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WBC 価値は自分たちで決めよう 

2017-03-10 09:00:07 | サッカー
ジャーニーのSeparate Waysが流れてくると


WBCの興奮がよみがえってくる


僕はサッカーファンだから、日頃はプロ野球を見ない。


でも、WBCは特別だね。


楽しんでみてる。


過去にも予選で韓国に負け、マウンドに韓国の旗を立てられる屈辱を受けたが、

決勝で韓国をみごとに破り優勝した。ドラマのような展開だった。


WBCは「日本人が日本人であること」を呼び覚ます力がある。


アメリカが本気じゃないとか、野球のすそ野は狭いとかいう批判やエクセキューズがあるが、


そんなことを言う人は放っておけばいい。


外国人がどう思おうとかまわない。アメリカが商業主義で興行するのも関係ない。


なぜなら、我々がWBCの価値を勝手に決めればいいのだ。


ボクシングや柔道のような体重制限がない野球は、


そもそも日本人は中南米など体のでかい選手に

パワー面でハンディを負っている。

Q それなのに世界一を狙えるってことは?


A 技術や戦術でカヴァーしているからだ。


スモールベースボールという緻密な野球は、100年以上の日本プロ野球が生み出したものだ。


☆何度も言う。WBCの価値は、日本人が日本人のためだけに決めればよい。


最後に、



サッカー界の先人の言葉を贈りたい。






●ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?
準備が足りないのです。
私は現役のとき一度もしたことはない。



●日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。
これは危険なメンタリティーだ。受け身過ぎる。
フットボールの世界ではもっと批判に強くならなければ。


●それよりも今日は中盤で攻めることができなかった。
サッカーとは危険を冒さないといけないスポーツ。
例えれば塩とコショウのないスープになってしまう。



- イビチャ・オシム

●“ちょっと様子を見てから”という考え方は、ドイツにはありません。
いつも勝って、1位になろうとするチームを作るのがドイツ式です。


ピエール・リトバルスキー








小久保監督は初めてJAPAN代表の常備軍を置いて、この日のために

世界一になるための「準備」をしてきたのだ。

王監督でも原監督でも、ここまでの準備はしていない。

かれらでも世界一なのだから

、小久保監督は世界一になれるチャンスは確実にある。




その努力が実らんことを願う。


村上春樹 騎士団長殺し      考えて読むな  ただ感じるだけ

2017-03-09 18:29:45 | 10代20代30代
こころがブルーなとき

ふさぎ込んだとき



僕は常備薬がある


ビーズの曲を聴く→元気が出るから

バッハを聴く→祝福してくれるから

カーサやブルータスの雑誌→好奇心に水をくれる

格闘技もどきのスポーツクラブ→嫌なことを忘れる

すきな古いものを触る


そして、



村上春樹。




今度の主人公も理不尽な目にあわされ、最初は なさけない。


読み手が落ち込んでいるときは、主人公に同化できる。



物語には、古い「穴」が出てくる。





私は 半村良「およね平吉時穴道行」を子供のころ読んでいた。なので

どこかの「穴」に入ると、別の世界にタイムスリップすると自然に信じている。


なのですんなり読めた。


イデアである騎士団長を殺し、

顔ながの開いてくれた穴に入り、川を渡り、(渡らなければ永遠に黄泉の国を彷徨う?)、

メタファを思い出し、信じることを決めることで、現実の世界に戻ってくる。


長い大人のおとぎ話

それを読み終えるころには

私の心の傷も癒え、再生しているのだ。

意味など考えず、(僕にはわからないから)

感じるだけでよいって許されるのが 村上の小説の世界だと思う。


こころが弱ったら、ムラカミハルキへ





ララランド  人生はIFの積み重ねでできている。そのことを飲み込んでみせるのが大人だ。

2017-03-09 18:10:29 | 10代20代30代
ミュージカル映画 ララランドは

ラストシーンを見るためだけに映画館に行ってもいい。

あなたの連れ合いと是非 見に行ってください。


ネタバレですが。


ラストシーン。

ララは、プロデューサーと結婚し、大女優に。

女の子にも恵まれる。

旦那とふらりとジャズバーへ…

そこは、かつての恋人、セブの店だった。

5年ぶりに顔を合わせたセブとミア。

セブが静かに思い出の曲を弾き始める。JAZZ PIANOの調べが切ない…


回想シーンで

ふたりはもう一つの人生の可能性を思い浮かべます。

もしも二人が結ばれていたら…

かわいい男の子が生まれていたであろう…

幸せな家族と生活。

でも、

それは現実ではありえない。

我に返り、

ふたりはちょっと微笑んで 別れます。END


◎ 僕は思う。

人生は IFの連続だと。

たとえば

IFセブがお金目的でバンドをだらだらやってる時に
 
 ララの忠告を、素直に受け入れていたら…

IF ララが一人芝居をするときに、セブが駆けつけていたら


IF ララがパリへ女優として映画の撮影に行くことがきまり、「これから私たちどうなるの?」と尋ねた時、

セブが「没頭しなきゃだめだ」と優しさで突き放さなかったとしたら…


IF ふたりが愛し合って結婚していたら…



人生はIFの連続だなあ…

もしも違う女と所帯を持っていたら…

もしもあの時別の会社に就職してたら…

もしもあのときチャンスをつかんで起業していたら…

もしもあの時こういえば、人間関係も評価も好転してたかも…




でも過去の分岐点には戻れない。二度と。

それでも前を向いて進むしかない。


お互いがお互いの確かな人生の道を。



だから


そのことを飲み込んでみせる、ラストの二人の「無言のうなずき」がそのことを暗示する。


ああっ…、大人とは、いろんな感情を飲み込んでみせる人を言うのかもしれないな。


そしてIFの積み重ねの果てに、巡り合った今の連れ合いを大切にしなければと思う。

IFの岐路を積み重ねた奇跡の相手、それがあなたを囲む身近な人たちだ。


若い人は今付き合っている大切な人とこの映画を見てくださいね。