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離間計

2019年03月02日 16時38分19秒 | 政治
三国志演義などの軍記物では、離間計(りかんのけい)というのがよく出てきます。同盟や君臣、親子、兄弟などの結びつきを、偽の情報を流すなどして不和を生じさせて、その仲を裂く計略です。

中国や北朝鮮といった、人権意識が薄く我々とは価値観を共有できない国家は、民主主義国家にとって脅威となりえますが、中国や北朝鮮にとっても、日本とアメリカ、韓国との親密な同盟関係、協力関係は、脅威といえます。その結びつきを裂こうとするのは戦略として当然です。日本でも、例えば沖縄の基地問題を利用して日米関係を悪化させようと活動していたりします。もちろん、中には真剣に環境問題を考えて辺野古移設に反対している人もいるでしょうが、もし戦争になれば海の埋め立て以上の環境破壊になります。湾岸戦争の時の油まみれの水鳥の映像は誰もが見たことがあると思います。あのような悲劇を起こさないためにも抑止力が必要だというのに、環境問題にかこつけて基地移設に反対して抑止力を無くそうだなんて、よっぽど考えが浅いか、悪意があるかのどちらかです。

日本国ですら、こうして離間工作に踊らされる人が少なくありません。おそらく韓国ではもっと根深く日韓関係を悪化させるための離間工作が行われてきたのでしょう。かつては日韓併合によって一つの国であった日本と韓国であったのに、それに戦後に独立した1940年代も、日韓基本条約が結ばれた1960年代、ソウルオリンピックがあった1980年代も、反日感情がなかったわけではありませんが、今ほど露骨ではなかった。この30年程で急激に悪化したように思えます。きかけは従軍慰安婦に関する朝日新聞のねつ造記事だったのではないでしょうか?そのちょっと前から、歴史教科書や総理大臣の靖国神社の参拝に中国がクレームを入れるようになり、それに韓国も乗っかって日本を批判するようになってきました。そして、朝日新聞のねつ造記事以降、韓国は日本政府にしつこく謝罪と賠償を請求するようになったのです。

共産党の独裁国家である中国や北朝鮮に対して、共にスクラムを組んで立ち向かわなければならないはずの韓国が、まさか日本を責める立場になるとは日本政府は思いもしなかった事でしょうね。その後、どんどんと理不尽な要求をする韓国政府に対して、日本政府が友好の姿勢を崩さずに来たのは、日米韓の関係が重要である事を十分に理解していたからですが、韓国政府はあっさり離間計に引っかかってますます関係を悪化させてきました。最終的かつ不可逆的な解決を確認した慰安婦合意を無視し、これまた解決済みの徴用工問題を蒸し返してきたのは正気を疑うレベルです。そして最近の火器管制レーダーの照射事件は、完全な敵対行為と言えるでしょう。万が一、韓国側の言い分通りに、火器管制レーダーじゃなかったとしても、日本側が威嚇飛行したとしても、韓国の軍船が北朝鮮の工作船と日本に隠れてコソコソ会っていたという事は、韓国は日本やアメリカよりも、中国や北朝鮮を選んだと思われても仕方がない背信行為です。もはや韓国はスクラムから外して考えなければならないのかもしれませんね。

離間計に踊らされた韓国を憐れと思うか、愚かと思うかは人それぞれだと思いますが、全ての日本国民に、日本でも反米・反韓感情を煽るような離間工作が行われている事を肝に銘じてもらいたいです。先日の沖縄で行われた県民投票もその一部でしょう。沖縄の基地問題を利用して日米間の絆にヒビを入れ、あわよくば沖縄と本土との対立も煽り、沖縄独立運動に持っていくのが狙いだと思います。沖縄の独立支援の名目で沖縄に部隊を進めるためには米軍基地が少ない方が楽なのは間違いありません。もちろんアメリカのやり方が全部正しいわけではないと思います。いつまでもアメリカの顔色を窺うような外交や国防をするわけにもいかないでしょう。しかし、それは国会での議論で決める事であって、扇動された大衆の意見で決める事ではありません。離間工作で反日感情を煽られて、国家の運営さえも感情で左右してしまうような韓国を他山の石とできるよう、気を付けていかなくてはいけません。
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