癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

過肥は危険です

2009年02月28日 | 動物医療
今日で2月も終わりですか。
後半になって冬らしくなりました。
やっぱり、帳尻は合うんだな。

実家のポメラニアンの心臓のACE阻害薬「エナカルド」が切れたし、知人の病院でレントゲンを撮りに行きました。心電図では慢性心不全の疑いが濃かったので調べたかったのですが、診てみて「これは酷い!」。

左の心房、心室とも肥大しており、肺の気管支も拡張しています。
肺動脈も肥大傾向にあるようです。
これじゃあ、利尿剤も必要かな。
そして何より、ものすごい脂肪!ボディコンディションは5に近いです。

服薬でかなり咳は納まりつつあるのですが、これでは痩せなくてはお話しになりません。
母には厳重なカロリーコントロールを命じました。
すなわち、当面年内に4kgに近づけるように、一日カロリーを200kcalとすること。毎日体重を計ること。おやつはジャーキー1本以内にすること。物足りないようなら、野菜をあたえること(キャベツ等を茹でて与える)。

何せ今は5kgです。とんでもなく過肥です。
痩せないといくら治療しても意味がありません。

肥ることの危険性をもっと認識してほしいものだ!とお袋に説教していたら、母は私も痩せなくてはと言いました!そうです、犬と共に人も痩せるのが一番。これは僕が実践したことです。結構、楽しく痩せれましたから。

ちなみに、理想体重の求め方は

理想体重kg=現在の体重÷1.3(肥満の場合)
       *体重が過剰な場合は1.15くらいで割る。

なので、今回のケースは3.8kgが理想。

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帰ってきました

2009年02月27日 | Weblog
帰ってきました。
5日ぶりの自宅です。
釧路はやはり、クーちゃんの話題が沸騰していましたが。

もう3月ですね。3月は自分的に何となくそわそわしますが、春への期待と変化への期待でしょうか。
今年は我が家ではありませんが、高校入試とか大学入試の話題がでるとなんとなくそわそわします。別に関係ないのですが、不思議な感情です。

これから、職場では退職だとか配置変えだとかあるでしょうし、新年度に向けて変化の月です。
変化とか変えることは僕自身は苦手な方ですが、今の世は必要ですね、オバマさんでないですけど。そういえば、ファースト犬は「ポーチュギ-ズ・ウォーター・ドッグ」とか。聞いたことありませんでしたが、水中活動が得意な犬らしいです。
日本ではほとんど見られないでしょうね。
こんな感じの犬らしい・・・



まだまだ出張

2009年02月25日 | Weblog
ホテルからすぐの教会です。別に信者さんではありませんが、実家の隣も教会だったので、なつかしいです。

今日はの夕刊に掲載されていましたが、ばんば馬がムチで打たれてストレスを受けていないか、血液中のコルチゾール値を調べたら変動がなかったそうです。まあ、ストレスを受けていないことになりますか。検査だけで実際の心持ちはわかりませんが、なんとなくほっとした人のひとりです。
痛そうですが馬と言う生き物の特性でしょうか?

今日も釧路方面です。

2009年02月24日 | Weblog
今日も釧路方面です。
通常より雪がありました。
地元ではらっこのクーちゃんが人気です。クーちゃんパンが売れているらしいです。観光客が増えればいいですね。
北海道は今頃真冬です。やっぱ北海道の冬は甘くないね。

釧路です

2009年02月23日 | Weblog
またまた、今週いっぱい出張です。
釧路です。例年より雪が多いです。写真は千代の浦と言われる湾を写したものです。

おくりびとがアカデミー賞を受賞したんですね。凄い。
湯棺というのかと思いますが、ぼくも何回かみましたが一種感慨がありましたね。こういう映画がアメリカに受け入れられた事が以外でした。

死は誰にでも来るものですからみじかに考えてもいい事がですし、最後の送りかたも大切だと思います。

ホスビスも同じですが、日本語に訳すと終末医療ですが有終の美医療としたほうがいいのかもしれません。

食物アレルギー

2009年02月22日 | 動物医療
先日訪問した施設では「雛飾り」がありました。もうそんな季節なんですね。
しかし、昨日の天気や今日の天気を見ているとまだ春は想像できませんね。

会員さんと話していると、食物アレルギーと思われる子は多いようです。
皮膚が赤くなり、脱毛したり、かひができたり、耳の中が赤くなったり皮膚病の症状でてしろいろ調べて、最終的に残るのが、アトピーです。
犬のアトピー性皮膚炎は、遺伝的素因が関与したソウ痒を主徴とする皮膚疾患群と理解され、病態としてI型アレルギーの関与が推測されています。病因には、チリダニが90%以上、ノミが約60%、食物が約50%、花粉が約40%の症例で関与しているといわれていますから、食物アレルギーが原因の皮膚病も少なからず多いようです。

食物アレルギーは幼獣期に腸免疫がまだ未熟なときに食べたものが、アレルゲンになってしまうからだと言われています。 例えばチキンアレルギーの動物がチキンを食べると、小腸からチキンのタンパク質が吸収され、血管を通って全身に運ばれます。もし体がそのタンパク質を異物と認識すれば、それを撃墜しようと攻撃を開始します。それがかゆみや赤みなどの皮膚症状や下痢などの消化器症状となって現れるということらしいです。

食物アレルギーが疑われたら、まず疑わしい食物を与えないようにするため低アレルギー食を4~8週間与えて様子をみます(食物除去試験)。低アレルギー食とは獣医師のみが扱える処方食ですね。理論上アレルギー反応が起こらないよう配慮されているフードです。食物除去試験の期間中は特別食と水だけを与えます。途中で盗食したり、ルール違反をした場合は始めからやり直しです。それで4週間くらいで皮膚症状が改善したら、食物アレルギーによる皮膚炎であると想定します。

あとは、少しずつ動物性蛋白のものを中心に与えていって、悪化したらそれがアレルゲンの可能性があるということで、それが含まれない食事を選らぶということになります。
最近では手作りご飯を与える試みがありますし、アレルゲンと認識されないくらいに低分子の蛋白でできた食事もできています。

小さい頃から症状がでて、下痢したり耳が赤くなり、通常の治療に反応しづらいなら「食物アレルギー」の可能性も考えなくてはならないですね。

それにしても、人間もそうですがなんでこんなにアレルギー疾患が増えたのでしょう?いろいろ言われていますが、ヤッパリ生活環境、食事環境が関係しているとは間違いないでしょうへどね・・・・・

食べものもあまり選択の余地がなく、自然なものを食していた時代にはほどんどなかった病気ですから・・・・・

ちなみに、腸の免疫機能は体全体のかなりの部分を担っているそうです。
そんなことから腸内環境の研究が進んでいるようです。
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小樽のグループホーム活動2月

2009年02月21日 | アニマルセラピー
(活動参加入所者9名)
 今日は小樽のグループホームの活動の日でしたが・・・・・

 本日は大荒れの天候でHさんは途中で行けなくなりました。Sも到着が遅れての参加でした。

 新参さんが2名ほどいましたが、まだ犬に慣れないようです。車椅子の女性はそのせいで思わずワンちゃんの頭を叩いてしまいました。
 いつものように、Kさんは室内を犬のリードを引いて歩行しました。チャコちゃんを連れていった(近藤さんは怪我で入院中)のですが、ちゃんと歩調を合せてくれました。チャコちゃんはハンドラーさんがいないのですが、ちゃんと一人?で挨拶に廻り頭を撫でてもらったりして自分で動いて活動していました。すっかりこの場所に慣れたからです。


犬も人間も参加しやすい施設です。この施設の活動場所は広すぎず狭すぎず丁度いい広さです。犬が少なくても犬が近くなので見ているだけでもいいのかもしれません。

 人も犬もその場所になれることが大切です。そして、違和感なく活動することがセラピーの効果を上げることになると思います。
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アルコールと風邪薬

2009年02月20日 | Weblog
今日は町内会の除雪でした。
僕は午前中だけしたが、除雪の手伝いをしてから事務所にいきました。
今年は雪が少なくて例年より楽でしたね。
段々とお手伝いの方の体調も高齢化で思わしくない方も増えてきました。
僕は一番若い方ですので何とか頑張りたいと思います。

中川大臣の風邪薬とアルコールの服用で云々とありますが、風邪薬と多少のアルコールだけではああはなりません。
やはり、過度のアルコール摂取かさむなくはトランキライザーとの併用しか考えられません。

真相は分かりませんが、通常はあり得ない状況になったことは間違いないのです。
緊張感がまるでないと言わざるを得ません。
しっかりしてほしいですが、意外と滋養強勢剤にもアルコールが含まれていますから一般の方も気をつけたほうがいいですね。

明日は小樽のグループホーム訪問です。

たまには考える

2009年02月19日 | アニマルセラピー
いつの間にか、街はお雛さま。
あっという間に春ですかね。

今訪問しているグループホームの活動記録を書いていたら、活動の初期から活動が安定するまでにいろいろ過程があるものだと改めて感じました。
セラピー活動において、どうしても参加犬が多くないと失敗したような感覚にとらわれがちですが、段々と落ち着いてくると、参加犬が多くなくてもそれなりに充実した活動を行い得ることに気づき始めたのです。

それには、訪問している施設側との信頼関係が不可欠なのですが、犬が足りない分を「人」が補うというか、本来の「人と人」との関係を深めていこうと作用が働きたとえセラピー犬が少なくとも、活動を盛り上げようという機運が働くものです。その感覚はその場にいないと分からないのですが、とにかくそういう作用が働くことがあります。

犬はあくまで人と人の関係を潤滑にする触媒であることに気づくまでには、様々な段階が必要であることを感じたときが、セラピー活動のゴールなのかもしれません・・・・・などと考えるきっかけができたかなぁ。

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寒い!

2009年02月18日 | Weblog
強烈に寒く感じました。
今日は「海外セミナー」があり、カナダのアルバータ州の方の酪農関係の講習を聞きに江別市の大学にいきましたが、帰りが強烈に寒かったです。JRで帰りましたが、さぶかったー!
大学に面白い「ベンチ」がありました(写真)。ユニークですね。

講習は農業関係のもので、牛乳の価格維持とか供給管理の話しでした。
酪農家に牛乳収入を安定させるために結構きめ細かい方策をとって保護する政策がとられているようです。
日本でも乳価決定にあたり、酪農家の収入維持のための努力がされているが、カナダのそれに及ばないかもしれません。3月から乳価が上がりますが、最近の生産費が一時期より下がり始めたため、その値上がり分も一瞬かもしれないそうです。
食料自給50%を目指そうとするなら、もっと農家を支える政策を本気で考えないと日本でも食糧危機が起きそうです。
それでなくとも、政治の面では本道選出大臣があれでは・・・ね。