環境が許す方は、YouTubeのニール・ヤングの曲を聴きながら見て欲しい。誤解も招き易い内容なので、繰り返しになるが整理する。象潟漁港にはボランティア団体のサポートを受けながら、多くの外猫が暮らしている。衛生環境を保ち、去勢手術をすすめ、猫が暮らしていけるよう気を配っている。そのボランティアの方に聞いたのだが、他所からここに猫を捨てにくる輩がいる。残酷なことに、ここに置いて置かれた猫のほぼ全員が、1週間程度で亡くなってしまうという。ボランティアさんがケアするとはいえ、先住猫だっていつ死ぬか分からないう環境だ。他所から来た猫は、コミュニティにすら入れず、弱ったところをカラスや鳶などの外敵に襲われ捕食されてしまうという。
ここで数週間前に、置き去りにされた飼い猫と思しき猫を見つけた。猫は痩せ細り、寂しさに震えていた。人間を見ると抱きついてくるような猫だった。ストレスからか背中の毛が抜けていた。連れて帰りたいけど、そうもいかない。それから何度か見にきたが、猫は必死にコミュニティに入ろうと努力していた。人間が来れば真っ先に飛んでいき、それなりに餌をもらったりしていた。この猫の近くにいくと美味しいご飯がもらえることもあり、周囲の猫の仲間になりかけているようにも見えた。でも現実は「ほぼ全ての猫が10日以内に死ぬ」のだ。正直、僕はこの猫が食べ物にありつけないことも想定して、何度も通ったのだ。そのたびに食べ物も与えた。通ううちに、この猫が段々とコミュニティの中に入り込んでいくことを感じていた。そしてこの日、確信した。性格もあれば、必死さもあれば、無知さもあるだろうが、結果的にこの猫は何とか漁港に定着して、生を繋ぐことに成功しつつある。ただ、それは極めて稀なケースであり、100匹トライして1匹成功するかどうかの小さな奇跡が起きたのだ。酷暑のこの日、猫はしっかりとご飯を食べ、しっかりと避暑地も確保していた。生を繋ぐことが何よりも優先されることは言うまでもない。それでもこの猫の満たされない何かは変わらない。幸多からんことを。
LEICA M9 / SUMMICRON M35mm ASPH
Neil Young- My My, Hey Hey (Out Of The Blue)
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