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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

ライカM9〜高感度画質と猫とレンズ

2017-06-20 | 




一関シリーズがまだ続くが、小休憩を入れる。最近は、外の猫ばかり写真を撮って掲載している。それではあまりに可哀想なので、我が家の猫の写真である。寝ているところばかりなのには理由がある。遊んでいるときは、かなり真剣に遊んであげるので写真が撮れないのである。さて、ここで少しだけ機材の話を。貧乏ライカユーザーの僕の一張羅レンズは、ズミルックスM50mmASPH)である。僕が新品購入した唯一のライカ製レンズだ。先日、オーバーホールというかピント調整をしてもらい、すこぶる調子が良い。現在、デジタルではライカM9、そして富士のX-PRO2を使っている。身も蓋もない話をすると、物理的な画質としては、M9よりもフジのX-PRO2の方が断然良い。これは疑いようのない事実だ。それでもM9を手放せない理由は二つだ。

一つは、カメラは物理的な画質だけで選ぶものではないからだ。僕はレンジファインダー式カメラが好きで、フィルム機でいえばライカM3を持っている。M3とM9の製造年月日では50年近い開きがあるものの、同じレンズを共有し、同じ作法で撮影することができる。これは脅威的なことだと思う。レンジファインダーカメラを操作し、世界と向き合うプロセスそのものが愉しいのである。もう一つは、M9はビシッと決まったときには驚くような描写の画像を叩き出す。これはレンズの力も大きいとは思うが、確かにそういう一発芸を持っているカメラなのだ。問題は、その歩留まりが極端に悪いことだ(僕の場合)。それでも時折見せる、ぞくっとするような描写に魅せられて使い続けるのだ。


更に今更気付いたこととして、M9の高感度画質は決して悪くない。これまでM9の高感度なんてISO400が限度。ISO640以上は常用は無理、そう思っていた。夜のモノクロスナップで荒れた粒子感を出す用途以外には、ISO1000以上に設定したことすらない。ところが、今回の写真でいえば、下段はISO1600である(上段はISO160)。光量のある所ではISO2500でも決して悪くない画質なのだ。ただシャドーのノイズが酷いので、被写体を選ぶだけだ。そんな能書きには我関せず、猫は寝続けている。


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LEICA M9 / SUMMMILUX M50mm ASPH
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