に設置される計画に対して、そんな場所で種子を落とされては困るという委員意見。そりゃそうだと頷きつつも、村内に外来種に対してそこまで意識している人はどれだけいるだろうかと思ってしまったり、専門家のさまざまな意見・助言に対して、どのようにJRが答えるのかを確認してから着工というのが筋じゃないかと、改めて思ったり。
 20日、21日には議会報告会が開催された。議会が確認書や工事着手について4対3で同意してしまったことに対して批判の声をたくさん聞いていたので、大勢参加者があるかなと思ったけれども、残念ながら両日とも7名程と少数だった。特に若い人たちが少なかったのが残念だった。議会報告会は4年前より年2回開催している。2日間で30名以上の参加があった時もあるが、最近は激減している。報告会の持ち方などももっと工夫していく必要があるのかなと感じる。

 リニアの工事は、起工式後から宿舎の建設やヤードの準備工事、また関連工事として道路改良工事も始まっている。釜沢に通じる道は迂回路がないので、時間通行止めになっていても釜沢地区の人たちは通してもらえるようだけど、待たなくてはいけなかったり、工事を中断してもらうのが気兼ねだったりで、不便を強いられているようだ。大河原地区の国道152号線では大型工事車両が通行するため、保育所前と小学校前付近に交通誘導員が立っている。現在の大型工事車両の平均台数は20台程度なので、日中通ると誘導員の方は暇そうに見えるけど、朝夕はかなり車が通ると聞いた。

 作業員宿舎の工事。


 小渋川非常口のヤード準備工事。


 村内の工事の状況や道路情報などは、村のホームページに掲載されている。
 大鹿村リニア情報(工事・道路状況)
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起工式など

2016年11月02日 | リニア新幹線
 昨日、リニア新幹線南アルプストンネル長野工区の起工式が行われた。早朝、冷たい雨の音を聞きながら、南アルプスの山々が泣いていると思った。ディアイーター付近の沿道にはリニアに同意していないという思いを表明したい仲間たちが集まり、プラカードや横断幕を掲げる横を出席者の車やバスが通っていった。雨が上がり、昼前くらいから晴れてくると、赤石岳は初冠雪。JR東海のお偉方はこの神々しい山の姿を見て何を感じたことだろうか。



リニア長野工区着工 南アトンネル、大鹿で起工式(信毎Web)

リニアトンネル建設 “最難関”手探りのスタート 地元住民 不安・反発くすぶる 長野(産経)

生活、観光、環境に影響は… リニア南アトンネル工事着工(中日)

長野)リニア着工に地域の思いは 膨らむ期待と不安(朝日)

 前々日の10月30日には長野県知事との意見交換会が行われた。議会と村内の各団体の代表者が集まり、それぞれからの意見を述べた後、意見交換の時間が設けられた。知事との意見交換会の時間は1時間と限られていたため、前段にリニア整備推進局長との懇談の時間が設けられ、そこでは出席者全員が意見を3分程度で言って、知事にはそれぞれの代表者から言う形だった。率直に言って、大鹿村での課題について知事がほとんど知らないのに驚いたけど、今後はしっかり認識を持って、県民の立場に立ってJR東海に対して物を言っていただきたいと思った。

JRとの折衝 県「協力」 大鹿のリニア意見交換会で

県・JR、定期的トップ会談 リニア長野工区着工

 この日は、ほぼ時間が重なってしまって、冒頭しか話を聞けなかったけれども、「ああ、大鹿ダンプ街道」と題した講演会も行われていて、今後の問題を考えていく上で非常に良いお話だったようだ。また勉強しなくては。

リニア、残土の学習会で、その被害の実態に震え、それと闘う住民運動に元気が出た
 
 また、31日には、水の測定について学ぶ学習会を開催した。トンネル工事が周辺の水を引いてしまい、河川や地下水などに流量減少や枯渇などの影響を与える恐れがあり、事業者の側でも水資源についての調査を工事前から実施しているわけだけれども、事業者任せだけでよいのか、あるいは事後調査の対象になっていないけど不安があるなど、独自の調査も必要ではないかという話は以前からしていた。豊丘村など周辺町村では村で実施しているのに、大鹿村では行われてこなかった。では、自分たちで測ろうかと思っても、手法も分からないままだった。この夏頃、相模原で行われた学習会で講師をされた徳竹真人先生が、住民が自分たちで測定することの重要性を述べて、手法など相談に乗ってくださると聞いたので連絡を取っていて、この日に実施することになったもの。まさか起工式の前日になるとは思わなかった。私自身この間のめまぐるしい動きの中で宣伝もほとんどできなかったので、参加者はごく少数だったけど、実際に2か所で測定を行うことができた。大鹿村のような乱流河川では、事後調査で行われている方法よりも塩分希釈法の方が適しているのではないかということで、塩分希釈法で測定してみた。




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工事着手に同意

2016年10月22日 | リニア新幹線
 14日の工事説明会後にJR東海は「理解が得られた」として、週明けの17日に「工事用車両通行等に関する確認書(案)」を役場に持ってきた。そして、翌18日の全員協議会において、これについて協議。大体はこれまでの説明会等で示されてきた内容だし、議会の意見書で要望した点もある程度取り入れた内容になってはいるものの、その場でいきなり承認を求められても、じっくり精査する時間が持てない。残土置き場に関することなど幾つか意見が出たけど、却下される。私としては「環境基準の適合性を調査する」という文言が引っかかり、環境基準以下だから良いとするのでなく、できるだけ影響低減に努めるという話になっているはずなので、何かそういう文言を入れられないかと思ったけど難色を示される。その中で、議会の意見書へのJRの回答にあった「追加の環境保全措置をとる」という文言なら追加可能ではないかということで、そこを修正してもらう話になった。しかし、修正される前提で採決することになってしまい、4対3で確認書が承認されてしまった。さらに、確認書の承認をもって着工への同意もという話になったが、さすがにこれは賛否同数+保留と意見が分かれ、確認書を村民に周知した上で改めて話し合うことになる。

「工事用車両通行等に関する確認書」

 しかし、その再度の日程がわずか3日後に設定され、修正された確認書が村ホームページで公表されて中1日置いただけで、昨日、確認書締結後の対応について協議が行われた。18日の全員協議会も非公開だったが、この日も非公開の協議で、確認書と同様、4対3で大鹿村議会はリニア工事着工に同意することになってしまった。14日の説明会以降の動きはあまりに性急としか言い様がない。恐らく起工式の日程が先に決まっていて、村はそれに合わせるように強く求められていたのだと思うが、せっかく意見書で村と議会の「工事開始への同意」表明後の着工を求めたものが、本当に形だけのものになってしまった。
 
 リニア着手、大鹿村同意 南アトンネル 県内初、本体工事(信毎Web)

リニアに同意 民意をくみとったのか(信毎社説) 

大鹿議会が南アトンネル工事着手へ同意(南信州新聞)

長野側トンネル1日着工 リニア最難関、大鹿村が同意(中日新聞)

“密室”で僅差の賛成 リニア工事着工、大鹿村議会同意(中日新聞)

JR、11月1日起工式発表 リニア長野工区(信毎Web)

 


 
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2度目の全村工事説明会

2016年10月16日 | リニア新幹線
 10月14日に2度目の全村を対象としたリニア工事説明会があった。9月7日の全村対象説明会、9月13~15日の自治会単位の説明会、さらに10月11日に行われた釜沢での説明会を受け、住民の関心が高い工事車両の運行計画等の再度の説明と、これまでの説明会での住民の主な質問とJRの回答について説明があった。今回の参加者は新聞報道では約70人と、7日の説明会に比べるとだいぶ少なくなったものの、質疑では15人ほどが質問・意見を述べ、やはり10時半頃まで続いた。質問・意見は「理解できない」「歩みよりがない」といった厳しい声が多かったわけだけど、説明会が終了した後の記者取材に対して、今回は「理解が進んだ」ではなくて「理解が得られた」と答えたらしい。翌朝、昨日の信濃毎日新聞の1面トップの見出しは「JR「住民理解得られた」「本体工事開始へ大詰め」といったものだった。住民が帰った後の記者取材で答えた内容が翌日の見出しになるというのは、住民からすると本当に釈然としない思い。今回の説明会では特に、反対する住民とJRとの溝がより深まった感じがした。

 夜7時からの説明会の前に、4時から議会とJRとの懇談の時間も設けられ、先日の意見書への回答があった。8項目の要望事項に対して、確認書を交わすこと、要望事項を確認書に記載することなど、こちらの要望に添う回答もあったが、例えば最終的な発生土置き場の見通しを示すように求めたことについては、「慎重に手順を踏んで進めている」「できるだけ早期に確定できるよう努める」として、トンネル掘削前に確定することは難しいという回答だったし、基準値超えの自然由来重金属を含む発生土の対策についても、法令に則り適切な方法を選択すると言われても、具体的にどうするのか分からず不安を残す回答だった。村長と議会の「同意」後の工事着手を求めたことについては、着工への理解が整ったとJRが判断したら、村と確認書の締結などについて相談させていただくという回答。村長の同意なく始められないとは言うものの、最終的に決めるのはやはり事業者というこれまでと同様の言い方。

 また、昨日は飯田で「リニアのふあんを語る集い」が開催され、大鹿村からの報告を私と釜沢自治会長の谷口さん、大鹿リニアを止める実行委員会の宗像さんからさせていただいた。また、豊丘村、喬木村、飯田市上郷からの報告があった。

大鹿でリニア説明会 JR「住民理解得られた」(信毎Web)

JR東海が大鹿で工事説明会(南信州新聞)

JR、トンネル着工判断 大鹿村民は反発 説明会で「理解得た」 /長野(毎日新聞)

リニア関連工事「住民の理解得た」 JR側、大鹿で説明会(中日新聞)

リニア、各地の懸念を共有 飯田で7人が不安語る(信毎Web)

 今日の大鹿歌舞伎の定期公演には沢田担当部長が来ていた。大鹿村では今後、確認書の協議というステージに進むことになる。



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リニア意見書

2016年10月06日 | 議員活動
 10月3日に大鹿村議会としてリニア事業に対する意見書をJR東海に提出した。これは9月定例会に出されたリニア反対を求める陳情書をめぐる審議の中で、陳情書の採択に反対した議員も工事に対する不安はあるし、現在のJRの対応等に全く無条件でOKというわけではないので、議会として要望書等の働きかけをしようという話になっていたもの。9月26日の対策委員会でのやり取りを受け、28日に要望内容を詰めて、3日に提出した。大鹿村議会としてリニア事業に対する意見書は2回目で、2年前の認可直前に国交大臣あてにも提出している。JR東海に対しては初めて。この日は飯田で飯田・下伊那、中川村、南木曾町の首長と県、JRの意見交換会が行われ、首長たちからJRに対して厳しい意見がたくさん出されたこともあって、マスコミ各社の注目も集めた。南信州新聞ではその日のうちにWeb記事が出ていたし、翌日の信濃毎日新聞では1面、2面に紹介され、さらに次の日の社説にも取り上げられた。

大鹿村議会がJRにリニア意見書(南信州新聞)

大鹿村会、JRに意見書 「リニア工事開始 同意後に」(信毎Web)

リニア、工事は「同意」後に 大鹿村議会がJRに意見書(中日新聞)

リニア意見書 JRは重く受け止めよ(信毎社説)

工事開始同意後の着工を求め意見書 大鹿村議会、JR東海に /長野(毎日新聞)

 各社が注目したのは、要望事項の1項目目に掲げた村民の「理解と同意」の判断について。JR側が住民の理解と同意が得られなければ着工しないと言いつつも、理解と同意が得られたかどうかの判断は、住民や村や議会ではなくJRが行うという、誰が考えても理不尽な言い方を繰り返してきたため、説明会では常にその言葉をめぐる質問が出ていたし、対策委員会や議会の一般質問などでも問われてきた。これに対して、阿智村では議会が判断するのだという姿勢を示している。それにならい、大鹿村でも、事業者が理解が得られたと判断したとしても、最終的な判断は村の側(住民に選ばれた村長と議会)にあるべきことを示した。

 意見書全体としては、反対陳情不採択という結果を受けて、リニアを前向きにとらえ受け入れていく中で村のメリットにつなげるという姿勢を前提にしつつ、村民の不安要素を一刻も早く解消するためとして、8項目の要望事項を挙げている。
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第20回リニア対策委員会

2016年09月27日 | リニア新幹線
 昨日は20回目、最終となるリニア対策委員会が開催された。大鹿村のリニア対策委員会は、前期は2013年9月に準備書で具体的な計画が示されたことを受けて、翌2014年1月に発足し、認可まで毎月1回、計9回開催。認可後の2014年12月には後期が始まり、やはりほぼ月1回で20回開催された。対策委員会はリニア事業そのものの是非を問うものではなく、工事による自然環境や生活環境への影響を回避・低減する対策を事業計画の中に反映させることや、JRの行う影響対策を実効あるものとするため等の協議の場とされていたので、事業そのものに反対の立場からするとフラストレーションの大きい場だった。しかも、影響低減策にしても、繰り返し言っても聞いてもらえない、会を重ねてもほとんど代わり映えのしない部分が多くて、対策委員会としての視察や学習会の提案なども悉く却下され、住民からは推進委員会と言われ、徒労感ばかりが残る委員会だった。

 昨日は、7日から開催されてきた工事説明会で出された住民の質問や意見をまとめた資料が示され、その一部について、JRがどのように答えたかという説明があった。地区別の説明会は釜沢だけまだ行われていないが、それも来週開催見込みとのこと。地区別の説明会は複数回やると前回の委員会で言っていたが、各地区の方から複数回やってほしいという希望はないそうで、村民全体を対象にした公開の説明会を釜沢の説明会後にもう一回開催したいとのこと。これについては、これまでの工事説明会と同じ内容ではなく、説明会で出た意見・質問に対するJR側の考え方を示す説明会にするそうだ。住民主催の説明会をやってほしいという意見も出たが、答える内容は同じだとして、事業者主催になるようだ。 
 そのほか、委員からは発生土仮置き場や最終置き場が決まっていないこと、地権者は賛成でも住民が反対していること、通勤ダンプの問題等々の意見が出た。

 対策委員会は今回限りとなるが、早ければ来月には、村、県、JR、施工会社が入った連絡協議会を立ち上げて、工事期間中を通じての環境影響や住民意見などの情報共有、対策など連絡調整を図るそうだ。協議会の村側の構成は、人数的には各自治会から住民代表を入れて拡充されるように見えるけど、自治会の代表というとある程度年配の男性がどうしても多くなってしまうので、もっと女性や若者、保育所や学校関係、福祉施設などからの代表に入ってほしいところ。対策委員会には入っていた育む会も外されている。
 
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9月定例会終わる

2016年09月21日 | 議員活動
 9日に開会した9月定例議会が昨日閉会した。今会は報告2件、議案17件、請願・陳情4件。

 その中でも住民有志からリニア事業への反対を求める陳情書が提出され、そのための特別委員会が設置されて12日に委員会審議が行われたのが村内外から注目を集めた。大鹿村議会の委員会はふだん非公開で行われているけれども、この特別委員会は公開で開催。参考人として陳情者筆頭人の説明を求め、それに対する質疑の後、陳情書に対する意見を各議員がそれぞれ述べた上で採決。議会として事業そのものに反対の決議を求めるハードルの高い陳情だったけれども、賛成3、反対3の同数となり、委員長裁決により不採択となった。昨日の本会議では特別委員会の委員長も採決に加わったため3対4で不採択。この陳情書には昨日までに2054筆もの賛同署名が寄せられた。県内外の沿線住民からたくさんの署名をいただいたようで、討論の中にこの数字を織り込み、リニア工事による迷惑は大鹿村だけの問題ではないことを訴えた。
 採択に反対した人たちも、全く無条件で工事着手OKというわけではないので、議会として要望書提出のような形でJR東海に対する働きかけをしようという話になっているが、要望内容については、来週、最終のリニア対策委員会が開催されるので、そこでの話も踏まえた上で考えることになった。

 特別委員会の日の午前中には一般質問が行われ、6人が質問。初めに伊東議員が道の駅建設について、同報無線屋外局場所見直しについて、秋山議員が防災における自助・共助と村自体の対応、各防災倉庫備蓄品の種類、数量について、私は工事車両の急増に伴う交通弱者対策について、東村議員は松川インター大鹿線トンネル新設工事に関して、北島議員がリニア工事の残土問題と理解と合意について、最後に小沢議員が村長3期目の進退について。村長の進退については検討中との回答。会期中に示してほしいと質問したが、結局昨日の閉会挨拶でも触れなかった。

 私の一般質問の通告内容は、
○工事車両の急増に伴う交通弱者対策について
 先日、県道松川インター大鹿線のトンネル新設、拡幅工事の説明会が行われ、準備工事が始まった。説明会では区間によってはピーク時1日552台もの工事車両が通行することが示され、現状の狭隘な小渋線にこれだけの台数が通ることに不安を感じた村民は少なくない。高齢の方など運転を控えるようになる可能性もあると思われるが、交通弱者対策など何か考えておられるか。村内を通行する工事車両も今後急増していくことが想定される。地域公共交通会議の資料に示されているコミュニティバスの利用促進事業、利用転換事業、認知度向上事業とは、どのような内容を考えておられるか。
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