木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

260.40年前の木製屋外施設

2023-04-29 15:55:19 | ウッドデッキ

これは弊社の属する木材工場団地組合事務所の裏の芝生への入り口です。
40年前にここにゲートを作ってくれと依頼されました。

常時、開け閉めがあるのであれば、丁番で開くようにしますが、
(それでも市販の丁番は屋外用のものがありませんので別注で作りますが)
トラックが入る時に開け閉めするだけですので、使うのは数カ月に1回程度。

と言うことで考えたのがこれです。

単に角材を柱に斜めに切り込んだ溝に落とし込むだけですが、
簡単に取り付け取り外しができて、可動部分がないので壊れることがありません。
(実際はあちこちトラックにぶつけられて傷はついていますが)

当時の加圧注入防腐処理薬剤はCCAと言う天下無敵の高耐久性でしたので、
地面に埋めたままで40年経過しても全く問題ありません。




こちらはそのゲート前の駐車場にある停止板。
軽くて簡単に移動できるものを作ってくれとの依頼で作りました。
軽さと寸法安定性優先のためにレッドシダーで作りましたが、
ペンキを塗られたものがあちこちはがれているものの、
木材自体は何ともありません。
(屋外用のオイルスティンで塗装すれば重ね塗りができるのですが、ペンキのような塗膜性の塗料を塗られると、全部剥ぎ取らないと塗装ができません)
このレッドシダーの場合は、防腐処理はしていませんが、宙に浮いた状態で、水が滞留しませんので、木材は非常に腐りにくくなります。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なつ)
2023-11-12 11:51:56
凄いですね! この柵の角材(板材?)が反ってないのは何か施策をされてるのでしょうか
Unknown (管理者)
2023-12-22 09:30:30
反りに関しては何も対策はしていません。さすがにこれだけのスパンを飛ばすとたわみはありますが、全く問題ないレベルです。

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