Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックべネイ、「アメリカンアイドル シーズン11」に出演

2012-03-31 00:00:23 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドル、日本の放映前にアメリカの映像などを観て、
ネタバレ投稿するなどとんでもないことだと思っていた。
facebook、ツイッターなどでアメリカの人が投稿している結果も見ないようにしていた。

これから先は勝敗の結果についてではありませんが、
日本で放映される前の内容になるので、番組鑑賞の感動を大切にされている方は、
お読みにならないで下さい。

前日にデアンドレの映像を観たエリックべネイ、
翌日の結果発表ではアメリカンアイドルの会場を訪ねたそうだ。

番組中に各候補者へと向けて、著名なアーティストからのツイートを読み上げるライアン。
デアンドレの番が来た時「君宛てのツイートはなかった。」
一瞬失望した様子のデアンドレの表情が変わった。
エリック・べネイ自身が番組に登場したのだ。

ハグの後、デアンドレに向かい「良くやった。素晴らしかった。」と言うエリック。
候補者全員に対して「みんなもほんとうに良く頑張っている。偉いよ。」
デアンドレには「君はとてもユニークで良い声をしている。
僕の歌をまるで君のために作られたオーダーメードみたいに、
見事に歌い切ったね。」と称えた。
デアンドレにとってエリックの存在はアメリカンアイドルそのもの。

アメリカ全土からバッシングを受け、
タブロイド紙に罵詈讒謗が綴られた日々から、10年後。
こんな日が来ることをエリックべネイは想像しただろうか。
エリックべネイの姿が番組を通して全米へ世界へと紹介される。
新しいアルバムの発売も間近。

デアンドレ エリックべネイ「Sometimes I Cry」を歌う

2012-03-30 00:36:26 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドルをシーズン5から観てきて、
ずっと誰かがEric Benetの曲を歌ってくれるのを待っていた。

以前、シーズン6でトップ4になった人が好きなアーティストとして、
エリックべネイを上げていて「もしかして歌うかな」と思ったり、
シーズン8のダニーの出身がエリックと同郷のミルウォーキーだった時も、
ひょっとして、と期待した。

昨シーズン、グループ審査でグループ分けをする時に、
仲間にエリックべネイの"Last Time"を歌って聴かせる人がいて、
それだけでも感激した。

昨日の午前中、アメリカのエリックファンたちのツイートが急に騒がしくなった。
何と「デアンドレがエリックべネイの"Sometimes I Cry"を歌っている!」と書かれている。
アメアイ、先の展開を知りたくないのでアメリカの結果を見ないよう気を付けていたけれど、
エリックが絡んでいるこんなニュースとなると放っておけない。

日本放映の今後の番組も観た後、流れに沿った形でデアンドレの歌う"Sometimes I Cry"
観ようと思っていた。

ところがアメリカのエリックファンたちが早速、
リハーサル映像から本番までを投稿してくれている。
一瞬迷ったが、もう我慢できずに観ることにした。

映像中でデアンドレ、「エリックべネイは本物のR&Bシンガーだ。
僕も彼のようなアーティストになりたい。」とまで言ってくれているではないか。
とうとうこういう人が出て来てくれた。

"Sometimes I Cry"
失恋して2年経った男性が、彼女への想いを歌う曲。
高校生のデアンドレにどこまでこの曲が歌えるかと思ったが、
彼には歌いこなすだけの歌唱力と想像力が充分にあった。

トップ25の時にデアンドレが歌ったのは、アース・ウィンド&ファイヤーの"Reasons"、
フィリップ・ベイリーのキレには及ばなかったが、甘く優しいファルセットを聴かせた。
もしかしてこれを歌ったのもエリックが今年に入って"Soul Train Awards"で歌ったのを
観たからかも?とまで深読みしてしまう。

今回の"Sometimes I Cry"
ボーカルコーチの特訓の甲斐もあり、格段と進歩している。
ヴォーカルテクニックの数々が込められた曲、
全部頑張ろうとすると忙しい曲になったしまう、
ゆったりと持ち味を大切にとアドバイスされる。
この番組の中では時間が限られているため、アレンジして曲は縮められているが、
しっかりと歌のエッセンスが伝わってくる。

スタンドマイクの使い方などぎこちないところもあるが、それも慣れてないゆえのご愛嬌。
歌っている様子を見ながら、デアンドレがエリックべネイのファンであるということが良くわかる。

エリックべネイ、本人もこのツイートに参加してきた。
「ほんとに?再放送で観てみよう。」と書き込んでいるが、
まんざらでもなさそうだ。
いや、アメアイでは著作権のために歌えない曲もたくさんあると
以前候補者が言っているのを観たから、たぶんエリックもほんとうは知っていたのかもしれない。

今まで好きな曲、好きなアーティストの歌をアメアイの候補者が歌うと、
がっかりすることが多かった。
それなのに今シーズン一番お気に入りの候補者、
デアンドレがエリックべネイの歌をこんなにも思い入れを込めて歌ってくれた。

10年前はバッシングの嵐の中にいたエリックが、
今はティーンエイジャーから憧れの歌手と言われる。
デアンドレがトップ3に入れば、エリックべネイのアメアイ、ゲスト出演もあるのでは、
などと私の頭の中では想像が駆け巡っている。

エリックべネイ、デアンドレ宛てに「君を誇りに思った。投票するからね。」
とその後、ツイートしている。

Eric Benet 、Newアルバム「The One」について語る

2012-03-28 18:22:39 | エリック・ベネイ関連インタビュー
エリック・べネイ、アメリカでは5/8(日本では4/25)発売予定の"The One"、
詳しい内容、エリックの心境に踏み込んだインタビューが出たので​訳してみた。

http://m.free-press-release.com/news-eric-ben-t-gets-intimate-about-the-one-1332785120.html

6つのソロアルバム(注:今春発売の"The One"を含めての通算)、4回のグラミーにノミネート、
20年以上の業界でのキャリアを持ち、自身のレーベルも立ち上げたエリックべネイ。
R&B界において、もはやスーパースターと言える業績を築きつつある。
移り変わりの激しい業界の中で、周りに流されることなく自分のスタイルを貫いてきている。
彼は厳しい要求を突き付けられるこのビジネスにおいて、
自分の尊厳を守り、自身の音楽性を売り上げのために曲げることなくやってきた。
そのエリック・べネイにNewアルバム"The One"についてインタビューすることができた。

このアルバムのインスピレーションはどこから生まれましたか?
EB「タイトルの"The One"、理由の一つは20年近くこの業界でやってきて、
一つの念願がかなったこと、自分のレーベルをいつか持ち、
自分の曲や他のアーティストの曲を自分の納得のできる形でリリースしたいと思っていた。
そしてそれがとうとう可能になった。
音楽的にもCD発売に関するプロジェクトにおいても、
自分でコントロールすることができる。
これはアーティストとしてこれからもいろいろなことに挑戦する可能性に繋がる。」

自分のレーベルを持つポジティヴな点とネガティヴな点は?
「どこかのレーベルに所属していれば、CD発売まで
そのレーベルからの様々な指示を受け入れなければならない。
自分のレーベルを持てば、自分がもっとも伝えたいと思っている率直な気持ちを、
そのまま直接表現することができる。
これがポジティヴな面。

ネガティヴな面とはあえて言いたくはないな。
そうだな、ネガティヴではなくてチャレンジングとしよう(笑)
曲を書くところから始めて、予算も組まなければならないし、
販売戦略も練らなければならない。
でもそれを越えて余りあるほどの恩恵があるからね。
そういった大変さも僕はチャレンジとして喜んで受け入れている。
レーベルに所属しているのとは違い、はるかに決定権のある立場だからね。
"The One"が完成した時には、ワーナーにいた時とは違い、
このプロジェクトにおいて音楽的にも興行的にも自分がコントロールできるから。
自分がオーナーであるということは大きなモティベーションになるよ。」

"Real Love"のコンセプトは?プロモーションヴィデオ、とても良いですね。
「どうもありがとう。
"Real Love"は自分と妻との関係を元に大人の愛について曲にした。
ラブソングはおとぎ話のようなロマンスを歌ったものが多いが、
実際はそんなに甘くはない。
年齢を重ね、経験を積み、やっと手に入れることのできる愛、
努力して育んだ愛は報われる。
そこにはほんとうの祝福や癒しがある。
本物を手に入れて、輝き続けさせること、それがこの曲のテーマだ。」

次のシングルは?
「今、レコーディングの最終段階に入っている。
自分とマネージメントのPrimary Wave、販売元のEMIとですべての曲の中から、
どれを選択するか決定しつつある。」

海外のファンとアメリカのファンとの違いは?
「海外ではサウンドや演奏の仕方が問われるのに対して、
アメリカでは話題性、アーティストの知名度が大きな要素になるね。」

20年間この業界でやってこられた秘訣は?
「いい質問だ。
それはいかに自分に正直であるかだと思う。
自分は流行に捉われたりしないで、ずっとやってきた。
20年間でいろいろな流行り廃りがあった。
その時代ごとに先端とされるプロデューサーが出たり消えたりした。
自分はそういうトレンドに飛びついたり、
流行りのプロデューサーと組もうと思ったことはない。

いつも変わらず自分のスタイル、エッセンス、手作り感覚、
子供の頃から聴いてきたR&Bの良さに拘ってきた。
スタジオに入る度に、クインシー・ジョーンズやマイケル・ジャクソン、
アース・ウィンド&ファイアーのレコードを初めて聴いた時の、
感動と興奮を感じたいと思う。

振り返ってその頃の音楽と今を較べると、
今の音楽は進化してエキサイティングになってはいるけれど、
かつてと較べて情感豊かとはいえない。
僕は根気強く普遍的な音楽を大切にする気持ちを忘れず、
それを基本として自分の中心に据えたいと思っている。
そうやってきた結果、長くキャリアを重ねることができたのだと思う。」

新しいアーティストで今気になる人は?
「Legacy、彼女は素晴らしい。そしてMike Ocean、才能のあるところに希望もある、
それを体現している彼のあり方も気に入っている。」
(注:本文中の記載通りに名前を書きましたが、エリックべネイは、
今年に入ってから、好きなアーティストとしてLedisiとFrank Oceanを上げているので、
インタビューアーか編集者が間違った聞き取り、書き取りをしたのかと思います。)

最後にファンへの一言。
「ずっと音楽をやってきて歌い続けることができるのはファンがあってこそと、
常に感謝している。
5月に発売される(日本では4/25発売予定)"The One"、
これを聴けば皆も満足してくれると思うし、
僕の感謝の気持ちをCDを通して感じてくれると思う。」

テクノやオートチューンの時代、
純粋でオーガニックなサウンドを求める人にとって、
これからもエリックべネイの音楽は感動を生み出し続けてくれることだろう。

Interview by Natasha Anac Edited by Geena Jinev Anac 3/26/2012

アメリカンアイドル シーズン11 トップ13→12

2012-03-26 16:48:55 | アメリカンアイドル
今回のテーマは男性がスティーヴィー・ワンダー、女性がホィットニー・ヒューストン。
メンターにメアリー・J・ブライジを迎える。
好きなアーティストがテーマに取り上げられると楽しみな半面、
愛着のある曲がアレンジで変形されてしまったり、
思い入れのある曲に対しての期待が大きくて裏切られることがある。
またこの二人の歌は難しいので今までにも選曲して失敗した候補者も観てきている。

ジョシュア"I Wish"
アップテンポな曲、メアリーの指導でピアノ奏者に添って歌うことで、
イメージを掴んだ。
非の打ちどころのない完璧なパーフォーマンス。

エリーズ"Greatest Love Of All"を歌おうとしたが、
二人に反対されて"I'm Your Baby Tonight"
ジミーのチョイスとはいえ、全く知らない曲を歌うのでは、
歌い込んだ曲、大好きな曲で勝負を掛けてくる他の候補者の間で不利になるのではないか。
付け焼刃的な印象が拭えない。
味のある彼女の声の良さを生かせないまま終わった。
しかしそのことについてライアンに質問された時に、
与えられた曲を限られた時間内で、仕上げるべきだと反論はしなかった。

ジャーメイン"Knock Me Off My Feet"
メアリーから出だしを勿体付けず、スムースに歌うように指導される。
ピッチやバランスに不安定さはあるものの、それを押して余りある粗削りな魅力がある。

エリカ"I Believe In You And Me"
落ち着きと声量、リラックスした表情が素晴らしい。
見せ場を十分に心得ている。
歌の盛り上がりの演出の仕方も完璧だ。

コルトン"Lately"
ジミーもメアリーも彼の良さをどうこの曲で表現するべきか試行錯誤した。
繊細さを強調しようという方向性が決まる。
曲も持ち味を掴んで自分にフィットさせた。
スティーヴィーの曲にロックのテイストを入れたのがしっかりと決まった。

シャノン"I Have Nothing"
よりによってこの難曲に手を付けるとは。
曲の難易度だけではなく、「私には何もない。あなたしかいない。」と言う歌詞が、
恵まれた環境を突っ走っているティーンエイジャーが歌っても、全く真実味が生まれない。
それでも歌いこなすだけの想像力や歌唱力も足りなかったと思う。
リハーサルでは出ていた高音が本番では出せず、欠点ばかりで見せ場のないまま終わる。
しかしピアノのミスがあったようだが、バンドのせいにしないで結果を受け止める。
こういう受け答えは視聴者の共感を呼ぶはずだ。

デアンドレ"Master Blaster"
メアリーからパンチを効かせるようにとアドバイス。
ジャマイカの国旗がジャケットに付けられている。
彼のルーツを感じさせるパーフォーマンスだった。
審査員には概ね好評だったが、
歌の中にここぞというハイライト部分がなかったように思えた。

スカイラー"Where Do Broken Hearts Go"
曲の雰囲気が彼女にぴったり合っている。
最後のクライマックスは圧巻だった。
曲を知らなかったというエリーズと同じ条件下でありながら、
初めて歌った曲をここまで歌いこなした。

ヒジュン"All In Love Is Fair"
リハーサルではバンドからピアノ伴奏のみにして曲の雰囲気を掴んだ。
本番でオーケストラをバックに歌うヒジュン、コメディアンとまで言われた彼が、
ロマンティックな曲を歌い上げる姿は冬のソナタのヨン様のようだ。
意外な一面を見せた。

ホリー"All The Man That I Need"
メアリーから高音の無駄遣いを避けるようにとのアドバイスを受け、
前回よりも格段と良くなる。

ジェレミー"Ribbon In The Sky"
人柄には好感を持っているが、今回は思い切って難曲に挑んだことが、
失敗を招いてしまったようだ。
残念ながら十分に歌い切れているとは思えなかった。

ジェシカ"I Will Always Love You"
技巧を凝らし過ぎず盛り上がりを作るようにとアドバイスされる。
この日のナンバー1、パーフォーマンスだ。
"And I~~"とエンディングへと持っていくところ、
テレビの画面を通してもその迫力に圧倒される。

フィリップ"Superstition"
フィリップはこの曲でオーディションも通っているだけに、
彼の十八番ともいえる。
ここのところ、ライヴで先週はベンロンクルソウル、
先々週はフランク・マッコムでこの曲を聴いた。
それぞれ原曲の持ち味を大切に自分らしくアレンジしていたが、
フィリップも自分のスタイルを貫きパワーを炸裂させた。
この人はほんとうに楽しんでいる。
大物と言うかスターの風格がある。
番組が進むにつれてその濃さが増してきている。

結果発表。
最下票の男女二人から審査員が落選者一人を決める。
最初は全員でスティーヴィー・ワンダーの"As"のパーフォーマンス。
それぞれの長所が良く出ている。
今回のトップ13は粒が揃っていて、ほんとうに優れた人ばかりだ。

ワースト6に選ばれてしまったのは、
ジョシュア、ジャーメイン、ジェレミー、エリカ、シャノン、エリーズ。
結果はエリーズとジェレミーになる。

審査員が救ったのはエリーズ。
今回のパーフォーマンスでは失敗したが、
実力のある人だというのは歴然としているだけに当然の結果かもしれない。

アメリカンアイドル シーズン11 トップ25→13

2012-03-24 13:49:26 | アメリカンアイドル
ずっと同じ画像を使っている。
以前その時の話題になった候補者の画像を捜そうと検索を掛けたら、
日本よりも進んでいるアメリカの結果が目に入ってきてしまったこともあり、
うっかりアメリカンアイドルで検索を掛けて余計なものを見ないようにしている。
録画にせよ番組を観る時の感動を大切にしたいので、
あわせてこの時期はツイッター、facebookもアメアイ関連の投稿を読まないようにしている。

視聴者の選ぶトップ10、+審査員によるワイルドカード適用者が3名、
審査員一人に一人づつ、脱落者から救う権利がありトータルで残れる人は13人。
25人から一気に12人も落とされることになる。

トップバッターは男性3人。
チェイス、フィリップ、ジェレミー。
三人ともファイナリストに相応しい実力があると思っていた。
ボーカルコーチのジミー・アイオヴィンからの辛辣なコメントがある。
今回、前回と続きサイモンがいないせいか、
歯に衣着せぬコメントをする人がいないのは物足りにないとは思っていたが、
この後も続くジミーのコメントは時として残酷過ぎるようにも聞こえた。

ジェイミーはスター性に欠ける、チェイスは男前だけどこの程度はいくらでも、
フィリップとはすぐにでも契約したいとジミーは言い放つ。
合格はフィリップだけだった。

ハリー・デイ、ジェシカ・サンチェス、ブリエル、ホリー。
合格はジェシカとホリー。
ジェシカ、ドリームガールズのテーマを歌い、大喝采を受けた。
ジミーからもすぐにでも契約したいと言われた。
ハリー、応援していたのに視聴者の共感を得るには至らなかったのだろうか。
ホリーは頑張っていたが、から周りしていた印象だっただけに意外だった。
審査員から「ヘアダウンするといいよ。」という言葉が上がっていたが、
これは「髪を下ろす」というだけではなく「リラックスする」という意味も含む。

ジョシュア、ヒージュン、アダム。
ジミーから「ギャグのセンスはあるが、
これはコメディアンの選手権ではない。」と言われてしまったヒジュン。
ゴスペルから学んだ堅実な歌を聴かせるジョシュア、この二人が通る。
アダムはかなり歌えていると思ったが、
ジミー曰く「歌のカテゴリーとしてアフリカ系の女性と白人男性の間の中途半端な位置にいる」
視聴者の票を獲得するのには方向性がはっきりしなかったのだろうか。
ジミーのコメントの映像が映し出された後、批判的な言葉をうっかり言ってしまうアダム。
こういう態度が落選、あるいはワイルドカード候補者の決定の時に影響したのかもしれない。

スカイラー、ベイリー・ブラウン、チェルシー、シャノン。
スカイラーとシャノンが合格。
ベイリーに対してジミーは「落ちるね。」と言った。
シーズン6のオーディションで注目された美少女、グループ審査で敗退し、
今回5年振りで大人になって戻ってきた。
ここまで言われるの気の毒な気がしたが、
ドレスが窮屈で歌えなかったとパーフォーマンス後に話していたベイリー。
歌い終わった時にほっとした表情をしたのが印象に残っている。
やはり歌っている時に苦しそうにしているようでは上には進めない。
チェルシーもドレスがきつかったと言っていたが、
今回の女性のパーフォーマンスの衣装、タイト過ぎて歌うのに向いていなかったり、
本人の雰囲気と合っていなかったり、
露出度が必要以上に高かったり(見る人の視点を歌や表情から反らしてしまう)
スタイリストにも問題があったように思う。

アーロン、クレイトン、リード。
全員不合格になる。
しかしジミーのコメントが厳し過ぎて候補者に同情してしまう。
リードが落ちたのは意外だった。

エリーズ、エリカ、ヘイリー・ジャンセン、ジェン。
エリカとジュンはそれぞれ歌唱力を持ち合わせていたが、
ヘイリーは最初のピッチの掛け違いが最後まで立て直せず、
歌った曲"Sweet Dream"に掛けてランディーに「悪夢だ。」とまで言われてしまった。
ジミーのコメントも負けず劣らず辛口。
合格はエリーズのみ。

デアンドレ、エーベン、コルトン、ジャーメイン。
合格はコルトン、そして何とジャーメインだった。
ランディーもびっくりする表情が映し出される。
ジャーメインはユニークな声と個性を持ち合わせているが、
視聴者の票を獲得できるとは思わなかった。
コルトンも挑戦は二年目。
途中で脱落した妹が父と共に客席から声援を送っている。

落ちた人の中から6人が選ばれて残りの3人を掛けての戦いが始まる。
発声もウォームアップもなしにいきなり、パーフォームしなければならない。
トップバッターはジェン。

後ろの合格が決まらない人たちは自分が5人に入るかどうかで、
生きた心地もしない様子で待っている。
自分は落ちるかもしれない、でもワイルドカードに選ばれるかも、
と心が揺れている様子が画面に映し出される。
この番組はどんどんタフさを増している。

ジェレミー、ブリエル、デアンドレ、エリカ、リード・グリムが続く。
ジェレミーは「性格の良さだけでは残れない。」とジミーに言われてしまったが、
彼の優しさがにじみ出る歌に会場の涙を誘う。

一方、デアンドレ、彼の歌う「ジョージア」、何が何でも残りたいという思いが迸る。
静かな低音から始まり得意分野の高音を思いっ切り聴かせた。
無難に済ませるのではなく、大きな賭けに出たことがわかる。
会場はスタンディングオベーション。
本人も勢い余って歌い終わった後も動きが止まらない。
前回のパーフォーマンスが終わった時に「僕のいる場所はここだと思った」
と言っていたデアンドレ。
前シーズンに続き再挑戦だが、確実に歌に磨きを掛けてきている。
生き残りたいという必死の想いが会場を審査員を感動させた。
与えられた機会を慈しみ、その瞬間にすべてを賭け燃焼させる人の姿は美しい。

ワイルドカードが適応されたのはエリカ、ジェレミー、デアンドレだった。

次回の課題はスティーヴィー・ワンダーとホィットニー・ヒューストン。
メンターにはメアリー・J・ブライジが登場する。

最後に選ばれたトップ13の表情が画面に映し出されるが、
喜びというよりも複雑な表情が見て取れた。
親しくなった多くの人が脱落し、これからもより厳しくなる戦いの日々が待っている。

Ledisi @ Billboard Tokyo 3/22 2nd

2012-03-23 14:22:07 | その他のライブ
平日のセカンドショウ、開場は20:45、開演は21時半。
早めに会場に着くとS氏は既に到着している。
建物内の喫煙室で会い、LedisiTシャツを手渡す。

ビルボード・フロント前に戻ると、
1stから観ていたnkmrakikoさんも既に出てきていて、
2ndからのchanparaさん、K君、Yukaさんともお会いできた。

これから始まる東京最後のセカンドショウ、
nkmrakikoさんは4回目、私達とchanparaさん、K君も2回目になる。
この日は皆さんは自由席、私たちは指定席のシートカウンターL。
時間に余裕がなかったのでこの席を選んだ。
先日のアル・ジャロウ&ジョージ・デュークではカウンター左端だったが、
今回は中央を押さえることができた。

バンドのメンバーと共にレディシが現れる。
おっ、今日のレディシの髪型はダウンスタイルだ。
人の顔も下から見上げるのと、上から見下ろすのではかなり印象が違う。
今日のLedisiは前日にも増して美しい。
スポットライトにアイシャドーと鮮やかなリップが映える。

やはりこの位置は視界、音響共にベスト。
しかしながら、客席が見えないので観客との一体感は薄くなる。
アーティストの傍に座る臨場感にも欠けるかもしれない。
それでも立ち上がっても歌っても周りが気にならないし、
個人的にガシガシ歓声を上げるにはもってこいだ。
全体の動きも観ることができるし、Ledisiとも正面から向き合い、
視線を合わせることもできる。
自由席の先端、指定席の中央、どちらの席にもそれぞれ良さがある。

バックの女性二人が秀逸だ。
レディシは二人にステージを預けて退場する時に、
「思いっきり歌って。でもこれは私のショウだってこと忘れないで」
お決まりのセリフかもしれないが、それぞれ高音、低音を聴かせる。
レディシと三人で並んでダンスする時も大柄の二人がレディシを囲んで踊るのは、
観ていて声援を送りたくなる。

「女性たちのための歌よ。」とLedisiが"Pieces Of Me"
を歌い始めた時に、なぜだか目が霞んできた。
それに続く"What A Wonderful World"昨日に続き涙がどっと出てくる。
この流れ、どうしてこんなに泣けるんだろう。
悲しい曲じゃないのに涙が出てくるのは、
レディシの歌の持つ力強さや感情の豊かさに魂が揺さぶられて、
自然と涙腺が反応してしまうのだろうか。

"It's All Right"の前コメ、レディシは昨日とは違い、
「私がたいへんな思いをしている時に、ママがこう言ってくれたの。
"It's all right"って。その言葉でとても楽になった。
だからこの曲はママのお蔭でできた曲。ママは今回初めての日本なのよ。」
昨日のように客席の端にいるママが立ち上がって手を振る。

最後にバンドのメンバーを紹介し、この曲を終えてレディシは楽屋へと向かう。
シートカウンターの端を通るので、駆けつけるとハグ、
"Muah!"という言葉と共に頬にキスをしてくれた。
夫も後ろから手を伸ばして握手。
レディシはやっぱり熱くて素敵な人だ。

ブレンダ・ヴォーンが私の前を横切る。
お別れコンサートに先月行ってるので、声を掛ける。
「日本にもういないのかと思った。」
「まだ少し滞在しているのよ。
でも今日のショウ、あなたどう思った?
ほんとレディシって最高よね。」
そう言えば自分のコンサートでブレンダが
Ledisiのファンと言っていたことを思い出す。

終了後、ママに昨日撮った写真を渡す。
ママはとても喜んでくれて、夫とサインの交換をしている。
nkmrakikoさんは大阪も行くからね、と伝えると「大阪でまた会いましょう!」
きゃっ、きゃっと飛び跳ねながら楽屋への階段を降りて行くママ。
やっぱりこのお母さんがいてレディシがいると思わせるものがある。
Sさん、chanparaさんも一緒に見送る。

家に帰ってもこんなに凄いショウを観た後は、簡単には眠くならない。
それでもLedisiのCDは敢えて聴かない。
耳に残った音や印象を大切にしたいから。
頭の中でレディシの曲がループしている。

明日の大阪のショウ、東京からnkmrakikoさん、J.Iさん、Hさんが向かう。
大阪でも観客を吹き飛ばすショウを観せてくれるのに違いない。

Ledisi @Billboard Tokyo 3/21 1st

2012-03-22 15:01:16 | その他のライブ
一昨年、年末にブルーノートでのカウントベーシーとの共演でLedisiは来日している。
その時にはライヴに行けなかったので、Ledisiを観るのは2010年のビルボード以来、
約2年振り。

事前にnkmrakikoさんから教えてもらったLedisiのサイトで、
それぞれTシャツやパーカーなどを購入。
またLedisiのホームタウンはニューオリンズなので、
私たちはニューオリンズのビーズネックレス、キャップなども合わせてコスプレ。
総勢6名での鑑賞となる。
こちらのテーブルは合い席なので、ご一緒した女性お二人に始まる前に一言、
「騒いで煩いかもしれないけれどよろしくね。」
「一緒に騒ぎます。」
「連れて行ってください。」との心強いお返事を頂きました。

久しぶりに見るレディシはトサカヘア。
黒のタンクトップと膝丈のスカート風パンツ、
ゴールドともベージュともつかぬレザージャケット。
ゴールドのかなりヒール高めのサンダル。
相変わらず元気いっぱい。
最前列が皆、LedisiTシャツなのに目を止め、
「ちょっと、あなたたちったら・・!」と喜んでくれている。

さてここから先はレディシご専門の方が東京にはnkmrakikoさん、
関西にもいらっしゃるので、私の個人的なハイライトに絞ります。

ここのところ、来日アーティストは今の日本への応援歌、
あるいはホィットニー・ヒューストンのトリビュート曲を歌うことが多い。
どちらにも触れない人もいる。

Ledisiはこんな風に話し始めた。
「日本の人たちはたいへんな中から、しっかりと立ち上がって、
また以前の状態へと復興しつつある。
その様子を見聞きしつつ、自分の故郷のニューオリンズのことが重なって・・・」
ここでレディシはそんな風に日本のことを思っていてくれたんだと思い、はっとした。
レディシと目が合った。
レディシの目から涙が溢れている。
「この曲はあなたたちのために。」
"What A Wonderful World"
歌おうとしつつ、いろいろな思いが押し寄せてきたのか、言葉に詰まる。
気持ちを落ち着けながら、レディシは歌い始めた。
この曲で私も隣のテーブルの皆も泣いた。

「この曲もあなたたちのためよ。
あそこにいるのが私のママなんだけど(立ち上がって皆に手を振ってくれる)
日本に来ることを心配したの。
だから『もう大丈夫よ』って言ってあげた。」
"It's All Right"

Ledisi、とっても綺麗な人だ。
歌う時にちょっと上顎と下顎をずらし、口をゆがめたり、すぼめたり、
こんな表情や動く姿は観ているだけで楽しくなる。
お腹や二の腕はお肉が付き気味になっているけど、
そんな小さなことなんてどうだっていい、と思わせるだけのおおらかさがある。

サイン会は毎回ないけれども、ステージの左右、後方、
指定席、そしてカジュアルの左右、後方、すべてに挨拶をして行くレディシ。

終わった後もお母さんが「サインしてほしいCDとか預かるわ。
娘が服を着替えたりしているけど、その合間にサインさせるから。」
とやってきてくれた。

「今もニューオリンズに住んでいるんですか?」と聞くと、
「娘の仕事に合わせてあちこち移り住んでいるけれど、
またニューオリンズに家を持つことも考えているのよ。」
お母さんも皆とお揃いのパーカーを着ている。
きさくでサバサバした感じの良い方でした。
一緒に記念撮影に収まる。


終了後、セカンド目指してきた方達とエールの交換。
LedisiのLoveとSoulの引き継ぎをして、
また2ショウ続けてみる方達を客席へと見送る。

今日もセカンドを観る予定、昨日の席から見えなかったもの、
聴き取れなかった部分をしっかり聴いてくるつもりだ。
昨夜は「レディシと一度もアイコンタクトが成立しなかった。」
とこぼしている夫。
今日はレディシと視線を合わせることができるのか?

アメリカンアイドル シーズン11 トップ24 男性

2012-03-21 10:30:25 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドル シーズン11、全米から集まった10万人の候補者が、
とうとう24名に絞られた。
また男性は脱落者4人の中から一人が呼び戻される予定とのこと。
今回は各自が自分の好きな曲を選択。
故郷での生活振りも紹介映像がある。

リード・グリム、姉の子供たちのベビーシッターをする日々から、
一気に環境が変わった。曲は"Moves Like Jaguar"
シーラEばりにパーカッションの演奏を歌いながら挟む。
声も良いし申し分ないがステージの動きに多少ぎこちなさが残る。

アダム・ブロック「ホワイトチョコを目指す」の言葉通り、
アレサ・フランクリン"Think"
エリックべネイファンの皆さんはご存知かと思うが、
エリックの曲で"Chocolate Legs"という歌がある。
アフリカ系女性に対してだけの曲ではないかという質問に、
「チョコレートでもいろいろある。モカ、ビター、ホワイト、
わさび入りなんてのもあるかもしれない」と答えているが、
アダムはアレサの原曲の持ち味を大切に自分の歌へと仕上げた。

デアンドレ、高校生の少年がアース・ウィンド&ファイアー"Reasons"
若者がこういいう曲に目をつけてくれるのは嬉しい。
エリックべネイも今年初めの"Soul Train Award"で歌ったが、
デアンドレはフィリップ・ベイリーのファルセットの冴える曲を、
甘く優しく歌った。
かつてトップ24を逃した人がこんなにも成長して戻ってきた。

コルトン、テネシー出身の20歳。
この人も2度目の挑戦だ。
一緒にハリウッドまで来た妹はすでに脱落している。
パラモア"Decode"

ジェレミー・ロサド、クリニックに務める19歳。
他の候補者たちにいつも大きな声援を送っている姿が、
番組のスタッフや審査員の目にも届いていた。
"Gravity"、深みのある美しい声だ。
ジェニファー・ロペスもうっとりと聴いている。

今回の男性のレベルの高さはシーズン中でも群を抜いている。

アーロン、ダンスも習いながらボーカルコーチをする27歳。
ジャクソン5"Never Can Say Good-bye"
歌唱力も充分だし、ステージの立ち居振る舞いも慣れている。
しかしスターとしてのカリスマが弱いのが残念だ。

チェイス、21歳。演劇科の学生。
ちょっと見には地味だったが、ハンター・ヘイズ"Storm Warning"
歌い出すと観客をひきつける力強さに驚かされる。

クレイトン、ニューヨークのアーティスト。
シンディー・ローパー"True Colors"
この人は声も綺麗で歌のアレンジも巧い。
オーディションではエッジがきいていたが、トップ24の中では、
生き残っていけるか。

フィリップ・フィリップス、21歳。
家族で経営する質店を手伝っている。
オーディションからずっと注目を集めてきた。
"In The Air"
この曲で良かったのだろうか。
時々音程を外したり、声が聴きづらいところがある。
それでも最後はしっかりときめた。

エーベン、15歳。
天才少年という印象があるが、グループ審査の時は、
周りと合わせながら一生懸命努力していた姿が印象的だった。
"Set Fire To The Rain"

ヒージュン、韓国系の学生。障害者の施設で歌を教えている。
"Angels"
ここに来て歌い方に韓国の歌手のような要素が強くなる。
後半にぐっと盛り上がりを持ってきた。
なぜか憎めないキャラクターで人気がある。

ジョシュア、19歳。大人に見える。
"You Pulled Me Through"
歌唱力、ステージの落ち着いた態度にスターの風格がある。
この人のライヴを観にビルボード東京へ行く日が来るのでは
と思わせるものがある。

脱落した4人の中から戻ってきたのは
お母さんを大切にする優しい大男、ジャーメイン。
オーディションから人気があったデビッドか彼かどちらかと思っていた。
"Dance With My Father"ルーサー・ヴァンドレスの曲を低音を生かして歌った。
選ばれた12人の中にいないタイプとして彼に決まったのだろうか。

さてこの中から6人が一気に脱落する。
どの人もそれぞれ実力がありレベルが高いだけに、
いったい誰が残ることになるのかとても予想できない。


BEN L'ONCLE SOUL after the show

2012-03-20 10:31:57 | その他のライブ
ブルーノート東京、3/17 2ndショウの後、
ステージに向かい左後方ではベンロンクルソウルのCDやポスター、
Tシャツが販売されている。

Nさんのお嬢さん二人はブックレット付き、ポストカード付のCD、
ポスターを手にする。
Tシャツを買うのを楽しみにしていた彼女たちなのだが、
残念ながら残っているのは、子供用のピンクとイエローヴェージュ1着ずつのみ。
背中にあててサイズを見てあげるが、いかんせん小さい。
二人とも中高生だがこのTシャツは小学生用ぐらい。
それでもせっかくだからと諦めがつかずに記念に一枚買っていた。

私たちは夫がポスター、私はポストカード付の大判のCD、
あるいはDVD付きか迷ってDVD付にする。
このDVD、おまけのようなものかと思っていたら、
フルのライヴインパリばかりか、
特典映像:ツアーの道中とバックステージの様子も含まれていて
かなり充実したものだった。

さてサイン会が終わると、今度は順番に撮影会が始まる。
Nさんのお嬢さん二人、フランス人のファンの子供たちの前だと
ベンの様子が変わる。
それまでオスマシして撮影に応じていたベンロンクル。
次々と変顔、そしておかしなポーズを取り始める。
フランスではコミカルなキャラクターとして親しまれているようだ。

家に帰ってから買ってきたCD&DVD、早速観始める。
特典映像の中で、ベンがケースに並べたメガネと蝶タイを持ち歩き、
ライヴの前に気分と雰囲気で選ぶ様子がある。

またツアーで各地を廻る時、ツアーバスの中での様子など、
エリックべネイのツアーの時と似ていて、
みんなでふざけたり歌ったり、話し合ったり。

そしてライヴが始まる前は、ストレッチをする人、筋トレをする人、
楽器演奏者たちは音を確認している。
ベンも発声とウォームアップに体を揺らしている。
それぞれがお互いの身だしなみの点検と手伝いをする。

皆で集まり手を重ねて"Rock!" "Soul!""Music!"と掛け声で気合を入れる。
ステージへと一人一人が飛び出していく様子。
観客を喜ばせ最高のショウをするという
BOSのメンバー達全員の意気込みが伝わってくる。

ライヴDVDの映像も素晴らしかった。
フランスでこんなに大きな会場を一杯にするアーティストを
ブルーノートで観ることができた。

Nさんのウォールに「忘れられない最高のショウだった。」と書き込むと、
「月曜日もあるから行けば?」と返事が。
「行きたいけど行けない。次回の来日を楽しみにしているわ」と書くと、
「私達もよ。でも来年かしらね?」

昨日の観客たちもきっと満足して楽しい夜を過ごしたに違いない。
Ben l'Oncle Soul、また近いうちにぜひ来日して欲しい。

Ben L'Oncle Soul @ Blue Note Tokyo 3/17 2nd

2012-03-18 12:06:27 | その他のライブ
ずっと好きで観たかったアーティストのライヴに行き、がっかりすることがある。
反対に余り知らないで行ってしまったアーティストのライヴが想像を絶する素晴らしさだった、
こんな日の驚きと嬉しさは言葉にならないほどだ。

知人のフランス人ファミリーがBen L'Oncle Soul、通称BOSのライヴに誘ってくれた。
R&B通のS氏にも「えっ、行かないの?」と聞かれてYouTubeの映像を次々と観ると中々良い感じ。
にわかファンとなり、曲の予習をいくつかして整理券配布の10分前ほどにブルーノートに到着。
整理券は19番、開場は8時10分前と言われた。
既にロビーでは売っていたBOSのTシャツをグループで買って着始める女性たちもいる。
いつものブルーノートとは違う雰囲気がある。
ベンロンクルソウルのコスプレをしている男性も何人か見かける。
バタフライタイ、アーガイルのセーター、ハットなど。

時間が1時間余りあるので食事に出かけることにした。
雨が降っているので余り遠くには行きたくない。
隣のアディングブルーをのぞくとウェディングパーティー中。
私の利用できる福利厚生施設、青山クラブに行くことにする。
ブルーノートの待ち時間までの折に何度かここを訪ねたことがあるが、
週末は貸切だったり、予約が一杯だったり。
今回はすんなり入れて、しかもオーダーストップが7時50分。
時間がちょうど良い。

和食を食べながらビールと日本酒で二人とも出来上がった状態で、
ブルーノートへと戻る。
場内は人で溢れている。
1stが終わったばかり、まだ呼び出しは始まっていない。
Nさん一家ともほどなく会える。
彼女たちの番号は13番。
お嬢さんたち二人は大ファンだそうで、もう目が輝いていて、
ウキウキしている様子が可愛い。

ステージに向かって右最前列をNさん一家。
私たちはその後ろのテーブルの角で隣り合わせになる。
メニューでその日のベンロンクルのドリンク『ソウルビーチ』があり、
彼のサインがプリントされている。
Nさんのお嬢さんのSちゃんは早速それをカメラに収めている。

ステージ右横はDJがいて客席を温め始める。
9時少し前だろうか、BOSのバンドメンバー達がステージへと登場。
ホーン2人、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、
全員ネクタイでスーツ。
バックボーカル&ダンサー二人が現れる。
二人ともタイをしているが一人はパンツが短いのが映像で見た通り。

ベンロンクル、ベストにタイ、ジャケットをジーンズの上に着てやってくる。
MCは英語で通す。
ステージに向かい左端の方の席から「フランス語で喋って!」と仏語で掛け声が。
ちょっと仏語で返事をしてまた英語で「フランスの人達も来てるからね。」

場内は2曲目位からほぼオールスタンディング。
BOSは観客を取り込むのが上手だ。
簡単な歌詞や単語、音階を客席へと振ってくる。
またそれがフランス人の英語なのでみんなにも良くわかる。
歌だけではなく、振りやダンスも次々に要求してくる。

Nさんから課題を頂き、自分でも予習しておいた曲"Petit Soeur" "Soul Man"
一緒に歌えるのが楽しい。
大好きな曲、"Come Home"では歌いながら思いっきりアイコンタクト。

歌手でありながら、コメディーっぽい要素も多く、
コント風の動きもやってみせる。
スティーヴィーの"Superstition"
先週のフランク・マッコムに引き続き聴くことになるが、
どちらも原曲をそれぞれ自分の曲へとアレンジしていて、それぞれの良さがある。

後半からは「僕がなぜソウルミュージックが好きになったか知ってる?」
「お母さんがね、マーヴィン・ゲイやスライ、ダニー・ハサウェイ、レイ・チャールズ、
そんな人たちが大好きで僕はそういう曲を聴きながら育ったんだ。」
そこからは"My Girl"に始まり、オールドスクールのヒットメドレーになる。
メインの人はバックに歌わせると、休憩したり、舞台を離れたり、横で見ていたりが普通だ。
エリックべネイはこういう時に音に身を委ねつつ、楽しそうにしている。
私はそういうエリックの姿を観ているのが好きだが、
なんとベンはバックにメインを歌わせる時、真剣に自分がバックコーラスでダンサーをする。
恐れ入りました!

エリックべネイはライヴ中にお水を飲まないことにびっくりする人が多い。
スタイリッシュなステージ、ステージ上にいる以上は自分は演技者でもあると認識するエリックべネイ。
ペットボトルの水を飲むという動作が彼の美意識に合わないからだ。
一度だけエリックがお水を飲むところを見たことがある。

反対に一曲ごとだけでなく、歌いながらも曲の途中でも何度も水をガブ飲み、
それどころかリップクリームまで塗る人もいて、こういうのはちょっといただけないと、
エリックファンの私は思ってしまう。

Ben L'Oncle Soulのお水の飲み方はとっても素敵だった。
小さなボトルを話しながらショウの流れにあった自然な雰囲気で、
口元に運びちょっとだけ飲む。

ベンはあちこちのテーブルの上にも乗り歌い続ける。
ステージ左右、ステージから遠いテーブルにも手を振り、
近づこうとする。
ハンドクラップ、片手を上げる、ピース、ラブ、ソウルのサインを皆で一緒にする、
この日の観客たちは心から楽しむ人ばかりだった。
ベンロンクルもこの辺りから半端じゃなく乗ってきた。
日本でこんなにも歓迎されるとは思っていなくて観客の反応に感極まっているのが見て取れる。

「みんな、最後にまだやってないことがあるからやろう。」
何をさせられるのかと思ったらジャンプだった。

アメリカ系のアーティストを観ることが多いので、
たまにそれ以外の国のアーティストのショウを観ると違った雰囲気が新鮮だ。
今のアメリカのアーティストが歌うオールドスクールには懐古的なイメージがあるのに対し、
フランス人の彼はこれを現在も旬な曲として捉えている気持ちが伝わってくる。
アメリカの60年代、70年代のR&Bが現代のフランスのアーティストによって再現される。
BOSの愛と情熱がソウルミュージックへと深く注がれているのがわかる。
昔ながらの曲が新しい曲としてベンロンクルを通して生き返る。

最後は全員で肩を組み、観客へと挨拶。
「今回が初めての来日だけど、また戻ってくるからね。」
胸が熱くなるようなライヴを久々に観た。

終了後サイン会、その後待っていたファンとの撮影会。
ジーンズをオーバーオールに着替えて登場。
「素晴らしかった。日本に来てくれてありがとう。
またぜひ近いうちに来てね。」と何とか仏語で挨拶。
ベンも「いやー、もうオーディエンスが素晴らしくて感動したよ。」
「それはね、あなたが素晴らしいからよ!」と言うと
にっこり笑ってくれた。
写真を撮るときに「疲れてない?」と心配すると「全然!」
また新しい応援したいアーティストと出会ってしまった。

ここ数日、いろいろな出来事があり、この日のライヴは諦めることになるかと思ったが、
ベンロンクルソウルのライヴ、行くことができて良かった。
やはりライヴハウスは私にとってのパワースポットだ。

エリック・べネイと昼食を

2012-03-17 08:03:40 | エリックべネイ、2012年5月来日
アメリカのラジオ局の開いたイベント、
バルティモアのエリックのショウの前の一時。
ラウンジでランチが開かれ、そこにエリックべネイがやってくる。
エントランスにはエリックの写真と花が飾られている。
ラジオリスナーから抽選で選ばれた人たちが拍手で迎える。
皆、エリックの今までのCD、かつて貰ったサイン、
自分以外の家族へのサインをしてほしい写真などを持ち込んでいる。

エリックは一緒に食事はせずに、ファンへのミート&グリートに徹している。
エリックと姉リサのデュエット、Benetのアルバムを持ってきた人がいて、
これを喜んだエリック、このCDの写真を撮らせてもらっている。
少し前にこのCDの画像をfacebookにアップしたのは、
自分ではなくてこの女性の持ってきたCDだったんだ、と納得。
その場でツイートもしている。

以前に「エリックべネイと朝食を」という企画を、
別のラジオ局が行った映像があった。
アメリカのファンクラブのメンバー、DとOが行っていた。
この時はレストランどころか全く普通のダイナーで、
個室ですらなく、ワンテーブルが押さえてあり、
エリックも一緒に着席してオートミールを食べている。
Dによるとエリックの向かい側に座った女性は、
緊張の余り、一口も食べることができなかったとか。

「エリックべネイと朝食」のイベントでは皆、平服だったのに対し、
こちらの「EBとランチ」のイベントではお洒落をしてきている人が多い。

この映像をfacebookに載せると、ファンクラブのメンバーのJから、
「私はバルティモアのショウに行っていたのに!」とコメントが付く。

日本でもこんなイベント、ぜひやって欲しいが、
しっかりラジオを聴いてリクエストなどもしていないと、
情報を逃すことになりそうだ。

WHUR FM & WHUR WORLD's Listener's Lounge with Eric Benet

Eric Benet @ Blue Note Nagoya 5/14

2012-03-16 00:00:06 | エリックべネイ、2012年5月来日
画像は新しいアルバム"The One"の編集作業をするエリック・べネイ。
アーティストとして不遇だった時代にスタジオでエンジニアをしていたエリックゆえ、
こういう場所にいる時は、いつもと違う技術者のような表情が滲む。

さて数日前、ブログにエリックべネイ・アジアツアーのスケジュールを載せた後、
ふと「名古屋に行ってみたい」という思いに駆られた。
ずっとエリックのライヴを観てきて、私が一番好きなのは初日の1st。
いくら場数を踏んでいるプロでもツアーの幕を開ける日には独特の緊張感が漂う。
また初日の状況により大幅なセットリストの変更もあったりする。

前回もスタートは名古屋ブルーノートだった。
東京と両方に行った方達、何人かとお話ししたが、
大阪ビルボードがかなり東京よりも賑やかなのに対し、
名古屋は意外に控えめだと聞いた。

ピアニストK子M士君のマネージャーから、
クラシックピアニストのキーシンが大阪ではアンコールを10回も行なったと聞いた。
そんな熱気に溢れる大阪のライヴに身をゆだねてみたいが、
もし名古屋が静かなら反対に最前線で盛り上げたい気もする。

名古屋ブルーノートというところを調べてみた。
地下鉄・栄から徒歩5分。
栄は名古屋から5分とある。
名古屋へは新幹線で約1時間半。
3時過ぎに東京を出れば充分に1stショウに間に合う。

名古屋ブルーノートの良い席はすべて会員枠。
会費はカード決済の自動引き落としが退会の手続きをしない限り毎年続くとある。
会員にならないと座席指定はできない。
会員席が埋まらない場合に限り一般客もこちらに座れるとある。

エリックの初日の1stが取りたくて
二度と利用しないかもしれないライヴハウスの会員になったのに、
当日の申し込み開始に出遅れて良い席が取れなかったら・・・
その上、更新の手続きもないまま、会費が毎年引き落とされていく、
自動引き落としというのも引っかかる。

新幹線の往復を計算するとそれなりの金額になる。
1stにダッシュで駆けつけ、終わり次第、名古屋から帰ることはできるが、
帰宅もかなり遅い時間になる。

東京がなければ、これもありだと思うし、
翌日が休日で名古屋での食事や滞在を楽しめるならそれも良し、
しかし行って1ショウ観ただけで帰るのではと思えてきた。

しばらく試行錯誤した結果、今回の名古屋遠征は諦めることにした。
沖縄でのセルジオムトウとウディーファンクのショウ、
山形でのK子M士君のコンサートなどを観てきて、
同じアーティストでも違う都市、違う観客に囲まれたライヴは、
かなり雰囲気が変わって興味深い。

いつかエリックべネイも東京・横浜以外の日本の都市で観てみたいと思う。
そしていろいろ調べている内に
遠くから東京のライヴへやってくる方達のたいへんさも少しわかった気がした。

Ben L'Oncle Soul

2012-03-15 00:00:19 | その他のライブ
フランス人の友人Nさん、
彼女と一月の初めに話した時に、
3月のBen L'Oncle Soulのライヴに家族で行くと言っていた。
その時はフランスの人気歌手かと思ってさほど気に留めなかった。

その後、ファンク&ソウルに造詣の深いS氏から、
このライヴに行くと聞き、
調べてみるとフランスの歌手でも60年代のR&B、
モータウンのサウンドに近い曲からそのカヴァー、
そしてオリジナル曲などを歌っていると知った。

けっこう面白そうと思っていたところ、
Nさんからも改めて誘われ、快諾する。
ほどなくNさんや彼女のお嬢さんから
ベンロンクルソウルのバナーが
私のfacebookのウォールへと次々送られてくる。
何だか盛り上がってきた。

「土曜日のための予習よ!」
とフランス語の歌詞が出るYouTubeも張り込んできた。
私にとっては歌の予習ならぬ語学の宿題のようで笑える。

Ben L'Oncle Soul、通称BOS、
フランスにおいてはブルーノートのような小振りの場所で、
中々観られない歌手のようだ。
フランス産R&B、初めて聴くだけに楽しみにしている。

3/17(土)と3/19(月)二日間の公演。
それぞれDJが変わる。

Ben l'Oncle Soul - Come Home (Live in Paris)

Eric Benet 2012 アジアツアー

2012-03-14 00:00:23 | エリックべネイ、2012年5月来日
画像はフィットネス誌の表紙になったエリックべネイの写真。
現在、ツイッターのアイコンに使っている。
皆に普段鍛えた成果を見てもらいたかったのかな?
セクシーというよりも、
お茶目な雰囲気に撮れているところも本人が気に入ったのでは?

さて、エリック・べネイ、アジアツアーのスケジュールが、
はっきりしてきた。

5/14(月)ブルーノート名古屋
5/16(水)・17(木)ブルーノート東京
5/19(土)韓国 ソウル Olympic Park
5/20(日)韓国 プサン MBC Art Hall

韓国では週末の大規模なホールが中心となり、
日本では平日のブルーノート。
エリック・べネイの韓国人気が高まっているのは嬉しい限りだが、
日本よりも韓国にライヴの中心が移りつつあるようで、
これは少々複雑な気もする。
小規模な会場で身近にエリックべネイのライヴを観られる幸運に感謝したいが、
大きな会場でたっぷり歌うのも聴いてみたい。

Frank McComb-The Wedding Song

2012-03-13 10:43:49 | その他のライブ
3/10、横浜モーションブルーにてのフランク・マッコム セカンドショウ。
ライヴが終わり、サイン会が始まっていた頃、
ソファー席に座っていたカップルにスポットがあたり、男性が跪く。
アーティスト達も私達もプロポーズしていると思った。
もしかするとお誕生日だったのかもしれないけれど。

サイン会を中断したフランクはグランドピアノへと向かい、
二人のためにプレゼントする曲の演奏を始めた。
夫がそれをiPhoneで撮り始める。
目の前にはフランクのプロモーターの方、お店のマネージャーやスタッフもいて、
その様子を見ていたが、全くお咎めなし。
ビルボードだったら厳重注意、ブルーノートだったら退場かもしれない。
夫の説では「これはライヴ中ではなく、サイン会で撮影も始まっている時間内での
フランクの好意だから堂々と撮って問題ないと思った。」

フランク・マッコムにも「映像をYouTubeにアップロードしたけど、
もし差支えがあったら消去するからね。」とメール。
消すことになるかもしれないので、今の内にご覧ください。

最初は曲のタイトルがわからず、歌詞もフランクが二人のために、
アドリブで歌ったのかと思っていた。
フランクのアルバム"Love Stories"の中にこの曲はあった。
"The Wedding Song"

歌詞も読んでみたが、まさに結婚を決めたばかりの人へのはなむけの曲だ。
自分のショウでプロポーズしているカップルがいると思ったら、
コットン3日、モーション1日、8ショウ続いたツアー最終日、疲れていても、
この曲をどうしても二人のために歌いたくなったフランクの気持ちが良く分かった。

There was a proposal of marriage on Frank McComb show.Frank dedicated this song for the couple.