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LGBT

2018年07月30日 12時39分10秒 | 政治
杉田議員のLGBTに関する寄稿が問題視されているようなので、LGBT問題について考えてみたいと思います。
LGBTのLはレズビアンのLで、肉体的には女性だけれど、性的指向は女性という同性愛者の事です。Gはゲイで、肉体的には男性で性的指向は男性という同性愛者。Bはバイセクシャルで性的指向が男性、女性の両方の両性愛者。Tは聞きなれない言葉ですがトランスジェンダーの事で、肉体的な性と精神的な性(性自認)が異なる人の事を言います。ちなみに性的指向というのは、恋愛対象となる性の事で、ほとんどの人の性的指向は異性となる異性愛者で、同性愛者や両性愛者は少数です。

LGBTのうち、LGBは性的指向による分類で、Tは性自認による分類なのでちょっと意味合いが違うので注意してください。中にはトランスジェンダーで且つレズビアンという人もいます。肉体的には男性だけど、性自認は女性で、性的指向も女性。また性同一性障害(GID)をトランスジェンダーと同一視する人もいますが、GIDは肉体の性と精神の性が異なるという医師による診断名であり、診断を受けておらず性自認が異なるかもしれないという不確定な状態の人もトランスジェンダーに含むので、トランスジェンダーはGIDを含むより広い言葉と言えます。

LGBT運動は性的指向が異性ではないLGBTを性的マイノリティと呼び、性的指向が異性ではない事によってうける差別などをなくそうという運動です。同性のカップルでも結婚できるようにしようとか、LGBT専用のトイレを作ろうだとかは、すでにあちこちの自治体で実現されてきています。ただ、この方向性が本当にLGBTのためになるのでしょうか?マイノリティの救済という美名のもとに、かえって問題を劇化させているように思えてなりません。

わたしがLGBTについて一番大きく感じている疑問は性的指向と性的嗜好の問題です。LGBT運動をする人は、性的指向によって同性しか愛せないから同性愛者になると言いますが本当でしょうか?確かに生まれついての何かや成長過程の何かのせいで同性しか愛せない人もいるでしょう。そして、そうした人へは行政のサポートが必要だと思います。しかし、性的嗜好、つまり趣味として同性愛をしている人を行政がサポートする必要があるのでしょうか?自分の特殊な性癖を正当化するために、LGBT運動を利用しているのではないかと思えてなりません。そうやって特殊な性的嗜好の持ち主を行政がサポートしだしたら、小学生と結婚したいというロリコンや、お母さんと結婚したいというマザコンも認めなくてはならなくなります。更にはペットとか、アニメのキャラと結婚したいというさらに特殊な性的嗜好の持ち主をどう扱えば良いのでしょう?

上記の事を踏まえた上で杉田議員の新潮45への寄稿を読んでみましょう。
杉田議員はLGBを性的嗜好で同性愛者、両性愛者になった人、Tは性同一性障害の人だという解釈をしているのがわかります。その点でLGBT運動をしている人たちとの解釈の違いがあって、杉田は何もわかってない、基本的な事が間違っているみたいに思われているのでしょう。しかし、性的嗜好の多様性を認めて同性婚を許してしまえば、兄弟婚や親子婚などの問題に発展して歯止めが利かなくなるという指摘は、まさにわたしも同意見です。杉田議員のようにLGBとTは別問題だという見解からしたら、LGBはTに便乗して過剰な権利を要求しているので公正と言えませんね。生まれつきの性的指向や性自認によって悩んでいる人を助けるのは、まさに人権問題であり、政治がやらねばならない仕事だと思いますが、自分の趣味嗜好で同性愛者、両性愛者である人を優遇するのは政治の仕事ではありません。

杉田議員は自身の女子校での経験から、女性が女性に疑似恋愛する事があっても、一過性のものでやがて異性と結婚したと語ります。そしてもし、同性愛も普通な事だという認識が浸透してしまえば、一過性の疑似恋愛で終わるはずが、自分も同性愛者だと誤解してしまうのではないかと案じています。確かにこのままLGBTが広く承認されてしまって、女子校生なのに詰襟を来ている、あるいは男子高生なのにセーラー服を着ている人を目の当たりにしていては、思春期の若者たちはLGBTでないにも関わらず自らの性的指向、性自認に迷い悩むことになる事でしょう。過剰なLGBTの承認は混乱を招くという杉田議員の指摘は間違っていないと思います。

一番問題とされている「生産性」という言葉も、批判されているような「LGBTの人は子供が産めないから生産性がない」という意味では使われていませんでした。確かに誤解しやすい文章、言葉遣いだったとは思います。あえて生産性という言葉を使うなら「LGBTのカップルより不妊治療するカップルに税金を投入した方が生産性がある」くらいにすれば誤解は少なかったかな?投入した税金にたいする成果を生産性という言葉で表現しているだけで、けっしてLGBTを生産性がないからダメだと否定しているわけではなかったと思います。むしろ、性同一性障害の人が性適合手術を受けるのに保険を適用できるようにしたりする事を政治家として考えていいかもしれないと、性的指向や性自認に苦しむ人に対する理解を感じられます。

このように、杉田議員の寄稿を読めば読むほど、そこまで叩かれるような内容ではない事がわかります。LGBとTの言葉の定義について、LGBT運動している人たちとの認識の差があるので、違和感のある人もいると思います。生産性も誤解されやすい表現でふさわしくないとも思います。しかし、LGBTの人権を侵害しているとか、子供のいない夫婦を侮辱しているとか、生産性のない人間は切り捨てても良いと言っているとか、そんな事は全くありませんでした。デモまでして非難している人や、ワイドショーのキャスターたちは、いったい何を見て非難しているのでしょう?

結局、杉田議員を非難している人たちの多くは、杉田議員の寄稿の内容も、LGBTで悩み苦しむ人たちの事も関係ないのです。与党の議員が人権侵害しているように見える発言をしたから叩いているだけなのです。森友問題、加計問題と一緒ですよ。事実であろうとなかろうと、与党の失点になりそうな事を大声て叩いていく。どんな正論を返されても、大声で喚き散らして本質をあやふやにして、とにかく与党が悪かったという雰囲気を作ろうとしている。それじゃ、LGBTで苦しんでいる人を余計に苦しめるだけです。嘆かわしい事ですね。

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