へえーすごいんだね

「へえーすごいんだね」
作：北山葉子
発行所：偕成社
初版発行：1977年3月


「おにの子あかたろうのほん」というシリーズです


原っぱに集まった４人の鬼の子。
緑、黄、青、赤と、みんな色が違います。

「みどりおには、緑の葉っぱから飛び出してきたのよ」と、みどりおにのみどりちゃん。
それを聞いて「へえー、すごいんだね。」と、みんなびっくりします。

「きいおには、黄色いお月さまから飛び降りてきたのよ」と、きいおにのきよちゃん。
「へえー、すごいんだね。」と、みんなびっくり。

「あおおにだってすごいよ。青い海から飛び出してきたんだもの」と、あおおにのあおおくん。
「へえー、すごいんだね。」と、またまたみんなびっくり。

みんなは、あかおにのあかたろうにもどこから来たのか聞きますが、あかたろうは知りません。
ほうずき、赤い花、いちご、てんとう虫……
あかたろうは、赤いものを見るたびに、これだったかな？と考えますが、結局分からず、お母さんに尋ねるのです。
あかたろうたち、あかおには、夕日と同じ真っ赤なもの…から生まれてきたんですって。

みんなそれぞれ違っても、どれも同じくらいいい！というお話。
金子みすゞの『わたしと小鳥とすずと』の「みんなちがって、みんないい」のようですよね


ま、みんなと違ってもいいのですが、あまりにひどいわが子のこだわり。
ここ最近母がよく愚痴っている、わが子の着替えのこと。

昨日幼稚園のお迎えに行くと、何となく湿った感じなわが子が　
どうやら手を洗った時に、やらなければいいのに　蛇口の先に指を突っ込み、びっしょり水を浴びたようです。
で、先生が着替えをさせようと、名札を外し、洋服を脱がし、バッグから着替えを出すと…
　「おきがえしない。かわくから、これでいい」
突然拒否したようです。

そう、毎日のように勃発している“お着替えバトル”
秋になり、長袖は３枚しか着られるものがありません。
この３枚以外の洋服は断固として着ないのです　昨日予備で持たせた洋服は、この３枚以外のもの。
案の定、着替えることができませんでした。

先生が申し訳なさそうに謝ってくれましたが、事情をお伝えすると、
先生「へえーそうなんですか！！」と大爆笑。

わが子よ、笑われてますよ。ちょっとは妥協してくださいっ


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