癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

老犬の嚥下困難

2011年11月27日 | 動物医療
我が家の玄関の「偽コーギー」ですが、結構可愛いでしょ!
我が家は、偽コーギーだらけなのです。

以前、ブログに
「嚥下障害とは,疾病や老化などの原因により飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害をいいます.通常私達は,咀嚼した食物を舌を使って咽頭へ送り,嚥下します.その時,軟口蓋が挙上することで,口腔と鼻腔が遮断されます.また,喉頭蓋で気管へ蓋をし,嚥下の瞬間だけ開く食道へと送り込みます.これらの複雑な運動に関わる神経や筋肉に何らかの障害が生じた場合,嚥下障害となる訳です」

と書きました。
人間と同じことが犬も年齢を重ねると起きるのだと思います。
現実、そういう老犬を見たことがあります。

食べたものを吐き戻す症状には、嘔吐と吐き出しのほかに、もう1つ「嚥下困難」 と呼ばれるものがあります。「嚥下」は食べ物を飲み込むことですから、「嚥下困難」は食べ物をうまく飲み込むことができないで、吐き戻してしまう症状をいいます。
この症状の原因は、口腔(口の中)か咽頭か食道にあります。動物が食べたものを吐いた場合、嘔吐、吐き出し、嚥下困難に大きく分けられるのですが、嚥下困難の原因は、口腔か咽頭、食道にあり、食べ物を飲み込むことが困難になるため、吐きもどしてしまう症状です。

嚥下障害は誤嚥性肺炎を起こします。
老犬を飼っている方は頭に入れておいたほうがいいでしょう。

対策は水を飲むときむせるなら、看護の段階になれば「注射筒」で少しずつ飲ませるとか、食事はなるべく噛まなくてもすむような形態にしてあげるとかの対応が必要になります。
食べられないと急激に体力が落ちちゃうので。

なんとか、犬も嚥下リハビリできないものですかね。




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1 コメント

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とても勉強になります (ひろち)
2012-10-24 16:12:26
初めて老犬を介護しており、毎日が戸惑いの連続です。
こちらのブログをこれからも読ませて頂きたくご挨拶申し上げます。
宜しくお願いします。
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