いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

盛夏のストール

2013-05-26 07:42:22 | カジュアル
寒暖を繰り返しながらも
空の色、風の流れ、そして湿度
夏がそこまで近づいてきているのを
感じる日が多くなってきました。

盛夏はどうしても
服飾に対するモチベーションが
落ち気味になりますが
盛夏用のストールを
さらっと巻いたりすると
午前中や、夜は
ちょっと涼しげに見えるかもしれません。

先日伊勢丹で購入した
マルビ(MA.AL.BI.)のストール。
1947年イタリアのビエラ創業の老舗。

レディースを中心として
特に秋冬物は美しい発色のマフラーのコレクションが
沢山あります。
これが全部日本に入ってきたら
愉しいだろうな~と思わせるバリエーションを持っています。

さて、今回私が購入したのはユニセックス的な色柄の
リネンのストールです。

この手のストールは日本ではアリアンナが人気ですが
マルビのストールも色出しが中々美しいです。



リネンですので
サラッとした質感。
フリンジの処理もシンプル
これからの季節にマッチしますね。

色はグレー系をベースとしていますが
茶系も入ったミックス色。
比較的コーディネイトしやすい色柄だと思います。



これからの季節
ジャケット、ウェストコート、そしてストール
リネンの季節がやってくると
夏はもうすぐそこまで

そんな想いがよぎります、、、


ペイズリークラシッククラバット

2013-05-19 08:06:10 | タイ
魔窟探訪
銀座は1丁目にあるパーソナルテーラー。
一度足を踏み入れると出て来れなくなるか
二度と近づかないか
どちらかに別れる。

私は勿論前者の方。

探訪すると何かを必ず見つけてしまう、、、

そして今回発見したもの。
丹後ちりめんのペイズリーの生地。



丹後縮緬(たんごちりめん)
京都府北部の丹後地方で生産される高級絹織物の総称。
奈良時代から続く絹織物、縮緬が盛んになったのは
江戸時代に入ってから。
近代では北丹後地震や敗戦などにより
存続の危機が何度かあったが
奇跡的に復興。
今回の丹後縮緬は生産量、品質が最も黄金期の
昭和30年代のもの。

その縮緬の質感もさることながら
色合い、そして古代的な文様の
ペイズリーに一目惚れしてしまった。



そこでお願いしたのが
今回のクラシッククラバット。
このさらっとした質感は
盛夏であっても使用出来る質感。

そして愛情溢れる職人さんによる
ビスポークのクラシッククラバット。



このドレープ感が何ともエレガントです。
この時代の縮緬は縮む欠点も改善されたものなので
手洗いも出来そう、、、

さて、今年のクールビズ対策。
ひとつのアイテムとして
エレガントさを纏って
涼やかにコーディネイトしてみようと思います。






今年もクールビズが、、、

2013-05-12 06:48:29 | タイ
冒頭の写真
そう、言わずと知れた
英国サー・ウィンストン・チャーチル。

いつ見てもボウタイ姿が凛々しい。
苦難の戦いを生き抜いてきた
男の風貌がより一層このスタイルを
引き立たせている。
単なるファションとは違う重さ、、、



さて、今年もクールビズのシーズンが
やってきました。
各企業がこぞって採用し
タイをしていると
まるでこちらが悪者の様な気になってくる。

しかし今年も変わらず
私は反クールビズです。
最近は温暖化の影響で
クールビズ期間も5月1日~9月30日までになりました。
今年は天候の不順で5月中盤になっても
タイをしている方が半分位いらっしゃいますが
まもなく多くの方がノータイになるのでしょうね。

では、ちょっと身支度の確認を、、、

ボウタイの本数をチェックをしてみる。
わずか10本。
左の7本が既製品
右3本がビスポークしたもの。




まだまだ足りないですね、、、

では盛夏用のクラシッククラバットをチェック。



こんな物は恐らくデパートへ行っても売っていないので
全てビスポークしたもの。
こちらはそれなりに着回しが出来そうですね。

ならば、、、

ボウタイの誂えを早速
件のパーソナルテーラーにお願いしました。
生地は最近気になっているもの。
こちらのご紹介は又、改めて。

ビスポークした物は当然採寸しているので
長さの調整をする必要がありません。
首の後ろに長さ調整の金具がないので
締めた時も違和感がないのがいいところ。

さて、夏はもうすぐ

ボウタイに着替えて
出勤しよう、、、


全てが生きている

2013-05-06 09:04:58 | 番外編
さて、昨日の続きです。

前回にブログにあった写真は
日本橋高島屋で開催中の
「北原照久のお宝コレクション」の会場で撮影した物です。




このお宝コレクション何と撮影が可能なんです。
流石、北原さん、心が広いですね~。

写真のコレクションはあの「VAN」のもの。
1960年代、一世を風靡した
アイビーの神話的なブランドです。
中央には「VAN」とも関わりが深い
「Kent」のコレクションも展示されていました。
KENTスペシャルキット、TO KITAHARAとサインがあります。
1974年製ですので
三代目 根元氏がプロデュースしていた時代でしょうか。

今回、服飾に関するコレクションは少なめでしたが
他の膨大なコレクションには心底驚きました。
しかも今回のコレクションは約1/30でしかないとの事。

有名なコレクションの「ASTRO BOY」



今にもアトムの目がパッチリ開いて動き出しそうです。

そして、鮮烈的なポスターもありました。



赤玉ポートワインの宣伝用ポスター。
何でもこの女性は、このポスターが世に出て
親から勘当されたとの事。
時代を感じさせますね。

こんな珍しい物も。



黒いキュピーちゃんは
初めて見ました。

そして私が最も心奪われたもの。
それは山下信一氏のフィギュアです。

この作品は完全に生命が宿っていると思いました。



これは何としても手に入れたいと思います。
山下氏によると非常に少量生産なので
新規のコレクターは、中々入手が困難なようです。

でも、諦めなければ
いずれ手に入ると信じています。

この「北原お宝コレクション」
本日が最終日です。
これだけのコレクションを一度に見れる事は中々ないので
足を運ばれる事をお勧めします。