ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

那須雪崩遭難に思う

2017-03-28 08:42:54 | エッセイ
27日朝8時半ごろ、那須湯本のスキー場で、登山講習中の高校生が雪崩に巻き込まれ、8人死亡、40人がケガをした。犠牲者のご冥福をお祈りします。ケガで優勝した稀勢の里の後だけに残念な事故である。

東北の湘南いわきでも昨日は朝4度、12:30には3度に下がったみぞれの日であった。こんな日にどうして雪中訓練をするのかと、登山で身に迫る危険を感じたら、即中止引き返す勇気が必要である。過去の経験で、1700mの安達太良登山へ車を走らせていると、山に黒い雲、即引き返した。

1585mの八甲田山遭難を思い出す。日露戦争開戦2年前の1902年1月23~31日、青森県八甲田山での陸軍210名が雪道踏破訓練中、吹雪に巻き込まれ視界を失い199人が亡くなった事件である。天候を無視した大隊長山口少佐の判断ミスで、あとになって判明した事件であった。

これと似たような事故で、旅館の方は、春の雪で一晩に30cmも積もる雪は珍しいと。そんな時に、2泊3日の最終日、1915mの茶臼登山を止めて、スキー場でラッセル訓練をやりだしての雪崩事故という。リーダーの判断ミスの何物でもない。

改めて、登山では危険を察知したら、直ちに中止、引き返す勇気が大切である。肝に命じよ。写真は10/11那須峰の茶屋。