木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

243.ウリンならできるシンプルデザイン

2020-11-28 09:44:11 | ウッドデッキ

ウリンで作った高床のデッキです。
リビングから地面までかなり段差がありますので、このままではリビングルームも有効に使えない。

デッキをつける前はこんな感じ

デッキをつけなければどんな家になったかは想像できると思います。

それでお客様が計画の時からご相談に来られました。
最初は人工木材で見積もりを取られていたのが、
強度がないので柱が林立してしまって使い勝手が悪い。
でもウリンなら強度があるので、構造もシンプルにできる。

このデッキ建物の前だけでなく横にも廻っています。

リビングの二つの掃き出し窓から出入りができます。
デッキの一番の目的は使い勝手です。

完成するとこんな感じ。

デザインがシンプルにできるのは、弊社特許のハイテンションジョイントの手摺を使っていることやオリジナル接合金物を使っていることもありますが、
やはり強度と耐久性のあるウリンを使ったことが大きいです。
詳しくは担当者ブログをご覧下さい。
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242.素人がDIYでウリンデッキを作るとどうなるか

2020-11-26 07:42:20 | ウッドデッキ


ウリンと言う木材は耐久性が無茶苦茶あります。
雨ざらしのデッキに使って、何のメンテナンスをしなくても30年以上の耐久性があります。
JISで規定されている腐朽促進試験に出すと、断トツの一位で人工木材よりも耐久性が上です。
でも欠点があります。
重くて硬い。
さらにまっすぐな木がない。
かくて、プロの業者もウリンでデッキを作るのは嫌がる。
でもキットデッキなら、そのウリンをど素人でも綺麗に作れるようにしてあります。
かくて、素人のお客様がウリンでデッキを作ろうと思い立ち。
・・・キットデッキを購入されたお客様のご自宅にデッキが届く・・・。

たいていのお客様はこの段階で不安になるそうです。
こんなもの自分で組み立てができるだろうか。
なんせこの写真の全部で600kg以上あります
おまけにそれぞれの部材も重い。
何とかあちこちから勇気をかき集めて製作にとりかかるのですが、・・・
・・・これが、意外と簡単に作れます。確かに下穴をあけたり、皿取の錐で皿もみをしたり、でもマニュアルどおりにしたら、
プロの業者でもここまで綺麗に作れないだろうと言うレベルが出来上がります。

これには本人だけでなく、それを見ていた隣人の方も驚かれるそうです。
詳しくはキットデッキHardウリンのお客様施工例をご覧下さい。

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241.40年前の屋外木製遊具

2020-11-21 09:56:51 | ウッドデッキ


この木製遊具は金剛山の山頂近くの広場に設置されている遊具です。
40年前に弊社が設置しました。
40年経過しても腐っていません。
当時はCCAと言う強力で安全な薬剤が使えたので、
管理されて加圧注入された木材の耐久性は非常に高いものでした。

昨日、他の屋外木製施設の補修の見積もり依頼が大阪府の外郭団体からあり、
実測と確認のために山頂に車で登りました。
通常は車では登れませんが、許可をもらった関係者や工事車両は登ることができます。
しかし写真に写っているような4輪駆動車が必要です。


登ったついでに、この遊具の状況を確認したのですが、
金剛山は、日本で1番か2番の登山客の多い山でさらに、
冬山登頂のために登山客はアイゼンをつけていますから、
遊具自体はかなり痛めつけられています。

しかし、腐っているところはなく補修する必要はありませんでした。

この遊具を作った40年前に弊社の屋外木製施設事業部がスタートしました。
思い出のある遊具です。

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240.誰にも気づかれることない恐ろしい精度の木材加工

2020-11-17 09:23:59 | ウッドデッキ

これは某大手電器・建材メーカーさんに納入する木製品の部材です。
ウェスタンレッドシダーの節のない木で作られています。
見ただけでは特にどうと言うことのない加工製品です。

しかし精度が凄い。
図面の精度を見ると木工加工業者は腰を抜かします。

穴あけ位置の要求が0.1mm単位なのです。
金属加工では、この精度は当たり前ですが、木材で0.1mmの精度など通常であればできません。
いくらボール盤できっちり穴あけしたところで、杢目に引っ張られて穴がずれるからです。
さらに木材の場合、乾湿の差で、全体で1mmぐらい動くからです。

この商品を某大手メーカーの協力工場のある、新潟県の金属加工会社に納入し、
そちらでアルミと勘合して出来上がりです。

これだけの精度を出すために
使う木材は輸入されてから5年ぐらい乾燥させて使います。
通常はモルダーと言う機械で一回でブレナーをするところを手加工で曲がりを取りながら10倍ぐらいの時間と手間をかけて材料を作ります。
穴あけは特別の治具の中で、さらに通常の錐ではバリが裏に出てしまうので、別注で作った特別製の錐を使います。
組み立ては、精度の必要なところを押さえて、その分の逃げを他でとるように作った特別の治具の中で組み立てます。

全く誰にも気づかれることのない加工精度の商品です。
今回、スポットを当ててみました。























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