いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

そして憧れのファクトリーへ

2016-11-13 07:07:14 | 
そして今回最大のミッション それは大好きな靴EDWORD GREENのファクトリーを訪問することです。EGの靴は10足以上持っていますが、今でも202ラストのチェルシーを履いた時の衝撃は忘れられません。革靴なのに運動靴のような軽快さ、そして踵を掴まれ土踏まずを指圧されるような独特の履き心地。そんな靴がどんな工程を経て作成されているのか、一度自分の目で見てみたかった、それが遂に叶う時が来ました。

ノーサンプトンの駅からタクシーで15分、冒頭の写真のファクトリーに着き、インターフォンで名前を告げます。程なくドアが解錠され中に通されました。



今回訪問したメンバーですが友人の大学教授のご夫妻、バタクハウスカット本店の川部店長、そして私の計4名で訪問させて頂きました。
まずは写真の応接室に通していただき、何とヒラリー社長みずから、紅茶と、ジンジャービスケットを振舞っていただき、約30分ほどエドワードグリーンの歴史などについて、お話しして頂きました。そしていよいよ工場見学です。



何と!ヒラリー社長みずから工場を案内して頂きました。



まずは靴のアッパーの革をカットする工程です。革はやはり自然のものなので、場合によってはキズなどがあります。これを避けながら透明なプラスチックの型を使いながらカットしていきます。各職人さんがそれぞれカッターをカスタマイズしているとのこと。とても綺麗にカットできるものですね。





そしてこちら。PCの画面には何とCADのソフトが!PCで靴のサイズを指定すると靴の型紙が自動的に描画されるのです。う〜ん時代は変わりましたね〜。



工場内を移動する途中、色々な種類のラストが置いてあるラックがありました。写真は比較的新しいラストのラックのようです。



こちらはウェルトをソールに縫い付ける工程です。特殊なミシンを使って手際良く行っています。



ウィングチップの靴に飾りの穴を開けている工程です。穴を開ける場所に印が付いている訳ではないので、職人さんの経験と勘で位置決めをしてひとつひとつ穴を開けていきます。まるでオートメーションのロボットのように正確に作業が行われていました。これは結構手間がかかる工程ですね〜。



さて、今回はここまでです。とても印象的だったのは職人さんが靴を非常に丁寧に扱っていた事です。他のメーカーでは靴をバンバン投げて扱うようなシューメーカーもあるようです。そして皆さんとても優しくて作業する時も「こっちから見た方が見やすいよ」とか、作業を一旦止めながら、色々説明をしてくれました。本当に感謝です。

さて、この後はいよいよ吊り込みや底付の工程になります。

引き続き次回レポートしますね。お楽しみに。



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