風と光とわたくしと

自然、植物、伝統文化、社会問題などを、写真を多く取り入れて、感じた事に光をあて風のように自由に書いてみます。

こいのぼり

2012年04月28日 21時17分58秒 | 伝統
4月もあと2日で終わりです。
今年もハイスピードで月日が過ぎ去っていきます。

端午の節句が間もなくですが、最近は個人の家にこいのぼりを立てる事も少なくなっているように思います。
もっとも拙宅のある周囲は農家が少なく、住宅密集地なので大きな柱を立てて立派な鯉のぼりを立て津スペースがなくなっている事もありますが、子供の数が減ってきていることもあるようです。大きな農家が多い地域でも余り見なくなりました。おそらく若い夫婦は交通の便の良い所に住んでいるのでしょう。

そのかわりに地域で鯉のぼりをたくさん集めて集団で飾る事があちこちで行われているようです。八千代でも新川の両岸に綱を張ってたくさんの鯉が泳いでいます。

鯉のぼりっていつ頃からあるのかしらと思って調べました。
以下はネットからコピーさせて頂きました。


『もともと日本では江戸時代、将軍に男の子が生まれると旗指物(家紋のついた旗)や赤・青・黄・白・黒の五色の吹き流し、または幟(のぼり)を立てて祝う風習がありました。やがてこれが武家に広がり、男の子が生まれた印として幟を立てるようになります。

その後、江戸庶民の間で鯉の滝登りで立身出世のシンボルとなった鯉を幟にするアイデアが生まれ、武家の幟に対して、町人の間で鯉幟(こいのぼり)が揚げられるようになりました。江戸時代は和紙に鯉の絵を描いたものでしたが、大正時代に破れない綿の鯉のぼりとなり、本来は真鯉(まごい:黒い鯉)だけでしたが、明治時代からは真鯉(まごい)と緋鯉(ひごい:赤い鯉)の対で揚げるようになりました。

その後、昭和30年代に入ってから家族を表すものとして子鯉(こごい:青い鯉)を添えたものが主流になり、合成繊維の鯉のぼりが登場したことで、広く親しまれるようになりました。
最近ではベランダでも揚げられるコンパクトタイプもあります。』

端午の節句は中国から伝わった厄払いの行事ですから奈良時代あたりに日本に入ってきたものですが、鯉のぼりは割合に新しいものだったのですね。

写真は鯉のぼりではなく、今盛りの鮮やかな山吹の花です。




ガーデンハックルベリー

2012年04月26日 17時56分40秒 | 自然
ホームセンターで「ガーデンハックルベリー」というポリポット入りの苗を見つけました。さしてあるラベルを見ると黒紫色の実がたくさんついている写真が出ています。
好奇心旺盛の私は早速購入。

帰ってから調べて見ると一般的には「ガーデンハックルベリー」とか「アフリカンナイトシェード」と呼ばれるものらしいのです。
ナイトシェードとはイヌホオズキの事だそうで、ベリーと名がついていてもいわゆる木苺などのベリー類はバラ科の植物に属しますが、こちらはナス科の植物らしく、木苺などとはまったく種類がことなるようです。

ただし実はたくさんつくようで、実にはビタミンAがブルーベリーの何倍も含まれているとか。
恐ろしい事に、未熟の実は毒性があるので、充分熟してから採り、ジャムにすると良いとの事です。

なるほど、一つ植えてみましょう。


上は子婦入したポリポット入りの苗、下はネットからお借りした実の写真です。







ミツバツツジ

2012年04月25日 10時44分24秒 | 自然
桜が終わった里山などに一際鮮やかな薄紫色からピンク色のツツジが崖などに見られます。ミツバツツジです。近年は乱獲で自生のものが少なくなってしまったという残念な話を聞きます。

ミツバツツジは花が終わってから葉3枚ずつ出るのでミツバツツジというのだそうですが、葉がない時に花だけ咲いているので一層目に付きます。
うっすら緑色になりかかってきた林の中などに鮮やかに咲いています。

また変種もいくつかあるそうです。
懇意にしていた奈良のお寺にもこの変種がありましたが、色が少し紫色っぽいかな、と思うくらいでしたが、変種というのは“しべ”の数とか染色体の数とか、見た目とは余り関係ないような所の違いもあるらしく、素人目にはどこが違うのかよくわかりませんでした。

上の写真は今春の北杜市でのミツバツツジ
下は数年前に撮った奈良の“オオクラツツジ”です。







ウンモンテントウ

2012年04月24日 18時42分46秒 | 自然
今日畑で変わったきれいなテントウムシを見つけました。
調べてみると「ウンモンテントウ」という名前のテントウムシだそうです。
変わった柄で初めて見たテントウムシだったので新種?と思いましたが、普通にいるようです。
ただネットに出ていた写真は長野県と山梨県での写真でしたので(私も山梨でみました)その辺りが覆いのかな、とも思いましたが。

食性は良くわかっていないとの事でした。

なかなかきれいな虫ですよ。モザイク模様が陽に輝いて小さな宝石のようです。

上は私が撮ったものなので酷いピンボケです。
下はネットからお借り下ものです。






獣害

2012年04月19日 08時14分04秒 | 自然
やられた! 折角この間定植したレタスが鹿に食べられてしまいました。
山梨の話です。

息子の農場近くは農家もあるのですが、まだまだ森や林があちらこちらにあります。
そこに生息している鹿、しのしし、猿などと戦いの毎日です。
ことに鹿と猪は夜行性なので見張っている訳にもいかず、夜の間にマルチフィルム(黒いフィルム)の上を走ります。鹿の場合はピョーン、ピョーンと大きく飛ぶようにして行くので足跡が離れていますが、マルチの上を歩いた方向がわかるように続いています。

先日も鹿除けのキラキラテープを畑の周りに張り巡らせたのですが、美味しい物があるとわかれば首をのばして食べてしまうか、おかまいなしに入り込んで来るようです。

この辺りは田んぼも多いのですが、ほとんどの田には電柵といって電気を通す高い鉄柵が張り巡らせてあり、獣が近寄らないようにしています。電柵には「危険! 近寄るな」とかいてありますが。

猿は昼間出没します。私も何度も遭遇しましたが、猿は群れで行動するので、だいたい子猿が数頭一緒にいます。とってもかわいい顔をしています。
昼間あちこちの方角から何度も鉄砲の音が聞こえる時があります。多分威嚇の発砲をしているのでしょう。
地元にも猟友会がありますから、その方々が時々やっているのでしょう。

聞くところによると猟友会の猛者の人たちも「猿は殺せない」と言うそうです。
やはり人間に近い類なのでさすがに猿は撃てないらしいです。
あの顔ですものね。動物の中では人間の仲間みたいなものです。
そんな事もあってか、人を恐れないので、農家の人の話では家の屋根に平気で群れをなして休んでいて、人を見下ろしている事もあるそうです。

もともとそういう獣たちの棲んでいたところに人間が入り込み、獣道に畑を作ってしまった結果なのですから、共存していく方法を見つけるか、獣たちが近寄らずに済む環境を与えてやるしかないのですが・・・。

写真は鹿に食べられてしまったレタスの苗たちです。デコボコとした穴は鹿の足跡です。