●TBSNEWS23星浩さんが
「政権が変われば国際合意が破棄されるのはよくあること。TPPも そう。文大統領に日本は大人の対応を」
と報じたのを聞いて、びっくりした。
外交とはなんだろう?
そんなに国と国とのしのぎを削った合意を覆すことは、軽くできるものなのか?
過去何度も慰安婦問題は、蒸し返えあされ、そのたびに両国民の心情が悪化した。
日韓が本当に助け合える仲間になるためには、
日韓ののどに刺さった「この歴史のとげ」を、誰かが抜かなければならない。
「お互い、これから何百年も、良き隣人として歩もう」という
高い理念を高らかに宣言し、舵を切れるひとはいるのか?
いる。政治のリーダーたちだ。
お互いが、国内保守派からの激しい批判を承知の上で、智慧と知見を集め未来のための妥協を行った。
それが日韓合意だ。
パククネ元大統領と安倍首相を、僕は評価する。その一点で。
パククネは牢獄につながれることを予知したのかもしれない。
それでもことを前に進めたのは、なぜか?
二国間の懸案を解決した延長上にしかない、未来を信じたからなのではないか?
まさにお互いの命を賭けた合意だ。
●外交の本質とはなにか?
その歴史を見ると、
カール・フォン・クラウゼヴィッツは
有名な『戦争論』において「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」とし、戦争を外交の一種とみなした。
しかし第二次世界大戦によって世界中が大きな損害を被り、
国際連合の設立や
国際協調主義、
軍事力行使禁止の原則などを打ちたて、
外交権は内閣へ移り、
選挙を通じた民主的統制に基づく「外交」へと変化した。
戦争の手段から、話し合いの手段へと。
◎今の「外交の本質」は、話し合いで物事を決めてゆくための、唯一無二の「平和的手段」だ。
二国間で国益がぶつかり、奪い合う事柄も、お互いが前向きな答えを摺合せ、解決する、それが今の外交。
「外交」による合意が未来を切り開く。核やミサイルではない。
外交努力により
長年のいさかいの元を合意により解消し、
7割の慰安婦たちが自分の晩年を実りあるものとし
お金を受け取った。
この合意で誰が責められようか?
外交とは…二国間の知恵の結晶である。
●ゆえに30年間はその内容が非公開とされるのが、国際間の常識。
韓国の「外交文書公開に関する規則」にも、次のように決められている。
外交文書は30年間非公開にし、その後、外交文書公開審議会の審査を経て、
一般に公開することができるように規定されている。
星氏はそのことを知らないかのように、軽く文氏の2年目の合意機密暴露や合意破棄に理解を示す。
また星氏はTPPと同様に、慰安婦合意も覆せると言っているが、TPPはまだ合意もしていないものだ。
TPPは二国間で頭を痛めていた、長年の歴史が絡む懸案マターでもない。
TPPと比べて、二国間の未来へのリスタートに待ったをかける、文大統領の軽さに理解を示せという星氏。
その軽さに絶句した…
●また、星氏はボードを示し、
文大統領が、
A 国内世論
B 日本との合意
に挟まれて、やむ負えずとった対応であると、文氏の心情を忖度していた。
ええ~?
文大統領は「日韓合意破棄」を訴えて選挙を当選した。
ならば支持団体の突き上げに対して、ただ自分の言ったことに責任をとらされただけだろう?
文氏の例にもれず、不用意な発言は身を滅ぼす要因となることは多いのだ。自分が原因を作ったに過ぎない。
一方、星さんは
国内では安倍氏に対する忖度にしつこいまでに批判するのに、
文氏に対してだけはなぜがその胸の内を優しく忖度する不思議。
●かれらは韓国と日本の、歴史問題を乗り越えて、友情をはぐくんでいく歴史的分岐点を見たくないのか?
僕は学生だったころから世界を放浪し、アジアを旅行して、面白いと思う話し相手は韓国人がなぜか多かった。
20代のころ、日本で仲良くなった韓国人留学生を尋ね、何度も韓国にあそびに行った。
あの時の楽しかった思い出は忘れない。
かの地で見た学生運動も、教会の雑魚寝も、怒鳴る牧師も、漢江での自炊も、ナンデムーン付近の夜市も、荒い運転で突っ込む韓国人特有の特攻精神も懐かしく、今となっては幻のようだ。
日韓の友好関係はほんとうはもっと伸ばせると思う。特に今なら日本に多くの韓国人たちが来てくれている。
ああ…文氏のせいで、生理的に韓国嫌いになった日本人が、どっと増えた気がする。
文氏は生来、ロマンチストなのだそうだ。
しかし現実を見ないその発言は軽く、その責任は重い。
「政権が変われば国際合意が破棄されるのはよくあること。TPPも そう。文大統領に日本は大人の対応を」
と報じたのを聞いて、びっくりした。
外交とはなんだろう?
そんなに国と国とのしのぎを削った合意を覆すことは、軽くできるものなのか?
過去何度も慰安婦問題は、蒸し返えあされ、そのたびに両国民の心情が悪化した。
日韓が本当に助け合える仲間になるためには、
日韓ののどに刺さった「この歴史のとげ」を、誰かが抜かなければならない。
「お互い、これから何百年も、良き隣人として歩もう」という
高い理念を高らかに宣言し、舵を切れるひとはいるのか?
いる。政治のリーダーたちだ。
お互いが、国内保守派からの激しい批判を承知の上で、智慧と知見を集め未来のための妥協を行った。
それが日韓合意だ。
パククネ元大統領と安倍首相を、僕は評価する。その一点で。
パククネは牢獄につながれることを予知したのかもしれない。
それでもことを前に進めたのは、なぜか?
二国間の懸案を解決した延長上にしかない、未来を信じたからなのではないか?
まさにお互いの命を賭けた合意だ。
●外交の本質とはなにか?
その歴史を見ると、
カール・フォン・クラウゼヴィッツは
有名な『戦争論』において「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」とし、戦争を外交の一種とみなした。
しかし第二次世界大戦によって世界中が大きな損害を被り、
国際連合の設立や
国際協調主義、
軍事力行使禁止の原則などを打ちたて、
外交権は内閣へ移り、
選挙を通じた民主的統制に基づく「外交」へと変化した。
戦争の手段から、話し合いの手段へと。
◎今の「外交の本質」は、話し合いで物事を決めてゆくための、唯一無二の「平和的手段」だ。
二国間で国益がぶつかり、奪い合う事柄も、お互いが前向きな答えを摺合せ、解決する、それが今の外交。
「外交」による合意が未来を切り開く。核やミサイルではない。
外交努力により
長年のいさかいの元を合意により解消し、
7割の慰安婦たちが自分の晩年を実りあるものとし
お金を受け取った。
この合意で誰が責められようか?
外交とは…二国間の知恵の結晶である。
●ゆえに30年間はその内容が非公開とされるのが、国際間の常識。
韓国の「外交文書公開に関する規則」にも、次のように決められている。
外交文書は30年間非公開にし、その後、外交文書公開審議会の審査を経て、
一般に公開することができるように規定されている。
星氏はそのことを知らないかのように、軽く文氏の2年目の合意機密暴露や合意破棄に理解を示す。
また星氏はTPPと同様に、慰安婦合意も覆せると言っているが、TPPはまだ合意もしていないものだ。
TPPは二国間で頭を痛めていた、長年の歴史が絡む懸案マターでもない。
TPPと比べて、二国間の未来へのリスタートに待ったをかける、文大統領の軽さに理解を示せという星氏。
その軽さに絶句した…
●また、星氏はボードを示し、
文大統領が、
A 国内世論
B 日本との合意
に挟まれて、やむ負えずとった対応であると、文氏の心情を忖度していた。
ええ~?
文大統領は「日韓合意破棄」を訴えて選挙を当選した。
ならば支持団体の突き上げに対して、ただ自分の言ったことに責任をとらされただけだろう?
文氏の例にもれず、不用意な発言は身を滅ぼす要因となることは多いのだ。自分が原因を作ったに過ぎない。
一方、星さんは
国内では安倍氏に対する忖度にしつこいまでに批判するのに、
文氏に対してだけはなぜがその胸の内を優しく忖度する不思議。
●かれらは韓国と日本の、歴史問題を乗り越えて、友情をはぐくんでいく歴史的分岐点を見たくないのか?
僕は学生だったころから世界を放浪し、アジアを旅行して、面白いと思う話し相手は韓国人がなぜか多かった。
20代のころ、日本で仲良くなった韓国人留学生を尋ね、何度も韓国にあそびに行った。
あの時の楽しかった思い出は忘れない。
かの地で見た学生運動も、教会の雑魚寝も、怒鳴る牧師も、漢江での自炊も、ナンデムーン付近の夜市も、荒い運転で突っ込む韓国人特有の特攻精神も懐かしく、今となっては幻のようだ。
日韓の友好関係はほんとうはもっと伸ばせると思う。特に今なら日本に多くの韓国人たちが来てくれている。
ああ…文氏のせいで、生理的に韓国嫌いになった日本人が、どっと増えた気がする。
文氏は生来、ロマンチストなのだそうだ。
しかし現実を見ないその発言は軽く、その責任は重い。