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E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

バカの読書は2度美味しいの巻

2012-07-25 12:37:24 | 本と雑誌

最近、とみにバカが加速しており、

一度読んだ本でも、内容を綺麗さっぱり忘れます。

 

とゆーことで、ほぼ新鮮な感覚で読み返せる。

悲しいような、嬉しいような。


ただ、読み返した際の心境で、以前とは印象もまた変わるもの。

 

例えば、これ。

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かなーり面白いのは確か。



もう10年以上前に読んだんだけど、

その際はピカレスクロマンとゆーか、悪漢小説って感じで受け止めたわけ。

時に稚気、愛嬌さえ感じさせる評伝ものってゆーか。



ただ、そんなもんじゃないな、と。


今はそう思う。



そう思えなかった当時の俺に、「バーカ!」って言ってやりたい。



作者のまなざしに、一切、「愛」はない。

むしろ、彼を唾棄すべき存在と捉えているのがよくわかる。


 

この作品で取り上げた人物へのまなざしとは、まるで違うんだよね。



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「メディア」 で描かれているのは、

権力にとりつかれた人間の独走であり、執念。

そして、彼的感覚がニッポンを動かしかねないことへの恐怖である。
 



で、俺が感じたのは、人間の弱さだなあ。

端的に表れ、怖いと感じたのは「忖度する」ってことだ。


側近がトップにおもねり、勝手に現場の判断を曲げちゃう。

トップは知らないから、その結果が世間から批判されても、権力は温存される。



今の国民球団で起きてることなんかこの最たるものだろうし、

世のさまざまな組織で、フツーに繰り広げられ、悲劇や停滞を生んでいるわけさ。




結局、保身とか虚栄とか、そんな人間の弱さから、邪悪なものは生まれちゃうわけ。

そして、弱い人々は踏みにじられる。



一つの方向に一気に流れちゃう今のこの国の風潮も、その危うさも、

こうした雰囲気と無縁ではないと思う。


異を唱えられない社会って、何なんだろうか。




いじめだって格差だって、差別だって、結局、われわれが作り上げてしまったもの。

 

そこに荷担しないよう強くありたいものだし、

その覚悟がない人間は少なくとも、影響力のあるポジションから去るべきだね。



別にそれで、命取られるわけじゃないんだから。


何より、人として恥ずかしいでしょ…




この本に取り上げられる人物についても、

作者は厳しい視線を送っているはず。

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自分を鑑みながら、にやにや読むつもり。

サイクリングのお伴に最適でありましょうwww


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