Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11でのキャンディス

2013-04-30 19:52:15 | アメリカンアイドル
Doesn't Matter Anymore Jessica, DeAndre & Candice American Idol 11 GROUPS


Chanparaさんから昨日教えていただいた映像。
昨年のアメリカンアイドル11 グループ審査で
昨年度の準優勝ジェシカ、トップ8のデアンドレと一緒に歌うキャンディス。

かつてシーズン8で強敵アダム・ランバートを抑え優勝したクリス・アレン。
最も本選以下の映像が少ない優勝者と言われた。
それだけノーマークだったのだ。

そういう意味で今回トップ4に入り、優勝候補ともされるキャンディス、
昨年のグループ審査のフル映像がオンエアされていて、
しかも一緒に組んでいたのはデアンドレとジェシカとは貴重な映像だ。
デアンドレとジェシカがいるから映像が残っていたとも言えるが。

この時、全員合格となり喜び合う三人。
ところがこの後のグループ審査の最後のエリミネーションでキャンディスは落とされる。
この映像を観ているとキャンディスは巧く歌えてはいるものの
デアンドレやジェシカのような強烈な印象は残せなかったのかもしれない。

この時のキャンディスはいったいどんな思いだっただろう。
そこから一年間周到な準備を重ねて今回のシーズン12に臨んだはずだ。
今シーズンでもキャンディスは時々押しが弱い時がある。
曲に対しての迷いや歌詞に共感できなかったりするとその気持ちが出てしまう。
私はそういうところも含めてキャンディスがけっこう好きかもしれない。

シーズン11、ラスベガス・グループ審査の映像、録画してあったものを、
もう一度振り返って観てみた。
今回のトップ10・カーティスが昨年のトップ3ジョシュアと組んでいるし、
定かではないが、今シーズンのトップ5・アンバーやジャネルらしきコンテスタント、
今回もトップ10入りはできなかったジョニー・キーザーの姿もある。

この時、選にもれて落胆しているキャンディスに「あなたは来年は大丈夫よ。」
と声を掛けてあげたい。

デアンドレ、新曲とプロモ映像がまもなく公開!

2013-04-28 20:45:03 | アメリカンアイドル
昨年のアメリカンアイドル シーズン11、トップ8まで残ったDeandre。
エリックべネイのツアー・マネージャーをしていたケヴィンは、
自ら立ち上げたプロダクションにDreを迎え、
昨年からアメリカ国内の営業ツアー、そして今はシングルのレコーディング、
プロモーションヴィデオの撮影をLAで行っている。

画像は相手役を務める女優とデアンドレ。
デアンドレは昨年のアメアイでエル・デバージやEW&Fのフィリップ・ベイリー、
エリック・べネイやスティーヴィー・ワンダーの曲など、
私好みのR&Bの曲をたっぷりと聴かせてくれた。
今回の新曲はやはりデアンドレ、十八番のファルセットが入り、
オールドスクール・テイストの歌に仕上がるのだろうか?
PV、シングルリリース、共に楽しみ。

デアンドレは昨年度のアメリカンアイドルで準優勝したジェシカ・サンチェスと
その後も仲睦まじく交際を続けている。
そしてジェシカを応援するツイートも度々しているのが微笑ましい。
それぞれ仕事でツアーに出ることが多く、中々一緒に過ごせないそうだが、
画像は2人で先月末にディズニーランドに行った時のもの。


自分もアーティストとして惜しまぬ努力を続けると共に
同じ業界の彼女のバックアップもするデアンドレ。
若いけれども器の大きさを感じさせる。
ケヴィンに「デアンドレを日本に連れて来てね!」とメールすると、
「楽しみに待っていて!」と返事を貰った。

アメリカンアイドル シーズン12 トップ6→5

2013-04-25 18:41:32 | アメリカンアイドル
今回のテーマは二つ。
一つはバート・バカラック、もう一つは自分の曲だったらと思う曲。

バート・バカラック、好きな曲や思い入れの深い曲がたくさんある。
かつてシーズン5のファイナルではトップ12達のバート・バカラックの曲のメドレー、
そこにバカラック本人ばかりかゲストでディオンヌ・ワーウィックも登場した。
トップ12達に交じってグランドピアノを前に演奏するバカラック、
キャサリン・マカフィーが自分の曲を歌う姿に満足そうに微笑みを返す。
"What A Friends Are For"を口ずさみながら出てきたディオンヌは、
歌わずとも舞台にいるだけで圧倒的な存在感があった。
"Say A Little Prayer"を全員が歌う中でトップ12のマンディーサが歌詞を忘れて、
ハミングでごまかす姿にハラハラさせられたことなど懐かしく思い出す。

今回のシーズン12でも期待に違わずほぼ全員がそれぞれバカラックの曲を自分流に、
今風にアレンジし聴かせてくれた。
バート・バカラックの曲は多くの映画の中で使われているので、
名前に馴染みがない人でも曲を聴けば案外知っていたことに気付くはずだ。

シーズン7でトップ5に至るまでの男女比を合わせるためにマイケル・ジョンが脱落し、
非難が集中して以来、男女の比率は関係なくなった。
そして今回は女性5人に対し男性が一人だけという状況に至っている。

アンジー、"Anyone Who Had A Heart"
アンジーには華がある。スター性を感じる。
苦も無く歌いこなしていたが、キースから「もっと情感を込めて欲しい。」
キースばかりかニッキーやランディーも同じ意見だった。
マライアから滑舌が良過ぎる、歌詞をきちんと歌うことに捉われ過ぎていると指摘される。

アンバー、"Say A Little Prayer"
ディオンヌ・ウォーウィックの名曲。
映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」にはバカラックの曲が何曲か使われていたが、
全員が会食するシーンでジュリア・ロバーツの友人役のルパート・エヴェットが
この曲を歌い始め、最後はレストランに居合わせたお客達の合唱になるシーンもハイライトだった。

アンバーは10代の若さ溢れるアレンジを効かせて歌ったが、
これだけのテクニック満載にして歌いこなし、しかも原曲の持ち味も保っている。
アンバー、恐るべし。
私の大好きな曲を思った通り、いやそれ以上にして期待に応えてくれた。

ラザロ、"Close To You"
カーペンターズがヒットさせた曲、「あなたが近くに来ると素敵なことが起こる、
それはあなたが特別な人、あなたが生まれた日には天使が集まり、星が瞬いた」
私にとって特別なこの美しい曲をラザロはメチャクチャにしてしまった。
最初から音を外し、それはずっとずれたままで曲が転調したところから更に酷くなった。

クリー、"What A World Needs Now Is Love"
アカペラに始まり、徐々に伴奏がついてくる。
静かに歌いながらも、心の奥に秘めた深いものを感じさせる。

ジャネル、"I'll Never Fall In Love Again"
髪型がストレートになり、メイクも変わった。
原曲の雰囲気を良く捉えながら伸び伸びと自分らしく歌えていた。

キャンディス、"Don't Make Me Over"
全く迷いも疑いもなく歌うキャンディスの姿は自信に満ちていて美しいばかりだ。
ここのところ、不調だったキャンディス、一気に優勝候補へと返り咲いた。

2ラウンド目、自分の曲だったらと思う曲。

アンジー、ケイリー・ジョーブ"Love Came Down"
知らない曲だっただけにまさしくアンジーのために作られた曲を聴かされているようだ。
初めてアンジーが自作の曲を披露した時のこと、
「今年のアメリカンアイドルの優勝は女性よ。」と宣言したことを思い出す。
あの時のアンジーがここまで来ると誰が予想しただろう。

アンバー、ビヨンセ"Love On Top"
アンバーをステージ後方からとらえた映像に審査員席で踊っているニッキーとキースが映る。
こんな風にバックアップしてくれたらアンバーも嬉しいに違いない。
アンバーの魅力がたっぷり表現された楽しいパーフォーマンスだったが、
アップテンポな曲、ダンスの振り付けのレッスンまで受けて臨んだことで、
返って盛りだくさんになり、マイクが離れ過ぎて声が拾えない瞬間がある。
先ほどのバカラックの曲の方が、歌自体としては内容が充実していたように思えた。

ラザロ、(といつも表記されているが「ラズロ」で良いのでは?)"Angel"
大きな間違いもなかったが心打つパーフォーマンスにもならなかった。
審査員達はラザロに対してコメントしようもなく困っている様子だし、
ニッキーに至ってはコメントを2回ともさりげなく拒否した。

別の番組だが「アメリカンダンスアイドル」でパートナーの人気から、
トップ10に選ばれたもののバッシングに耐えかねて健康上の理由を盾に
リタイアーした女性のダンサーがいた。
ラザロもこれほどまでの審査員からの不評、
メンターのジミーからのここ数回続く脱落者としての予想を受けて、
意気消沈しているかと思いきや、全くひるむ様子はない。

クリー、クリス・クリストファーソン"Help Me Make It Through The Night"
マルティナ・マクブライトのヴァージョンで。
この曲を私は知らなかったが、クリーは大好きな曲を歌っているはずなのに、
先ほどのバカラックの曲の方が良かったように思う。
初めての曲を聴いてもアンジーには共感できたのと対照的だ。

ジャネル、ガース・ブルックス"The Dance"
今までの可愛いイメージからいつの間にか、
ミシェル・ファイファーの若い頃を思わせる大人の綺麗な女性に変貌している。

キャンディス、ザ・キュアー"LoveSong"
第一声からぐいぐい引き込まれる。
目を閉じてうっとり聴きたいが同時にキャンディスの歌う姿もしっかり見届けたい。
サイモンが良く言っていた"Believability"、曲の「真実味」が完璧に表現されている。
歌の世界が観客の目の前で説得力を持ちながら繰り広げられていく。
声援、拍手が鳴りやまない。
キャンディスも感極まっている。

結果発表

トップ6、全員でバート・バカラックの曲のメドレー。
ジャネルの透き通る声に始まり、アンジー、クリーのソロ、
キャンディスとアンバーのデュエット、最後は全員で"What A Friends Are For"
それぞれの良さが出ていたと思う。

3つのグループに分けられる。
クリーとキャンディス、ラザロとアンバー、アンジーとジャネル。
ボトムは真ん中の組。

アンバーがボトムに入ってしまった。
この時「もしアンバーがワーストになってしまったら?」と慌てたが、
もしそうなったとしても審査員がアンバーを救うだろう、
それならラザロの歌よりもアンバーを聴きたかった、
いやそれでもアンバーがワーストになってしまったら不本意だ、
などといろいろな思いが交差する。

ワーストに選ばれたのはラザロ。
審査員の脱落者を救う権利、ワイルドカードの適用はなかった。

かつてシーズン7でジェイソン・カステロがトップ3に入れなかった時に、
「来週は一人3曲でしょう?僕には無理だよ。」と納得した様子をしていた。
ラザロもここまで来て、時として辛そうに見えることもあり、
脱落にホッとしているかと思えば、まだまだやる気十分だったようだ。

1999・ジャマイカのエリックべネイ

2013-04-22 17:04:59 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
アメリカのエリックべネイファンクラブのメンバー達が、
「エリックの過去を振り返る映像を投稿しよう。」と呼びかけた。
エリックのファン達に見せたい一心で、
秋葉原で購入した「画像安定装置」(ハイビジョンやリジョンコードの違う映像を変換する)
を使って我が家から過去にアップロードした映像もいくつか発見し、
懐かしく皆の投稿した映像を観たが、中にはたぶん初めてと思われる動画も。

これは1999年のジャマイカでのAqui Y Ajazzフェスティバルにエリックが出演した時のもの。
ということはエリックべネイ、33歳の時の映像。
ドレッドヘア、裸足で歌って踊る"Why You Follow Me"
胸ははだけているし、汗は迸る。

5月も近いというのにまだ寒さが続く今日この頃。
灼熱のジャマイカの雰囲気が滲み出ている映像を観ていると、
暑い夏が待ち遠しくなってくる。

AQUI Y AJAZZ, ERIC BENET "WHY YOU FOLLOW ME?"

アメリカンアイドル シーズン12 トップ7→6

2013-04-17 21:53:01 | アメリカンアイドル
今回のテーマはロック。
オリアンティがギターの演奏ですべての候補者をサポートする。
今シーズンはロッカーがコンテスタントの中にいない。
R&Bやカントリーを専門とする候補者達にロックのハードルはこれほどまで、
高かったのかと思い知らされた。
血沸き肉躍るようなロックらしい熱演はなく、
表面的にロックをかたどるパーフォーマンスが多かった。

ところでこの番組の司会をしてきたライアン、
次回のシーズン13に続投するか危ぶまれているというニュースが入ってきた。
ライアンは候補者全員それぞれの身になって、分け隔てなく接しながら、
個性豊かな審査員達も取りまとめつつ番組を進行する。
そういう中でライアンらしさという色も出す。
体調も悪い日だってあったはずなのにそれを全く感じさせず、
毎回、毎シーズンと長い年月を重ねてきた。

バーネル、ボン・ジョヴィ"You Give Love A Bad Name"
オリアンティを始めバックバンドのギターもベースもとても良い雰囲気だ。
しかしバーネル、音を極端に外したりしているわけではないのに、
全然ロックの魂が入っていない。

アンジーとラザロがクイーンの曲をデュエットするが、
またしてもラザロが歌詞を忘れてしまい、デュエットのハモリが成立しない。

クリー、ジャニス・ジョプリン"Piece Of My Heart"
彼女は審査員の評価が高く、票も集まる。
安定したパーフォーマンスを供給し、優勝候補と言われているが、
いつも無難に終わってしまう気がする。
もっと殻を破って冒険に出て欲しい。

ジャネル、ビリー・ジョエル"You May Be Right"
オリアンティのギターが冴える。
ここまで観て来て今回はバックバンドやコーラスがプロ集団なのに対し、
コンテスタント達の未熟さが際立ってしまう。
この日の審査員のコメントが服装に関する内容が続くが、
歌を批評しようもないといった風情なのだろうか。

ラザロ、クイーン"We Are the Champion"
ロックの正しいあり方「成り切る」という意味でラザロにこの曲は合っていた。
しかし服装のことを指摘されて"Not my fault"と言葉が返ってきた。
「じゃあ、誰のせいなんだ?」とライアン。
いつも人のせいにするラザロを、
それとなくいさめたように聞こえたのは私だけだろうか。

キャンディス、ローリングストーンズ"I Can't Get No Satisfaction"
それなりに歌えているけれど何かが違う。
R&Bやロックの好きな立場として厳しい見方になってしまうかもしれないが、
リズムの取り方や曲への入り込み方が微妙に違っていて、
本人も納得して乗り切れてないところが表面に出てきてしまう。
こういう器用でないところがキャンディスの良さなのかもしれないが。

アンバー、ハート"What About Love"
この日のベストパーフォーマンス、自信に満ちた姿でトップ3への階段を駆け上った。
アンバーはただ一人歌う前から曲を知り親しんでいた。
番組を通じてどんどん綺麗になってくるアンバー、
エリックべネイの娘インディアとどことなく似ている。
アンバーの姉が客席から声援を送っている。
アーミーに所属していて制服を着ての観戦。
これもプレゼンとして効果大のはず。

アンジー、エヴァネッセンス"Bring Me To Life"
演出の送風でブラウスがめくれるのを何度か押さえている。
思いっ切りめくれても放っておいた方が集中力が欠けずに良かったのでは。

「もっと曲に入り込んで欲しい。
巧さやカッコ良さだけでなく、曲の世界に浸かり、見た目なんてどうでもよい、
そういう域に達して欲しかった。」とはキースのアンジーへのコメントだが、
それはこの日の全員に共通する指摘だ。

結果発表。
メンターのジミー、トップ4としてアンバー、アンジー、クリー、キャンディス、
ワーストとしてラザロを上げる。

審査員達それぞれの考えるトップ3も公表されるが、
キースがクリー、アンジー、アンバー、
ニッキーがアンジー、アンバー、クリー、
ランディーがアンバー、クリー、アンジー、
マライアがクリー、アンバー、キャンディス。

しかしながら投票の結果として選ばれたこの日のトップ3は、
クリー、アンジー、ラザロ(順不同)だった。

次に合格者として通過したのはキャンディス、アンバー。
ボトム2としてジェネルとバーネルが残る。
「ここまで来たのだから脱落しても自分を敗者と思ったりしないで。」とニッキー。
ワーストになってしまったのはバーネル。
ワイルドカードをかけて歌うものの以前に同じ曲を歌った時の精彩はない。
バーネルの心の苦しさ、納得できない気持ちが伝わってくる。
ワイルドカードの適用はなく、バーネルを労わるライアン。
ずっと仲が良かったキャンディスは涙が止まらない。

かつてシーズン6で歌が全く巧くなかったサンジャヤ、
少女達に人気が高く勝ち進んでしまい、とうとう温厚なポーラが、
「これは歌のコンペティションだということを忘れずに投票して欲しい。」
と呼びかけたほどだ。

グループ審査の時から問題のあったラザロ、
トップ10に入ってからも歌詞を忘れるラザロに
投票が集まり続けているのは、いったいどうしたことだろう。
審査員達やジミーの考えるトップ3を今回番組中で発表したのは、
番組側としてもラザロの通過を疑問に思っているという意思表示だろうか。

エリックべネイ「初めてナイジェリアを訪れて」

2013-04-14 19:18:43 | エリックベネイの愛と人生
画像はナイジェリアのシンガーAsaとEric Benet

「たとえ招待を受けなくても必ずまたナイジェリアに戻って来るよ。」
とエリック・べネイはナイジェリアのWeekly Trustのインタビューに答えた。

Published on Saturday, 13 April 2013 Written by Aliyu
http://weeklytrust.com.ng/index.php/magazine-cover/12210-i-m-coming-back-to-nigeria-even-without-invitation-eric-benet?fb_action_ids=553081068070300&fb_action_types=og.likes&fb_source=timeline_og&action_object_map=%7B%22553081068070300%22%3A502760816428459%7D&action_type_map=%7B%22553081068070300%22%3A%22og.likes%22%7D&action_ref_map=%5B%5D

以下はWeekly Trustにおけるインタビューの翻訳:

4回のグラミーノミネートシンガーのエリック・べネイ・ジョーダンはアメリカで高名なR&B、
ネオソウルのシンガーソングライターだ。
3月末にナイジェリアの首都ラゴスで行われたCalabar Jazz Festivalに出演した彼は、
Weekend magazineのインタビューに応じてくれた。

初めてナイジェリアからの招待を受けたことをどのように思われましたか?
「カラバー・フェスティバルに出演できるのを光栄だと思った。
他のアーティストも素晴らしいし、その中の一人に選ばれたことを嬉しく思ったよ。

子供の頃、誰しも夢を描くと思う。
自分は子供だった時に将来は音楽関係のアーティストになること、
世界中の行ったことのない場所を訪ねてみたいと思っていた。
そこで違う文化やライフスタイルの人々と出会うことを空想していた。
この仕事を通して旅をし、各地で音楽を通して人々と交流できる。
新しい場所に行き、自分の曲を知ってくれているファン達や、
全く自分のことを知らなかった人々にも暖かく受け入れてもらえる。
それはまさしく子供の時に思い描いていた夢を実現したことになる。

すべてのアフリカ系アメリカ人にとって、アフリカの地は、
自分の魂の故郷であると感じられるはずだ。
だからこそ、また戻って来たいと思っている。
今までに他のアフリカ圏の国に行った時も同じように感じた。」

今回、ナイジェリアは初めてですが、あなたが自分の曲を歌った時、
ファン達のリアクションはいかがでしたか?
「初めて来た場所で自分の曲を知ってくれている人達がいるということほど、
嬉しいものはないよ。感動した。」

ナイジェリアのアーティスト達はいかがでしたか?
「素晴らしいね。AsaやDaneyが特に。バンドも皆良かった。
今日着いたばかりなので昨日の出演者たちの演奏は、
残念ながら聴き逃してしまったけれど。」

長い間、音楽業界にいますが、成功と発展し続けていくコツは?
「もう何10年とこの仕事をしているが、
その間、決して流行には飛びつかなかった。
僕は自分が子供だった頃の70年代の音楽が好きだ。
ずっとやってこれたのは自分の好きなものを大切にし、
その時々の流行りに振り回されなかったことだと思う。
これから続く人達にアドバイスするとしたら、自分らしさを大切にし、
自分の好きなもの、情熱を注げるものを深めていく、
それが大事だと思う。」

このフェスに招待される以前にナイジェリアのアーティスト達を知っていましたか?
「恥ずかしながら実は知らなかったんだ。
アメリカに住んでいると時として自分の国の中のことだけで、
世界に目を向けることがおろそかになりがちだ。
しかし今回、ここに来たことでこれからはもっとナイジェリアを知り、
ナイジェリアのアーティストの曲を聴いてみたいと思ったよ。」

ナイジェリアのアーティストとのコラボレーションもあるのでしょうか?
「ぜひやってみたいと思っている。そういう機会があるのを楽しみにしている。」

あなたのアルバム、"A Day in the Life"は高い評価を受け、
商業的にも成功していますが、このことはあなたの音楽に対してのスタンスとは、
少し違っているのでは?
「確かに"A Day in the Life"というアルバムを作るにあたって、
セールスの面でも成功することを考えて実現したが、
決して本来の自分の在り方から逸脱したアルバムではない。
そして一度、売り上げの高いアルバムを作ることで、
次からはビジネスマンではなくアーティストとしての観点から、
アルバム作りができると思った。

目標を達成し、そのことで世間からも評価されたが、
自分にとって大切なのはレコードの売れ行きではない。
音楽を作ることが、自分にとってのエネルギー、
試練の時も乗り越えることができるパワーになっている。

もし流行に乗って商業的なものを作り、巧くいったとしても、
それは一時的な満足に過ぎず、後々まで自分を支えるものにはならない。」

アメリカとナイジェリアのアーティストが何人かコラボレートしていますが、
あなたは誰としたいですか?
「今晩、Asaとコンサートで共演するけれど、彼女とレコーディングもしてみたいね。」

アレックス・クレアの"Too Close"を最近レコーディングしましたね?
全く違う分野のアーティストの曲をカヴァーした経緯を教えて下さい。
「僕は自分の世界を広げたい、殻を破りたいといつも思っている。
最新アルバムの"The One"、その中の曲"News for You"、
この曲のリミックスを最近になって2Chainzとレコーディングした。
皆、びっくりしたみたいだけどね。

Alex Clareの"Too Close"も聴いていて好きになり、家で歌っていて、
それならこれを自分のヴァージョンでレコーディングしてみたいと思ったんだ。」

また招待されたらナイジェリアに来たいですか?
「まず言っておきたいのは招待されてもされなくてもまた必ず戻ってくる。
2日間しかいられなかったけれど、気候も景色も人々も何もかも素晴らしかった。
これからも何度もそして家族も連れて訪れてみたいと思っている。」

音楽をやっていなかったら、何をしていますか?
「何か書くことに関する仕事、作家、脚本家、ライター。
映画を製作するとか、物語の語り手でありたい。
愛、情熱、人間的に成長することを音楽を通して表現したいと思っているから、
音楽をやってなかったとしても他の手段でそれを人々に伝えているはずだよ。」

アメリカンアイドル シーズン12 トップ8→7

2013-04-08 22:45:51 | アメリカンアイドル
楽しみにしていたモータウン特集、今回は「デトロイト」
モータウンサウンドに限らずデトロイトにゆかりがある曲と枠を広げた。

ゲスト・メンターがスモーキー・ロビンソンなのにもワクワクする。
ランディー、マライアばかりかキースもスモーキーに敬意を表し、
ニッキーに至っては「私の"Sugar daddy"(パトロン)になって欲しいと思っていた。」
隣席の妻に向かって"What do you think?"と笑顔で気遣うスモーキー。
モータウンのミュージカル、ベリー・ゴーディーにスポットを当てた作品が、
4月に公開されるそうだ。

キャンディス、"I Heard It Through the Grapevine"「悲しい噂」
マーヴィン・ゲイが歌い多くのR&Bシンガーがカバーしてきたスモーキーの曲。
"Grapevine"とは「うわさ」のことです。
前回のパーフォーマンスを"You made me cry..."とスモーキーから言われて、
とろけそうなキャンディス。
スモーキーも彼女と会えて嬉しそうだ。
しかし原曲の私の好きな部分のテンポやリズムがなくなってしまい、
ブルースに変わってしまった。
もちろん、キャンディスの歌は最高、単に私の好みと期待に反しただけ。
彼女が優勝候補であることはまちがいない。

クリーとジャネル、マドンナ"Like A Prayer"
クリーばかりが褒められて二人とも複雑な表情。
マライア「シスターフッド・モメントであって二人の甲乙をつけるべきではない。
ジャネルはクリーが歌詞を忘れた時にカバーしていた。
そういう姿を評価するべき。」
良く言った、マライア。

ラザロ、スティーヴィー・ワンダー"For Once In My Life"
スモーキー「君は好きな曲を歌う時に良さが出る。
何をどうしたいか決めて自分らしく歌え。」とアドバイス。
ジミーからも「リラックスすれば大丈夫。」
ゆったりと歌い上げるところから後半のアップテンポへと上り詰める。
ラザロ、しっかりと曲に入り込んでいる。

ジャネル、シュープリームス"You Keep Me Hanging On"
14歳の時にアレンジしたと言う。
皆、ビートルズは知らなかったのにモータウンは知っているようだ。
シュープリームスの原曲とは全く違っているが、これもありかなと思わせるものがある。
ギターを手に座って歌うことでジャネルの違った一面が出た。
「さっき、デュエットで批判された後にソロを歌うのは厳しくなかった?」
と尋ねるライアン。「批判を受け止めて生かしたわ。」とジャネルは答えているが、
確かに気持ちを切り替えるのはたいへんだったと思う。
それでもニッキーは「あなた、笑顔が多すぎるのよ。」と情け容赦ない。

デヴィン、"The Tracks of My Tears"
自分の曲を歌うと聞き、スモーキーも喜んでいる。
この曲の生まれたエピソード、「たくさん泣いた人の顔は笑顔であっても、
涙の跡が残っている。これは作り笑顔だ。近くで見ればわかる。」
という意味を教えられる。
リハーサルで「フレーズがすべてビートからずれている。」とジミーは言うが、
スモーキーは「彼の個性だからそれでいい。でも一か所だけ直そう。」と指導。
昨年、エリック・べネイが来日した際に新宿タワーレコードにて行われたインストア・イベント、
私は「ディアンドレがエリックの"Sometimes I Cry"を歌ってくれた時の心境は?」と質問したが、
エリックは「彼みたいな10代の若者が僕の歌を選んでくれるなんてほんとうに嬉しかったよ。」
と話してくれた。
スモーキーも同じ気持ちに違いない。
スモーキーを喜ばせ、挑戦したデヴィンの気持ちには拍手を送りたいが、
音程が少し合っていないのか、歌っていて苦しそうに聴こえるところがあった。
"Awesome!"「君は素晴らしかった!」と客席からスモーキー。
トップ8まで来ていれば優勝するだけでなく業界の重鎮に認められる意味は大きい。

アンバー、アンジー、キャンディスでシュープリームス"I'm Gona Make You Love Me"
私が期待した通りに期待した曲を歌ってくれた。
このトリオ、今すぐに売り出せそうだ。
一緒に"Yes, I will!"と歌わずにはいられない。

バーネル、スティーヴィー・ワンダー"Ma(my) Cherie Amour"
"r"の発音がフランス語になっているところに拘りを感じる。
クレオール(フランス系)の街、ニューオリンズ出身のバーネルらしい。
完璧なパーフォーマンス、バーネルの良い部分がしっかりと表現されている。
白いスーツもぴったりでマライアから"Debonair!"
(粋であるというクラシックな表現)と褒められる。
かつてスティーヴィー・ワンダーがテーマ、本人が指導したシーズンがあったが、
苦戦するコンテスタントが多くスティーヴィーの歌の難しさを痛感した。
しかし今シーズン選ぶ人たちは皆、自分なりに歌いこなしている。

アンジー、スモーキーの曲で"Shop Around"
何日もかかって書上げた曲もあれば、この曲は勢いで30分で作ったと言う。
自分の曲を選んでくれたことに喜んでいたスモーキーもリハーサルでは、
ジミーと二人、固まってしまった。
「まるで『マイフェアレディー』、ミュージカルみたいだ。」
「クラシック音楽の歌手みたいだ。」
"Now"の発音をスモーキーは何とか直そうと指導している。
先ほどの3人でのパーフォーマンスでアンジーはR&Bが歌えると思っていただけに、
かなり期待を裏切られた。
リハーサルの時から悪い雰囲気だったのが本番では更に。
カントリーもそうなのかと思うがR&Bの発声、発音も独特で向き不向きがあるようだ。
盛り上げようとすればするほど空回りしてしまい、全くこの曲はアンジーに合ってなかった。

アンバー、スティーヴィー・ワンダー"Lately"
キャンディス同様にスモーキーに会ってすごく嬉しそうだ。
もちろんスモーキーも。
ジミーと二人でアンバーに票が集まらないことを心から心配してアドバイスしてくれる。
才能がスパークするパーフォーマンス。特に後半からの伸びが堪らない。
前回のボトム3に選ばれてしまった暗雲を吹き飛ばしたアンバー。

デヴィン、ラザロ、バーネルで"I Can't Help Myself"(Sugar Pie Honey Bunch)
ラザロがバックアップするパートばかりかソロの部分も忘れている。
途中から歌を止めてしまったり、二人のことをぼんやり見る瞬間もある。
終わった時にデヴィンはラザロの胸を指し、何か一言言っている。
とぼけるラザロ。
「ひど過ぎる。帰っちゃえ!」とニッキーに言われて「そうしようかな?」と
笑いを取るバーネル。
「自分のパートは覚えたけれど人を助けるまでは・・・」とデヴィン。

クリー、アレサ・フランクリン"Don't Play That Song"
6歳の時から"Shop Around"を歌っていたと話す。
「この日の候補者の中で一番良かった。」とスモーキー。
クイーン・オブ・ソウル、アレサのオーラには及ばないが、
クリー、何を歌っても卒なくこなす。
安定していて失敗がない。
好みとは違うが案外優勝候補かと思えてきた。

結果発表。
ボトム3はラザロ、デヴィン、バーネル。
ワーストに選ばれてしまったデヴィンは黙って頷く。
ジミーもマライアもキースも結果に納得していないようだ。
生き残りを賭けて歌った"It's Impossible"
スペイン語に歌が変わっていく様子にはハートを鷲掴みされる。
脱落の危機に瀕しながらこれだけ落ち着いて歌っているデヴィン。
微笑みさえ浮かべている。最後になるかもしれない瞬間を慈しむデヴィン。
シーズン中に一回だけ審査員が使えるワイルドカード(脱落者を救う)
が行使されるには至らなかった。

オーディションから現在までの映像を観るデヴィンの目には涙。
歌の出来栄えにムラがあったのはわかる、まだ未熟な点もあったかもしれないが、
これから番組を通して成長していく姿をもっと観たかっただけに残念な結果だった。
持ち歌とはいえ最後の曲が『それは不可能だ』とは「優勝は諦めたよ。」
というデヴィンなりのメッセージだったのかもしれない。

アメリカンアイドル シーズン12 トップ9→8

2013-04-05 14:00:36 | アメリカンアイドル
最初にトップ10と一緒にツアーに行けるもう一人の選考発表がある。
チャーリーとオーブリー、前回のパーフォームによる投票の結果、
選ばれたのはオーブリーだった。
トップ10からの落選、そして今回の補欠要員でのまたしてもの落選、
チャーリーを二度崖から突き落とすようでしかも観客の前での発表、
チャーリーが気の毒になるが、オーブリーを"I'm so proud of you"
と言って抱きしめ、観客に手を振るチャーリーの姿に安心する。

今回のテーマはビートルズ。
残念なことに総じて出来が良かったとは言えない。
プロの歌手、アメリカンアイドルを目指すのだったら「傾向と対策」として、
ビートルズのヒット曲はある程度予習しておくべきではないかと思った。

前回までの審査員のコメント、いつもキースから始まり横に流れて、
最後にマライアという順だった。
これはキースの負担になっているのではないか、
それともこの方がやりやすいのでこういう形をとっているのかと疑問に思っていたら、
今回から発言が順不同に変わった。

クリー、亡くなったお父さんがビートルズのファンだったそうだ。
お父さんを12歳、お母さんを19歳の時にどちらも事故で亡くしているクリー、
姉は「この日の姿を両親に見せたかった。」と涙で言葉を詰まらせている。
バックボーカルとバンドを従えて観客の歓声を浴びながらリードを歌うクリー。
彼女の姿は自信に溢れている。間違いなくこの瞬間を楽しんでいる。
番組を通して彼女が変化してきたのは審査員、メンターのジミー、視聴者、
多くの人の支持を受け、歌う喜びを満喫しているから。

バーネル、"Let It Be"
今までこの曲を知らなかったそうだ。
しっかりと歌えてはいたものの知らないでこの曲に挑戦した無謀さ、
曲の魂を抜かれて自分の小手先のアレンジに走った感が否めない。
今シーズン、ハリウッドまで来て落選していった人の中でも"Let It Be"
歌った人が二人いた。
妻の癌の闘病を支えてきたブライアン、拒食症と闘ってきたマライア、
この二人の歌う"Let It Be"は審査員を泣かせ観ている私も目頭が熱くなった。
バーネル、大曲に挑戦するだけの準備、感情移入が充分とは思えなかった。

アンバー、"She Is Leaving"
娘が去っていくという歌詞:
「水曜の朝5時にベッドルームのドアを閉じ、キッチンにメモを残し、
彼女は家を出て行った。これで自由になれる。
手紙を見つけた父は動揺し、母は泣き崩れる。
金曜の9時、彼女はカーセールスの男を待ちながら遠いところにいた。」
母、父、兄弟、養母とその家族と共に田舎で暮らすアンバー。
しかしどうもこの曲は彼女の気持ちとは重なってはいないようだ。
曲を知ったのは二日前だそうだが、歌の物語の世界に入り込めず、
集中力が途切れる場面があり、歌詞が複雑で流れの速い部分など歌い切れてなかった。

ここまで観て応援しているバーネルやアンバーの苦戦している様子に、
若い人達はビートルズを知らないのかと少しがっかりしてきたが、
かつてシーズン7でデビッド・アーチュレッタが"Imagine"を番組中で歌い
絶賛されたことなどを思い出し、気を取り直して観る。

ラザロ、"In My Life"
アメリカに子供の頃に移住してきたこともあり、他の候補者と較べると、
歌のストックが少ないというハンディーがあったラザロ。
今回、ビートルズの曲を他の候補者達も知らないのなら、
条件的に対等に勝負できるかと思いきや、散々な結果になってしまった。
音程が不安定で歌詞もきちんと把握できてない部分がある。

キャンディス、"Come Together"
初めて歌いこなしている人の曲を聴けたと思ったが、
キャンディスでさえ、最高の出来栄えとは言えなかった。
練習風景の中で歌詞に全く共感できない気持ちでいることがわかるが、
自信のない部分が正直な性格だけに表情に出てしまう。
優勝候補だと思っているのでキャンディスには多くを期待してしまう。

ポール、"Elenor Rigby"
パーフォーマンスの前に普段の生活の紹介があるが、
父が農園を買い、そこの木を使って自力で家を建てたという映像に、
たいへんな田舎で家族に囲まれて育ってきた素朴な青年であることが分かる。
今までの彼のパーフォーマンスの中では良く歌えていたと思ったが、
審査員全員に不評だった。
しかし審査員に叩かれると反対に視聴者票を獲得できることもある。

アンジー、"Yesterday"
この曲は一見簡単そうでそれだけにうまみを出すのが難しい。
ベタになりがちだ。
しかしアンジーはアレンジしながらも原曲の美しさを大切に、
抑制を効かせながら自分の歌にしていた。
原曲の"She"を"He"に変えて歌う。
18才でも失恋の悲しみは充分に感情移入できる。
いや、10代だからこそのストレートな純粋さが表現できていた。
個人的にはこの日のベストパーフォーマンス、アンジーの優勝もありかと思わされる。

デヴィン、"The Long & Winding Road"
シカゴで海軍系の高校に通っているそうだ。
デヴィン、番組では良い子にしているが、そうとうヤンチャだったことが想像できる。
歌いながらイメージする声はと聞かれ、意外にもブライアン・マックナイトと答える。
メンターのジミーも彼の声はブライアンやスティーヴィー・ワンダーを彷彿させると。
デヴィンからはスペイン系の印象が強くR&Bに繋がる要素を見逃していた。
前回が不調だったので今回の仕上がりにホッとするが、
キースからは「観客とのコネクトが課題。」と指摘される。

ジャネル、"I Will"
カントリーテイストにして自分らしく歌った。
審査員、メンターのジミーの高評価、視聴者からの投票数の多さを受けて、
彼女もクリー同様、自信が生まれそこから確実にレベルアップしてきているのがわかる。
そしてこの番組においてカントリーシンガーの人気は確実だ。

結果発表
ボトム3はポールとデヴィンとアンバー。
ラザロが免れてこの3人がワーストに。
脱落はポール。

前日の田舎で家族に囲まれていた映像を思い出し、
彼がこのまま勝ち進んで業界の荒波にもまれるよりも田舎に戻って
素朴に生きるのが幸せかもしれない、そんなことを思ってしまった。

アンバーがこの時点でボトム3に入ってしまったのは心外だった。
理由がわからない。
アフリカ系アメリカ人の票がキャンディスとバーネルへと流れてしまったのだろうか。
デヴィンも実力もあり応援しているが、どうも人気度が弱い。
次回の二人の健闘を期待したい。

ERIC BENET IN RICHMOND,VA.

2013-04-04 19:47:10 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
ERIC BENET IN RICHMOND,VA. FRIDAYS AT SUNSET 2011


最近にアップされた一昨年のライヴ映像。
エリックべネイを間近で捉えてトークもしっかり入っている。
この映像をあえて今、ここで取り上げたのは
チップに関してのやり取りがあまりに微笑ましかったから。

「娘のインディアは今、大学に行っていてね。
お金が掛かるんだよねー。」とエリックが言った時に、
前列の観客が$20のチップを手渡す。

かつてのエリック・べネイ、デビューする前の20代前半は全米を興行していた。
そこでリクエストされる曲、アメリカントップ40や
その他の曲に応えられるように様々な曲をマスターしたそうだ。
そして各地の観客の反応を見たり、場数を重ねたことは自分にとって、
大きな力となったとインタビューで語っている。

その頃のエリックならともかく、
既にグラミーにも度々ノミネートされている今のエリック・べネイ。
20ドルのチップなんて失礼じゃないかと思うが、
にこやかにお礼を言って受け取り、ジーンズのポケットに入れている。
すると他の観客からも$20のチップが。
これもまたありがたく受け取りポケットへ。
観客の反応とやり取りを楽しみ、
初心を決して忘れることなくエンターテイナーに徹するエリックべネイ。
観客への感謝の気持ちと謙虚さが伝わってくるこの映像に、
Eric Benetの原点を見た。

曲は"Feel Good"から"You're the Only One"、
アンコールの"Georgy Porgy"へと繋がっていく。
臨場感のある映像と共にこちらもエリックべネイのファンになり、
彼を応援し続ける理由を思い出させられる一コマだった。

Eric Benet-Music Meets Style

2013-04-03 12:16:53 | エリックベネイの愛と人生
Eric Benet"News for You"のリミックスヴァージョンがリリースされているが、
この映像はエリックがギターのソロのみをバックに"News for You"を歌いながら、
The Brooklyn Circusの店内で自身のファッションについての想いを、
スタイリスト、ファッションエディターなどの前で語っている。

「例えば、マーヴィン・ゲイの古いレコードを掛けたとする。
するとたちまちに彼の存在感やヴァイブに包まれた気持ちになる。
ファッションに関しても着た時にその服の持つパワーを感じる、
そんな服が好きだ。」

「それならこんなアイテムはどう?
オールドスクールの雰囲気があると思うけれど?」
とクリエーター達に薦められて、
レザージェケットやキャップをエリックは試している。
その他にもチェックのパンツやストライプの淡い色合いのタイが、
エリックのために用意されている。

「トレンディーだけどクラシックな持ち味のある服装が僕は好きだよ。
音楽と同じでね。」とエリック。
「そういえば昔は靴を履かないでパーフォームしていたね?」との問いに、
「あの頃はボヘミアンスタイルだったからね。
その後はもっときちんとした服装を好むようになって今に至っている。」

以前のインタビューでエリックべネイ、自分の服装について
ファンクとフォーマルを合わせたファンコーマルだと宣言したが、
最近のエリックのファッションはまさにそんな感じだ。

エリック・べネイをアップクローズした映像とお洒落なファッションアイテム、
ギターソロをバックに歌う"News for You"
昨日は豪雨、そして嵐のように雨が横殴りに降っている今日、
目と耳の保養になるこんな映像を観ていると気持ちが和んでくる。

映像の中で"The One"が念願だった自身のレーベルからリリースした
すべてを自分でコントロールできた初のアルバムだったということ、
"News For You"はフランキー・ビバリーやアース・ウィンド&ファイヤーへのオマージュ、
スタジオで自分が歌ったフレーズにギターやドラムスが自然と加わり完成した
オーガニックな曲であることも話している。

Eric Ben�・t "Music Meets Style"

Eric Benet in Nigeria

2013-04-01 15:43:09 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
ナイジェリアの首都、ラゴスで開催されるCalabar Festivalに出演するため、
エリックべネイはクルー達と共にミルウォーキーを3月28日に発った。
カラバー・フェス、エリックの出演は3/30、3/29にはディアンジェロの名前もある。


首都に到着後に泊まったホテルの様子などをメンバー達がアップしていたが、
ホテルというよりもモーテルに近い印象だ。
ホテルのプールはエリックべネイの自宅のプール程のサイズ(いや、それ以下)
夜は度々停電もあったそうだ。
その後、フェスティバルでの反響など特にコメントもないまま、
たった3日の滞在でアメリカへと帰路につく。

帰りは全員1stクラスへとグレードアップ。
しかしながらオーバーブッキングのためにエリック・べネイと
付き人ビジュー以外のクルーは空港に待機状態。
乗り継ぎはフランクフルト、ビジューは初めてのファーストクラス体験、
ゴージャスな乗継ラウンジから機内へと楽しんでいるようだが、
ナイジェリアには二度と行きたくない、アメリカに生まれて良かった、
と書き込みもしている。

ナイジェリア、ラゴスの空港にてのエリック


ナイジェリア、グーグルで検索すると17世紀から19世紀の奴隷貿易の拠点、
ナイジェリアの港から多くのアフリカ人がアメリカへと送られ、
その地域は、かつて奴隷海岸と呼ばれたとある。

日本からアフリカへのツアーも今はあり、知人でもセネガルやタンザニアに駐在する人、
ケニアやタンザニアへと観光で訪れた人もいるが、
ナイジェリア、まだまだ国情も不安定、フェスティヴァルの開催場所と
ホテル以外の場所を見学することもなく(というか『許されなかった』とある)
短期の滞在で弾丸ツアーだったようだ。
それでもアフリカの地でのフェスティヴァルに参加する意味とは何だったのだろう。