華流→韓流・・・次は何処?

最近のお気に入りはSS501とサンチュカップル。韓国のバラエティやドラマを中心にレビューしています。

韓国版[魔王] 第19話「あなたの友は、オイディプスの義務を果たすのです」

2008-09-07 23:17:36 | 韓流

ラスト前、今回は特に長いです。
あらすじ&感想
ソクジンの容疑を晴らしたいオスですが、
ソクジンの荷物から見つかった薬のカプセルは、青酸カリということが判明し、
また不利になってしまいます。

突然キョン社長からの呼び出しで、
「スンギ殺しの罪をソクジンに着せるのは、どういうつもりか?」
と、スンハは言われます。

スンハの正体に気づいた、キョン社長は、スンハを脅そうとして、
逆にスンハに脅される結果になります。

「お前も結局、俺と同じような人種じゃないか。
・・・・一つ忠告しよう。
出来の良い頭を過信するな、金よりもっと危険だ」
と捨て台詞を残し、キョン社長は去って行きます。

※スンハは、闇社会を牛耳るキョンにさえ負けてはいませんが、
”同じ人種”といわれたのはショックだった様です。※

スンハが家に戻ると、ヘインがスンハの帰りを待っていました。

「先生の事が心配で眠れなんです。
あなたが、世間を恨むのを責めはしません。
でも、暗闇に閉じこもったら暗い夢しか見られない。
暗闇の中にいたら、幸せなんかになれない。
辛いんです、あなたが幸せじゃないのが凄く悲しいんです。
思いとどまってください、今からでも遅くない、まだ間に合います。」
と、スンハに復讐を終わらせるように、
ヘインは泣きながら、今一度説得をします。

「僕は僕の望む道を行きます。
あなたが何を考えようと、僕には何の・・・・・」
とスンハが言いかけたとき、ヘインはスンハの頬を平手打ちします。

「何故ウソをつくの?辛いくせに・・・・・・
苦しんでいるくせに・・・・・・あなたが一番辛いのに。
間違っていると思うなら、引き返すべきだと思うなら、立ち止まらなきゃ。
今勇気を出せなかったら、罪悪感と自己嫌悪に埋もれてしまう。
それは復讐よりも暗い闇だわ・・・・・」
必死で説得するヘインに
「暗闇に慣れているものは、恐怖など感じません」
と言って、スンハは去って行きます。

※もうここでも号泣です。
とにかくスンハに幸せになってほしいというヘインの慈愛に満ちた心。
平手打ちも勇気がいったと思いますが、
そうまでしても、どうしてもスンハを止めたいヘインの気持ちが、
ヒシヒシと伝わります。
スンハは、無理に感情を抑え、ヘインへの気持ちを断ち切ろうとしているようで、
見ているこちらが、辛くなります。※

オスはナヒに、ソクジンがナヒを守るために罪を被ろうとしている事を伝え、
スンギが殺された時に、ソクジンと一緒に居たと、
ソクジンのアリバイの証明をしてくれるよう頼みます。

ナヒがソクジンのアリバイを証明し、
その結果殺人容疑が晴れた事を、スンハはソクジンに伝えます。

それでも、一緒になんか居なかったと言い張るソクジンに、
「彼女はあなたのために、勇気を出したんです。
だからあなたは精一杯・・・・・」
と、スンハは言いかけ、ヘインが自分に、
「どんなに大変でも、暗いトンネルの中からもう出て来ないと・・・・・
精一杯力を振絞って歩くんです」と言ったのを思い出し、動揺します。

ソクジンは、ナヒを守れなかったことに落胆します。

※自分が例え殺人者になっても守る・・・・・と言うのが、
ソクジンのナヒに対する愛なんですね。
なんか、大人しい人かと思っていたソクジンですが、
本当にナヒを命がけで愛していたんですね※

一方ヒスは、オスがナヒにソクジンのアリバイ証明を頼み、
それを受けてナヒが警察に行って来たことに怒りを爆発させます。

「俺がどうなってもかまないって言うのか?俺はどうなるんだ?」
と、オスになぐりかかるヒス。
この2人の騒動を見ていた父・ドンヒョンはただならぬものを感じます。

※ヒスは、妻が不倫を認めた結果になったことに腹を立てたのもありますが、
ソクジンのアリバイが証明されたって事は、自分の立場が危ないので、
それに対する不安からも、逆上したのでしょう※

スンハは、姉・スンヒの容態が悪化したとの知らせで、姉の病室に駆け、
看護師から一昨日、中年の男性がスンヒを訪ねてきてから、
体調を崩したようだと聞きます。

気がついたスンヒは、スンハに、
「辛かったでしょう、お兄さんとお母さんをそんな風に亡くして、よく耐えてきたわね。
今までちっとも知らなかったわ」
と話し始めます。

「何を聞いたんだ?」と言うスンハに、
「あなたを責めに来たんじゃないわ、あの人はあなたを分かってくれている。
あなたには幸せでいて欲しいの。
悲しい事は完全に忘れて、毎日幸せな事だけ考えて暮らして欲しいの。
約束してくれる?してくれるでしょ?」
と、スンヒは言います。

※スンヒは、グァンドゥの願いを聞き入れ、スンハを止め様としてくれたんですね。
過去の暮らしはどうあれ、今のスンハの周りには、
ただただスンハの幸せを願ってくれる人が沢山います。
それって、本当はスンハは、とっても良い人だから、
周りに良い人が集まっている気がします。※

オスに、また宅配便が届きます。
中身は、スンギが殺された日の日付の付いた写真が2枚と手紙でした。

写真に映っていた男は、ミン・イボムという男で、
金を出せばなんでもやってくれる便利屋だということが分かります。

スンギの事件の手がかりを握る男に違いないと、
オスたちは、早速この男の行方を探し始めます。

あの地獄門の画の前に立ち、
「地獄の門の前に立っているのは誰だ?」と呟くスンハの前に、
突然ヨンチョルが現れます。

「ヨンチョルさん」と驚くスンハ。

※字幕では”ヨンチョルさん”となっていますが、
スンハは”형(ヒョン)”と呼びかけました。
これって、男の人が年上の男の人を、親しみを込めて言う言い方ですよね。
ヨンチョルに対しても、オスに対するように、
年上でも軽く扱っているのかと思っていたので、何だか意外な感じがしました※

「もうすぐ終わるんだ、お前が言ったとおり、
僕たちが全て振り出しに戻すんだ。
テフンも喜んでるさ、正義は勝つんだ」
と嬉しそうに言うヨンチョルを、
涙一杯の、悲しげな目でスンハは見つめます。

「ヨンチョルさん、良くやってくれた。これで役目はお終いだ。」
と言って、韓国から出るよう勧めるスンハに、ヨンチョルは、
「ダメだ、まだ終わっていない。
見届けるんだ・・・オスを最後まで見届けるんだ」
と、スンハの言う事を、拒絶します。

部屋に戻ってから
「見届けるんだ・・・オスを最後まで」と言ったヨンチョルの言葉を思い出し、
苦悩の表情をするスンハ。

※ヨンチョルの復讐に対する狂喜の姿を通して、
自分のしている事の虚しさを感じたのでしょうか?
自分の復讐劇にヨンチョルを巻き込み、
そのヨンチョルが、復讐を楽しむような恐ろしい姿になったのを見て、
後悔したのでしょうか?※

ヘインが自分の部屋で
「あの人を助ける力を下さい」と、一人で祈っている時、
暴行を受けた後のスンギに、タバコを勧めている男の残像を見ます。

ヘインはオスに、
スンギにタバコを渡したのは、優しそうな男の人で、
スーツを着て、髪はオールバックだったと伝えます。

その男がスンギ殺しの犯人で、
そいつを捕まえれば一連の事件も解決するかも知れないと言うオスに、
「刑事さんは、チョン・テソンが誰なのかご存知なのですか?」と訊きます。

「証拠はありませんが、確信しています」とオスが答えると、
「私も誰なのか見当はついています。
でも、ずっと刑事さんに言い出せなかったんです。
その人が可哀想で、どうしても言えなくて、その人が歩いてきた道を思うと、
暗闇に閉じこもっているその人を思うと、胸が痛くて・・・・・
どうしたらその人を止められるのか分かりません。
・・・刑事さんはその人を恨んでいますか?」
と、ヘインは言います。

「よく分かりません。
その人の中に、自分を見るようで、許しも請えず恨めもしない。
・・・・自分を苦しめちゃダメです、僕はそれを望みません。」
と、オスは言います。

※このとき、オスはヘインのスンハに対する愛を確信したんだと思います※

一人ヤケ酒を飲み、スンハを呼び出したオスが、
「少しは満足ですか?全てあなたの思い通りだ。満足ですか?
・・・・・・不思議ですね、あなたに許しを請おうと思うと、
被害者たちの顔が浮かぶんです。
あなたを心底憎もうとすると、テフンとあなたのお母さんの事が浮かぶ。
どうかしているよな、あなたを通して俺が見える。
これ以上後へも引けず、戻る場所も無い俺が見えるんですよ。
あなたはどうです?痛快な気分ですか?」
と言うと、
「怖いようですね、正当な方法で犯人を捕まえると豪語しておいて、
真実を目の当たりにするのが、怖くなったんですか?」
と、スンハは言います。

「僕はあなたを捕まえますよ。
ただ、あなたを捕まえるのが嬉しくないだけです。
あなたの言う真実の果てに何が待っているのか、この目で確かめます」
そうオスが言うと、
「安心しました、期待外れに終わらなくて・・・」と、スンハは言います。

※去っていくオスを見るスンハの目も、辛そうに見えました※

「止められない、もう止められないんだ」
そう呟くスンハ。

※刹那過ぎます。何でもう止められないの?
まだ間に合うよ!って言って挙げたい衝動に駆られます※

ナヒの事を聞いて、ドンヒョンはスキャンダルを避けるため2人で海外へ行けと・・・・

そんな父にヒスは何か起きたときには、自分たちの考えを聞こうとせず、
事態の収拾が最優先だったことを批判しますが、
結局自分は父親に似ているから、父の言う事を聞くとヒスは言います。

スンハが事務所に行くと、3日ぶりに出勤してきたグァンドゥが待っていました。

※この時のグァンドゥの目を見ただけで、胸が締め付けられるように、
切なくなってしまいました※

「悩みました、私はどうするべきなのか、何度も自問したんです。
多くの苦痛を1人で耐えた16の少年のことを思うと、
不憫で胸が締め付けられます。
私がもう一度、彼に目をやっていたら、
少しは違っていたかもしれないと後悔しました。
・・・でも、あなたの選択は間違っています。
世間があなたにどうあろうと、正義を捨てる理由にはなりません。
しかし、私は先生のそばにいます。
出て行けといわれても、何時までもここにいます。
その少年に償いをするためにもここにいます。
私を必要とした時、いつでも助けられるように、此処にいます。」
慈愛に満ちた目でグァンドゥは言います。

涙を堪えるスンハ・・・・・・

※この事務長、良い人過ぎます。
きっと、この言葉を言うために3日間悩み、仕事を休んでしまったのでしょう。
直接殺人はしていなくても、罪を犯している事には変わりないスンハを、
見放す事無く、傍で支えて行こうとする大きな愛。※

ミン・イボムの事を調べていたオスは、
ふと兄・ヒスの事を思い出し、不安なものを感じます。

スンギの事件当夜のヒスのアリバイが無い事に気付いたオスは、
ヘインに写真を見せると、「この人です」と言われ、
ショックを受け、取り乱します。

丁度その頃、国外逃亡をするキョン社長が、
ドンヒョンにチョン・テソンはオ・スンハ弁護士だと告げます。

ジュンピョが事故にあった近くの公衆電話から、ヨンチョルの指紋がみつかり、
ヨンチョルの家の家宅捜査が始まります。

ヨンチョルの部屋からは、タロットカード、黒皮の手袋、
持ち手に赤い糸を巻いたハサミ、そしてカメラなどが見つかります。

丁度その時、帰宅したヨンチョルはオスたちを見て、慌てて逃げ、
階段から足を滑らせ・・・・・・


自分の手を染めず沢山の犠牲者を出したとんでもない罪人のはずなのに、
そんなスンハを理解し、何とかとめようとするだけじゃなく、
皆は一様に、スンハに幸せになって欲しいと願っていて・・・・・

本当に、周りに居て関ってくれている人たちが良い人ばかりです。
もっと早い時期に、これらの人がスンハの事に気付いていたら、
状況は変わっていたのかな?

「僕はあなたを捕まえますよ。
ただ、あなたを捕まえるのが嬉しくないだけです。」
と言うオスの言葉も印象的でした。

勿論、スンハを罪人にしてしまったのは、
自分が過去に起こした事が原因なので、それを思うとね・・・・。



さて、次はいよいよラストです。
ちゃんとまとめられるかな?

他の回の感想

#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10

  #11 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18 #19 #20


[Blogランキング]参加中

 人気Blogランキング 

この韓国ドラマあらすじブログがすごいっ!

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きこり)
2008-09-21 08:34:38
ヨンチョルを復讐計画に引き込み、恐ろしい復讐鬼に変貌させてしまったことに対するショックで、涙ぐみながらヨンチョルを見つめるスンハの目が印象的でした。
スンハはもう復讐をやめてもいいという気持ちになっているのに、ヨンチョルは許さないという状況・・・
どうにかならないのかな~と苦しくなりました。
そして、スンハを叩いてまでも目を覚まさせようとしたヘインの深い愛情を思うと・・・(涙
最終回、さらに記事が長くなっちゃいそうです・・・
返信する
チェックポイント多くて・・・・ (aki)
2008-09-21 23:08:06
きこりさん。
それでなくても、このドラマ伏線が多く、まとめるのに大変なのに、
ラストに向けては、一人ひとりの言葉が心にしみ、
みんなの表情も、最初の頃に比べたら色々変化してきていて、
全てを書き留め、ちゃんと表現しようとしたら、
レビューがどんどん長くなりますね。

この辺では、ヨンチョルのほうがすっかり「魔王」になっている気がします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。