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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

釜肌

2015年03月28日 04時01分53秒 | 美術館・博物館etc.
★大西清右衛門美術館 サイト
 平成27年春季企画展『茶の湯釜の文様』
  ※前期:4月19日(日)まで  後期:2015年4月21日(火) ~6月28日(日)

最近「こちらの美術館のチラシがカッコイイな」と感心しているけれど、
今回もまたしかり。

珍しく前後期になっていて、チラシもダブルサイズ(A3版)。
表?からみて左半分が前期、右半分が後期。裏側も表に連動している。

対応する写真をじっくり見てから展示室に入ることをオススメする。

さて、今回。

どうしても作者や形ばかりに目を取られて、
貸し出されなくなってしまった展示解説をパネルでじっくり読んで、
で、満足して出そうになった。

ちょっと待て。

今回のテーマは「釜肌」ダ。

既に何度か見た茶釜だからといって、釜肌にポイントをおいて見たことあったっけ。

表面って、暗いし、細かいから見えづらいのよねぇ

と思いつつ、再度見直す。

「状態がいいなぁ」と思った芦屋の夕顔地文真成釜は鯰肌。

二代浄清の狩野探幽下絵の芦鷺地文撫肩釜。芦と鷺がわかりにくいけど、なんとか確認。

まぁ、リストに書いてある作品名の通りなんですけど。

千鳥地文車軸釜。千鳥がかわいい。

でも、同じ形でも釜肌に描いている文様が違うだけでも、印象が違って見えるんだなぁ。
とも思った。

十四代・浄中の万代屋釜は竹内栖鳳下絵の笹地文。

十三代・浄長の万代屋釜は今尾景年下絵の千歳松地文。

あとは十三代・浄長の天女地文釜。橋本関雪が下絵。
隣に下絵の図もあり。「細かいのに、よく釜に鋳込めたなぁ」と思う。

十四代・浄中の三番叟釜。近衛文麿好。
高砂というのかな。翁と媼がいて、鐶付は鴟尾。

当代の八景釜もよかった。



★大西清右衛門美術館バックナンバーリスト
 2014年9月 『十代浄雪と奥平了保』
 2014年5月 『千家伝来の茶の湯釜』
 2014年2月 『新春の寿ぎ -福をよぶ吉祥の茶道具-』
 2013年10月 開館十五周年記念『初代浄林・二代浄清』
 2013年3月『大西家の近代-浄長・浄中・浄心-』
 2012年11月『京釜の粋-三条釜座、釜師の技と名品-』
 2012年5月『茶の湯釜歳時記』
 2012年2月『釜師 大西家歴代』
 2011年10月『釜をとりまく茶道具』
2011年5月『吉祥の釜』
 2010年9月『茶の湯釜にみる朽ちの美』
 2010年5月『風炉を楽しむ』 
 2009年11月『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』『寺院ゆかりの茶の湯釜』
 2009年5月『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
 2008年10月『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
 2008年3月『風雅-茶のなかにみる意匠』
 2007年11月『茶人と釜』

 2014年10月『大西清右衛門襲名20周年』
 2014年1月『釜師 大西清右衛門の世界』 (美術館「えき」KYOTO)
 2008年11月『千家十職 釜師 十六代 大西清右衛門展-襲名十五周年を記念して-』(日本橋三越本店)

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