いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

そして憧れのファクトリーへ その2

2016-11-20 07:26:51 | 
さて先週の続きです。まずは番外編として定番靴のひとつドーバーのスキンステッチを行う様子を見せてもらいました。



いのししの毛針を使って縫っているとのこと。凄いですね〜。これを出来る職人さんの数も少なく、ひとつひとつ手縫いなのでそれほど数は作れないとのことでした。





靴の製造工程に戻ります。上の写真は専用の工作機械を使ってアッパーの釣り込みをしているところ。手際よく次々作られています。





ウエルトを縫った後にアッパーの革を靴底に縫いこんでいきます。この時点では既にアッパーの傷を防止する為にビニールのカバーがかけられています。





靴底にコルクを盛っていきます。このコルクがあることでショックを軽減し、又、履いていくことによりソールが沈み自分の足にフィットしていきます。





チャネル仕上げのソールの底付けが終わった後は、ソールにローラーをかけ表面を整えていきます。





こちらはヒールを付けてる工程です。釘を丁寧に打ち込んでいきます。



仕上げはソールに塗装をして、磨きます。

今回ご紹介した工程はごく一部ですが、ひとつの靴が出来上がるのにこんなに沢山の工程があることに大変驚くとともに感動しました。そしてその工程のひとつひとつが非常に丁寧に行われ、職人さん一人一人が誇りを持って仕事をしているのが伝わってきました。

エドワードグリーンとても良い靴だと思います。そしてその価格も適切だと思いました。

さて、この後ヒラリー社長にファクトリー内にあるアウトレットに行きたいと伝えたところ、何とヒラリー社長自ら案内していただき、フィッティングまでしてもらいました。



日本ではあまり見かけない靴などもあり思わず3足も購入してしまいました。さてお買い物も終わりヒラリー社長にお礼を言ってタクシーを呼ぼうとしたところ、何と先ほどスキンステッチをしていた職人さんが駅まで送ってくれるとのこと。そしてクルマが工場を出て見えなくなるまで、ヒラリー社長がずっと見送ってくれたのがとても印象的でした。

今回の英国ツアーでエドワードグリーンのファクトリー見学が最も感動的な出来事となりました。エドワードグリーンが更に好きになりました。今回の見学をアテンドしていただいた伊勢丹の鈴木様、そしてヒラリー社長にこの場をかりて心より御礼申し上げます。

さて、次回はそのアウトレットで購入した靴をご紹介します。



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