<凋落する欧州:すでに死に体の英国。 19世紀のビクトリア時代後半から衰退の一途をたどっていた>
日本の人は、今でも欧州に対しての憧れにも似た想いを持つ人が多くいます…。
ところで、社会主義国・フランスも駄目ですが、英国はすでに死に体だと言われています。
19世紀のビクトリア時代に絶頂を極めたイギリス経済は、すでにその後半から衰退の一途をたどっていました…。
これに2つの大戦が追い打ちをかけ、1942年のシンガポールの戦いでは日本に負け、1947年、イギリスを経済的・軍事的に支えて無くてはならない存在のインドが独立しました。
さらに、1960年代までには他の植民地も手放さざるをえなくなり、「働きよりも贅沢な暮らし。」を続けてきた帝国の時代は終わりを告げました…。
戦後、国民の高い支持を得た社会主義政策により、「ゆりかごから墓場まで。」の「結果平等な社会。」となった結果、国民の勤労意欲が奪い去られました。
戦後の所得税制は、最高税率90%前後の累進課税で、これは80年代まで続いて、いくら稼いでも手取りにはほとんど差がなく、むしろ稼げば稼ぐほど、損をしました…。
「英国病。」とは、一般に戦後の社会主義や国有化政策により、国民の労働意欲の低下と労働争議の多発を招いたためといわれますが、イギリスの衰退は実は19世紀後半から始まっていました。
そして、それを加速化させた原因は、この国『独特』の文化的・社会的背景にあるというのですよ…。
そもそもイギリスのエリートは産業に関心がなく、その発展・改善に積極的に取り組む意欲に欠けていたため、この国の凋落は彼らにも責任があるというのです。
1954年、イギリスでは1%の上流階級が国民の総資産の「43%。」を所有していたが、彼らは生活のために働くという考えを持たず、商売にあくせくすることは見下す傾向がありました…。
<未完>
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