えほんじかん

さほど本を読まない母と、全く絵本に食いつかないわが子で読書にチャレンジ

むしのうた

2012-07-23 08:54:54 | 自然

「むしのうた」
作:三木卓
絵:杉浦範茂
発行所:講談社
初版発行:2006年6月


教育テレビの『てれび絵本』で見て、わが子がとりこになってしまった絵本です


   『虫をみつけたので、じっと耳をすましてみました。
        そうしたら、こんな詩がきこえてきました   。』

こんな前書きから始まる、虫たちを主役にした“詩”。
アゲハチョウ、カマキリ、オトシブミ、ゲンジボタル、アリ…etc.
様々な虫たちの、春夏秋冬を感じる詩がたくさん詰まっているんです。

巻末にはそれぞれの虫の解説がついています。→ 
解説って言っても、堅苦しい図鑑のようなものではなく、
優しく分かりやすい言葉で、虫たちの特徴を解説してくれているんです。

わが子のお気に入りはなんと言ってもこれ!
 『クワガタ』
        もりの クヌギの こくぎかん   よわいあいては あごのはさみで ふっとばす
        つよいあいてには やられちゃう  しかたないよな はっけよい
        よあけの うちだし まだまだだ

虫好きはもちろん、虫嫌いであっても、ちょっぴり覗いてみたい虫の世界が描かれています



虫ということで、先日出会った虫のお話

先日、家からほど近いところにある農園へブルーベリー狩りに行ってきました。
今年は虫が発生していて、お客さんでも一人刺されてしまった人がいるという話を聞いた後、いざブルーベリー畑へ!

開始5分も経たずして、腕にしびれるような痛みが
そう…母が第2の被害者となってしまいましたオオアタリ~

“犯人”は『イラガ』という、かなり気持ちの悪い幼虫。それが一か所に密集しているから怖い。
すぐに薬を塗ったので腫れることもなく、すぐに痛みも治まったのですがね。
あまりについていないので、多少気持ちが凹みました(苦笑)。
おまけに摘み取り中に豪雨に遭うという…

そんなこんなで散々なブルーベリー摘みだったのですが、わが子には最高のプレゼントが
あえて言うなら、それも“虫”です。それは次回にでも。

母はそんなもんより、戦利品のほうが嬉しいです~
         



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あめだからあえる

2012-07-11 10:01:12 | 自然

「あめだからあえる」
作:さとうち藍
絵:広野多珂子
発行所:福音館書店
発行日:1996年6月  「かがくのとも」通巻351号


と聞いただけでついつい憂鬱になってしまう人、必見です。
何となく外にでてみようかなぁ~という気になるかもしれません



雨が降り始め、屋根やバケツに当たる雨の音がだんだん大きくなったその時、
ひとりの女の子が忙しそうにレインコートを着て、雨の中を出かけて行きます。

落ち葉の下や、石の裏に隠れていたカタツムリが姿を現し、
ヒキガエルも道具置き場の隙間からはい出して来て。
草花にはキアゲハやモンキチョウの幼虫が散歩中。
小さな池からは、アカガエルのささやくような優しいの鳴き声が。
もうひとつの池を覗いてみると、こちらはおたまじゃくしでいっぱい。

田んぼへ向かって歩いて行くと、周りの色に溶け込んで目立たないようにしている、あまがえる。
目の脇に模様がないのが、シュレーゲルあおがえる。
田んぼに近づくにつれ、カエルの大合唱。

女の子は草の茎を振り、オーケストラの指揮者になるのです。
『ああ、雨ってなんて素敵。』と。

雨が徐々に小ぶりになっていく中、女の子は家へ戻っていきます。
また雨が降ったらまた会おうね、と思いながら。


雨が降りだすと外に出て、止む頃には家へ戻る、というのがとても印象的なお話でした。
特に何が起こるということでもないのですが、雨の中でないと出会えないものってあるんでしょう
とは言うものの、わが子が隣で目を輝かせて絵本を覗きこんでいるのを見ると、
「雨の中、外行きたいとか言わないで欲しい」と願ってしまうのが、母の本音ではありますがね



少し前のお話になりますが、近くの田んぼに繰り出して参りました。
何をしに行ったかと言いますと……

おたまじゃくしを捕りに!

意外と逃げ足(?)の速いおたまじゃくしを相手に、思ったより悪戦苦闘を強いられました
が、なんとか、数匹捕獲して帰ってきたわけです。

母、あまりの嬉しさと早くカエルに会いたいとの思いから、毎日水槽を覗く日々です。
肝心なわが子はと言いますと   
「触ってみたい」と言うだけで、これがおたまじゃくしだろうが、カエルだろうが関係ないといったご様子

そして数日前、ついに足が生えたんです 見づらいですが。。。

梅雨のうっとうしさも忘れてしまうほど、日々楽しみでなりません。
もはやわが子のためでもなんでもなく、単なる母の趣味的お話となってしまいました~(笑)



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いちごつみ

2012-05-01 09:11:28 | 自然

「いちごつみ」
作:神沢利子
絵:平山英三
発行所:童心社
初版発行:1980年7月


神沢利子さんの絵本です
小さな女の子と山で出会ったくまさんの、優しい掛け合いが楽しいお話です。


小さな女の子が山でいちごを摘んでいると、後ろから誰かがやってきます。
女の子は“さぶちゃん”だと思って話かけますが、でも“さぶちゃん”は「ウーフー。」と答えるだけ。

女の子に「まるで間抜けなくまみたいな声」と言われれば、怒った声で「ウーフー。」
「この山のくまは、とても優しいくまだ」と言われれば、嬉しそうな声で「ウーフー。」
「あら、あなた、さぶちゃんじゃなかったの」と言われた時は、困った声で「ウーフー。」

女の子は“さぶちゃん”ではなく、くまだと気がついた後も、驚くことなく淡々と話し続けます。
摘んだばかりのいちごをくまに手渡し、「食べてごらんなさい」と。

女の子はくまの大きい手を見て、先日の風で潰れそうになった家の柱を立てなおして欲しいとお願いするのです。
くまは快く引き受け、女の子の家へ。
大きな屋根を「ウッフー。」と持ち上げ、折れた柱を「ウッフー。」と引き抜き、新しい柱を立て、
もう一度大きな屋根を抱えて「ウッフー。」と置けば出来上がり。
女の子とお母さんは大喜び。お礼にパンやスープのごちそうを出します。


くまに全く動じることなく、普段通りの振る舞いの女の子とお母さん。
お礼のプレゼントをもらったくまが、それらを身に付けて嬉しそうに帰っていく姿。
どこをどうとっても優しくて&温かいお話に、思わずにっこり笑顔になってしまいました

 神沢利子さん+くま+「ウーフー」と言うと、やっぱり『くまの子ウーフシリーズ』に行きついてしまいます
   



このお話の中に出てくるいちご、絵からすると、ラズベリーだと思われます。
ということで、わが家のラズベリーについて。

昨年の秋、ほんの数個の実を付けて、立ち枯れてしまったラズベリーの苗(鉢植えです)。
その枯れ方が尋常じゃなくて、何となく気になってはいたんですが、冬場は放置しちゃっていました。
この春、何気なく土を掘り返し根元を見てみると……

鉢の中に数えきれないほどの、幼虫が棲んでいるではないですかっコワスギ…

調べたらどうやらコガネムシの幼虫らしいです。完全なる害虫の食害でした
虫嫌いとしては為す術なく、旦那サンを呼びつけ駆除の指示を。
とりあえず駆除し、残ったのは根元のみ。

その根元、よく見ると    新芽が
   
その生命力に驚かされるとともに、淡い期待を込め、再び鉢に植えてみました。
さて、今年は無事に実をつけるまで成長してくれるのでしょうか?
がんばれ!小さなラズベリー!!



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さくら

2012-04-15 08:57:22 | 自然

「さくら」
文:長谷川摂子
絵・構成:矢間芳子
発行所:福音館書店
初版発行:2010年2月


月刊絵本「かがくのとも」から2005年に発行された名作です。
長谷川摂子さんの優しく温かな文章が、桜の季節にぴったりな絵本です


  『わたしは き。  さくらの き。  なまえは ソメイヨシノ。
           もうすぐ はなが さきます。   まっていてください。』


桜の木の優しい語り口でお話が進みます。
時に野鳥に対して、時には虫に対して、そしてこの絵本を通してソメイヨシノを眺めている私たちに対しても、
ソメイヨシノの言葉が届いてきます。

花が咲き、花が散り、葉桜となり…
私たちが桜を眺めるのは、正直この時期だけかもしれません。
しかしこの絵本では、梅雨の雨に耐え、真夏の暑さにも負けず、秋に紅葉し、冬を静かに過ごす。
そんなソメイヨシノの1年が描かれているのです。

冬を越え、花芽をつぼみに成長させ、新たに花を咲かせる姿、絵本の中では「みごと、みごと!」と短く表現されています。
当たり前に毎年訪れることなのだけれど、改めて読むととても感動します。

あ、そうそう。
桜の実。。。要はさくらんぼですが、絵本の中では、それについても触れられています。
ソメイヨシノのさくらんぼは小さくて、苦くておいしくないそうですザンネン!

春の訪れを感じるのにぴったりな1冊。
まるで写真のような美しい桜の絵もおすすめです。


みなさん、桜を満喫されましたか?

気がつけば、わが家の周辺の桜も見ごろを過ぎてしまいました。
今年は晴天に恵まれ、とーーってもきれいな桜を楽しむことができました。

わが家は、わが子の『手作りお弁当でお花見』リクエストにお応えして近所の公園へ繰り出したり、
昨年同様、東京タワー&増上寺の桜を見たり、
念願の千鳥ヶ淵の桜も見てきました



十分すぎるくらい、お花見してきましたよ


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてさて、話は変わりますが、
ブログを随分と放置してしましました
(コメントいただいていた方、お返事もせずすいませんでした)

入園グッズ作りや遊ぶことに追われて、バタバタとしていたんです。
…と言いたいところですが、正直気持ちがブログに向かなかったんです。

4年半ずっとずっと一緒にいたわが子。
うるさくてお相手もしたくない時もあったし、最近なんて生意気で毎日母の怒りが爆発!!!なんてことも。
でも   。。。

寂しいーーーっ 典型的に子離れできないバカ親です(苦笑)

って訳で、心の準備期間として春休みを満喫しておりました
遊び呆けた弊害がない訳もなく、入園後は必死に日々送っています

ゆっくりとブログ再開するとともに、新生活の様子でも綴っていこうかと思います。



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いろいろ1ねん

2012-02-12 09:16:59 | 自然

「いろいろ1ねん」
作:レオ・レオニ
訳:谷川俊太郎
発行所:あすなろ書房
初版発行:2000年1月


季節の移ろいを美しく感じつつ、双子のねずみと木の友情が感動をくれる1冊です
レオ・レオニの晩年の作品で、亡くなった翌年発刊された絵本です。
少し文章が長いのですが、わが子はすっかり魅了されたようです


1年の始まり、1月1日。
ねずみの双子、ウィリーとウィニーは“ウッディ”という1本の木に出会います。

2月。
ふたりは再びウッディの元を訪れ、ウッディにあれこれと話をするのです。

3月。
止みそうにない雨と風の中、ふたりはウッディに会いに行きます。
そんな雨をウッディは、
「わたしには、雨は大切なもの。もうすぐ春だわ。まちきれない。からだが、むずむずするの」と。

4月。
ウッディの枝はつぼみでいっぱいに。

5月。
そこには花と葉っぱで枝をいっぱいにしたウッディが。
3人のともだちは、一日じゅう遊んだり、おしゃべりをしたりして過ごします。

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12月。
ウィリーとウィニーがウッディのために用意した素敵なクリスマスプレゼント。
相手を大切に思う気持ちがいっぱい詰まっています。


見開きのページで1ヶ月ずつ、そして12月まで、3人の“1ねん”が描かれています。
山火事でウッディが燃えそうな時も、お休みで会えない時も、自然の恵みを受ける時も…
1年を通して、どんな時にも寄り添ってきた3人が友情と信頼を深めていくんです。

最後の一節
  「みんな しあわせだった。もうすぐ また、あたらしい 1ねんが、はじまる。」




   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日で震災から11ヶ月。

間もなく1年を迎えようとしています。
まだ行方不明になっている方々、避難生活を余儀なくされている方々、思ったように進まぬ復興計画、そして終息の見えない原発問題…

そんな不安定な現状を見つめつつ、私も1年近くを、ただただ変わりない日々だけど、淡々と過ごしています。
何かできるわけでも、何かしているわけでもないけれども。

被災地、被災された方々、身近に悲しい思いをされた方、あの日の出来事に衝撃を受けた全ての人。
誰もが先に進んでいると実感できる   そんな日が日々近づいてきていると信じたいものです。

       もうすぐまた新しい1年が始まる    

そんな日に何となく思ったことを綴ってみました。

母のひとりごとでした



追記:
どういう訳だか記事先頭の画像が表示されなくなってしまいました
特に設定を変えたというわけでもないのですが、気がついたら。。。
この手のことに弱いので、全くもって意味不明で混沌としています(苦笑)
元々アフィリエイト目的ではないので、機能はしなくてもいいのですが、表紙絵は欲しいところです



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ゆき

2012-01-22 09:23:59 | 自然

「ゆき」
作:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくまゆみこ
発行所:あすなろ書房
初版発行:1998年11月


「雪が降る!」と聞いて、思わず心踊ってしまう…そんな人にぴったりな1冊かもしれません


  『 空は灰色  屋根も灰色   街じゅう どんより 灰色です。
    そこへ 灰色の空から  ひとひらの 雪が 舞い降りてきました。 』

雪が降り出したのを見て、犬を連れた男の子は「ゆきが ふってるよ」と。

それを聞いた大人たちは「これっぽっちじゃ降ってるとは言えない」とか、
「どうってことはないな」とか、「すぐに溶けるわ」とか言うのです。

確かに雪はひらひらと舞う程度。
大人たちが気に留めないような雪でも、男の子にとっては、寒さも忘れるほど嬉しいものなのです。

  『 雪は ただ 灰色の空から 舞い降りるだけ。 』

重苦しい灰色の空から雪が降り続けます。次第に雪が積もり始め……街じゅうすっかり雪化粧。
大人たちが家路を急ぐ中、男の子だけが、雪を楽しみ、外を飛びまわている。
その対照的な様子が、もうなんとも表現し難いくらい、美しいんです


雪ではしゃぐ歳でもないのですが、私はやっぱり「雪」と聞くとちょっぴりドキドキします
ここ埼玉で積雪ってあまりないものですから、ついつい…(笑)

でも大人になると色々と面倒なことばかりが頭に浮かび、心から喜べない時もあります。
深々とただただ降る雪、真っ白でまっさらな雪景色、その純粋な美しさを素直に感じることができる大人ではいたいものです。


昨日は『大寒』。
大寒と言うのにふさわしい! そう言い切れる寒さでした
一昨日は、うっすらと今年初積雪でしたし。

そんな訳で、今回この本を記事にしようと思って… 思っていたのに……
結局、雪でもなく、大寒も過ぎ去った、今日になってしましました

というのも、昨日わが子が突然オナカイタイ…と。
目の前には来客にいただいた、ショートケーキが
大好物にもかかわらず全く手をつけず、どうしたもんかと思っていたら。。。

突然の嘔吐
そこから、母の戦いが始まってしまいました
嘔吐→介抱→寝る→洗濯→休む間もなく再び→介抱→寝る→・・・・・・
これ、エンドレスかと思うくらい続きました

風邪かなぁ~なんて心配しつつ、ようやく落ち着いたその時、
「あした、おもちつきだよね♪」
笑顔で確認して、就床しました。


今日、お昼から自治会主催のお餅つきがあるんですけど、
餅かぁ…病み上がりに餅かぁ… どうしようか考え中です。

あ、ちなみに朝の第一声は「あさごはんたべよ~っと
母の心配をよそに、朝ご飯を食べています


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もりのかくれんぼう

2011-12-05 13:23:03 | 自然

「もりのかくれんぼう」
作:末吉暁子
絵:林 明子
発行所:偕成社
初版発行:1987年11月


お話の内容もさることながら、林明子さんの絵も魅力的。
金色色に染まった景色溢れる晩秋にぴったりな絵本です


公園で遊んだ帰り道、けいこがお兄ちゃんの後を追って生け垣の下をくぐり抜けると、
そこは見たこともない大きな森の入り口。
森の中に入ったけいこは、心細くなり、大声で歌を歌い始めます。

  『ちかみち ほそみち  もりのみち   こわいかな、こわくない 
   どこまでいっても もりのなか   だあれも いない もりのみち   
   こわいかな、こわくない』

すると後ろの方で誰かがゆっくりと歌います。

  『だあれも いない  もりのみち   そうかな、どうかな ほんとかな
   だれかが いるよ  もりのみち   こわいかな こわいぞう』

お兄ちゃんのいたずらだと思っていたけいこの前に、枝や木の葉と同じ色をした男の子が現れます。
男の子の名前は“もりのかくれんぼう”。
けいこは、もりのかくれんぼうに誘われ、森に住む動物たちと一緒に、かくれんぼをすることに。

オニになったけいこは、枝の間や木の陰を探しまわります。
みんな見つけ出すと、次はクマがオニに。
茂みの中に身を隠したけいこの耳に歌が届きます。

   『のろまな けいこは どこいった。   なきむし けむしの けいこは どこだ。』

その声につられてけいこが茂みから出ると、目の前には森ではなく、夕日に染まった団地が広がっているのです。


まさに“かくれんぼ”なんです!
かくし絵になっているので、その中から隠れている動物たちを探し出さなくてはなりません。
全て見つけられるでしょうか?
意外と頭が柔軟なこどもの方が上手に見つけるかもしれませんね。



昨日は久々の快晴~…時折、木枯らしみたいな突風吹いていましたけど。
友人親子と一緒に、近所の公園をお散歩してきました。
一緒と言っても、落ちつきのない4歳児&よちよち歩きの赤ちゃんなので別行動だったりしますけど

風邪だ、幼稚園だ、雨だ、と諸々に追われるうちに気がつけば、近隣もすっかり金色色に染まっていました。
久しぶりのお外遊び。
朽ちかけたどんぐりだろうと、完全に枯れてしまっている落ち葉だろうと、何の変哲もない枝だろうと、
なんでもお土産になってしまいます。

母は秋色スナップを撮ろうと、わが子を追いかけまわしますが、わが子はと言えば…

こんなもん過ぎて切なくなります


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りんごろうくんのもりあるき

2011-11-28 08:35:17 | 自然

「りんごろうくんのもりあるき」
作:渡辺鉄太
絵:中川画太
発行所:アリス館
初版発行:2008年8月


渡辺鉄太さんの絵本。自然をたっぷり満喫できるお話です


朝ご飯が済むと、りんごろうくんとお父さんは森歩きへ出発します。
森は薄暗くて、湿っていて、気味が悪いのです。

最初に見つけたのは、根元がほら穴になった腐った木。
中が覗けますが、りんごろうくんは「こわいから嫌だ」と言って覗きません。
その先、シダの生い茂った道をどんどん行くと、薄暗い谷間に流れる小川に出ます。
お父さんが小川に手を浸してりんごろうくんを誘いますが、りんごろうくんは「ぼく、見るだけにする」と。

森で一番大きなユーカリの木、勿忘草の道、とげだらけのやぶ……
りんごろうくんとお父さんの前に、次々と自然が飛び込んできます。
そしてやぶの奥から黒イチゴの実を見つけます。
黒イチゴの実を取るのに夢中になって、りんごろうくんは森の奥へ。
木がつくとお父さんの姿がないのです。

その時、どすん、どすん、がさがさ     
不安になったりんごろうくんの目の前に現れたのは、ワラビー。
ワラビーはりんごろうくんをじっと見つめているので、りんごろうくんも「たべる?」と黒イチゴを差し出します。
ワラビーは黒イチゴを食べ、森の奥へ跳ねて行ってしまいます。

そこへやぶをかきわけてやってきたのは、お父さん。
りんごろうくんはお父さんに、ワラビーとの出来事を話し、そして来た道を家へ向かって歩き出します。

帰り道、行きに触れなかった小川の水に触れたり、怖くて覗けなかった木のほら穴を覗いたり、
りんごろうくんもすっかり森に慣れた様子なのです。
ほんの少しの時間がいっぱいの経験を与え、りんごろうくんを大きく成長させているんだな…なんてホンワカ思ってしまいました


この絵本、わが子はすごく気に入って何度も読んでいました。。
“りんごろうくん”は作者である渡辺鉄太さんの息子さんで、このお話はおふたりが実際にメルボルンの森の中を歩いた時の思い出を絵本にしたものだそうです。
そのリアリティーと、こどもの目線に沿ったお話が、わが子に響いたのかもしれません
私はといえば、渡辺鉄太さんのメルボルンでの生活などが綴られている『メルボルン、薪割り日記』がとっても魅力的で、たまに拝見させていただいています


週末、わが子が通う幼稚園で作品展がありました。
わが子は週2回のプレクラスですが、それでも先生方が一生懸命に作品を飾ってくれていました。

そして園庭では、自然のものを使ってリースを作るブースが設けられていました。
事前に集めた、どんぐり、まつぼっくり、木の実などなど…これでもかってくらい山盛りに用意されていました。
そして制作開始!
   → 
かたくなに母の手助けを拒み、助言も聞き入れず…ひたすら自力でやっていましたコレデイーノ!

家に帰ってから、周囲にレースのテープだけ足しました。 でもってちょっぴり画像を加工して。
いかがでしょう?ちょっぴりクリスマスリースらしくなったでしょうか
    
秋ならではの宝物たち、嬉しい作品がひとつ増えました


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ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん

2011-11-25 06:15:53 | 自然

「ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん(新版)」
作:エルサ・ベスコフ
訳:おのでらゆりこ
発行所:福音館書店
初版発行:1977年5月


絵があまりにも美しく、手に取った絵本です。
作者のエルサ・ベスコフは1874年に生まれ1953年に亡くなられたとのことなので、少なくとも半世紀以上は経っている作品。
でも内容がすごく新鮮で、時代を全く感じさせません
見開きで右側のページに絵と文章、左側は全て白紙になってるところも、ちょっとした画集のようで面白いです。


プッテは小さなかごを二つ下げて森へ行きます。
ブルーベリーとこけももを摘んで、おかあさんのお誕生日プレゼントにしたいのです。
でもどこを探しても見つからず、プッテは切り株に腰掛けて泣いてしまいます。

そこへ、ブルーベリーの父さんでブルーベリー森の王様だと言う、小人のおじいさんが出てきます。
王様が杖でプッテに触るとプッテも小人になり、一緒にブルーベリー森へ行くことに。

まもなく木が繁ったところに着くと、王様は「わしの国へようこそ!」と。
そこには青いりんごがたくさんなっています。それはブルーベーリーだったのです。
そして、王様のこどもだという男の子が7人。こどもたちの顔と着物は青い染みだらけ。
こどもたちとプッテは、木に登ったり揺すったりして、ブルーベリーの実をかごいっぱいに集めます。

ブルーベリーを集め終えこどもたちと遊ぶうちに、プッテはこけももがないことを不安に思います。
するとこどもたちに案内されたのは、原っぱのはずれ。
そこには、こけもも母さんと5人の女の子が。
こけもも母さんはプッテに、こけももをあげましょうと優しく言うのです。
丁寧に丁寧にこけももを摘んで、かごはこけももの実でいっぱい。

ブルーベリーの男の子たち、こけももの女の子たちと、遊んだり、おやつを食べたり。。。
あっという間に時間が過ぎて、もう時間は5時。
ブルーベリー父さんに言われ、ねずみのひく干し草車に乗り込み、ブルーベリー森を後にします。
7つ数えるか数えないうちに、ねずみも車も消えて、プッテは元の切り株に腰掛けています。
夢を見たのかと思うプッテでしたが、足元の二つのかごの中には    


絵もさることながら、お話がなんとも言えずいいんです
最後のページを見ると、プッテのお母さんもとても喜んだのだろうなぁ…と想像してしまいます


ちょっと前の話になりますが、住んでいる街で『市民まつり』というものがありました。
色々と出店があったり、ゴーカイジャーショーなるものがあったり、ミニSLがあったり…。
そんな中で出会った1つのもの。
   ← ブルーベリーの苗、3年生苗。
札には『テイクブルー』と書かれておりましたが、よくよく調べたら『ティフブルー』というラビッドアイ系らしいです
地植えにしようかなぁ~来年の夏が今から待ち遠しいです

わが家に来て2年目のブルーベリーの苗木。
こちらもすっかり紅葉して、今年最後とばかりに楽しませてくれています
      


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