北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

輪島産廃問題 住民投票求め直接請求へ

2016-09-22 | 輪島産廃問題
   

「輪島の産廃問題を考える会」の発足集会が今日(9月22日)午後2時から輪島市文化会館で開催された。
会場は、主催者が想定した参加者を大きく上回り、慌てて椅子を追加で並べることに。
会場は150人の参加者でいっぱいとなった。

   

呼びかけ人を代表して産廃処分場が計画される門前の剱地地区の区長・板谷外良さんからあいさつ。
手にしてるのは剱地地区の住民が長年飲んできた井戸水。水源である能登富士(高爪山)を守る決意を訴える。

   

続いて同じく剱地地区で書記を務めている中村数夫さんから経過報告。

   

そして金沢大学経済学類の碇山洋教授の記念講演。
演題は「産廃処分場問題と輪島の未来」。
輪島市が設置した「輪島市産業廃棄物最終処分場問題検討委員会」の委員長を務め、建設反対の答申をまとめた責任者である。
検討委員会の答申が踏みにじられるのは豊洲の新市場問題と同じ。こうして全国的に見ても最大級の産廃処分場がつくられるとしたらとんでもない、こちらも全国ニュースになるような重大な問題だと温厚な碇山(いかりやま)教授が「怒り」を表明して講演は始まった。
講演内容は後日あらためて詳しく紹介したいが、講演後の会場から意見を少し紹介すると「輪島の産廃処分場の問題点がよくわかった」、「わかりにくかったこの間の経緯がようやく理解できた」、「公共下水道につなぐという計画が6月議会で承認されたが、とんでもない計画だということがわかった」等々。
もっともっと多くの方に、特に輪島市長はじめ市の関係者、市議会議員の皆さんにはぜひ聞いてもらいたい講演だった。

   

続いて集会を準備したメンバーの一人、坂上公平さんから活動方針案の提案。
この間、市議会が2度にわたり反対の意見書を可決し、反対の署名も提出し、検討委員会の上記答申もあったが、事業者は粛々と手続きを進めてきた。そしていま、環境アセスの評価書提出を目前にして市長が建設容認姿勢を明確にし、市議会も反対決議を反故にしたことで情勢は一変。このまま環境保全協定が調印されてしまえば市民の意思表示の機会はなくなると危機感を表明。
市長や議会が市民の声を聞かないのなら市民から住民投票を要求し、市民みんなで決めよう!私は反対だが賛成の人もぜひ意思表示を!と訴え、そのための当面の活動として、輪島市住民投票条例に定められた直接請求の署名運動(有権者の6分の1の署名が必要)を展開することを提案。
署名活動の受任者(普通の署名運動と違って署名を集める人は届けなければならない)になってほしいと訴えた。

会場の多くの人たちからの賛同の意見を受け、閉会のあいさつに立った新木順子さんが「みんなで考え、みんなで決めよう!」と活動方針を確認し、がんばろう三唱で集会は締めくくられた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以下は今日の集会のマスコミ報道。
各社取材に来ていたが、祭日のため、今日の報道は2社だけのよう。

HAB(北陸朝日放送)
輪島で「産廃問題を考える会」が発足
輪島市の産廃処分場計画をめぐり、市民が22日「産廃問題を考える会」を発足させました。今後、住民投票を働きかけていく方針です。輪島市門前町大釜の産廃処分場計画をめぐっては、輪島市議会が過去に二度、建設反対の意見書を可決。市の検討委員会も自然環境への影響や風評被害を懸念して、2008年に「建設反対」を答申しました。しかし、6月の輪島市議会で、梶市長が施設で処理した汚水を下水道に接続する議案を出すと市議会も一転、賛成多数で可決し、事実上建設を容認しました。これに対し、建設予定地に隣接し計画に反対する剱地区長の板谷外良さんが呼びかけ人となり、「輪島の産廃問題を考える会」が発足しました。この日は検討委員会の委員長を務めた金沢大学の碇山洋教授が講演し、大地震などで産廃の処理施設が被災した場合、重金属が下水道に流れ込むリスクがあり、その責任は輪島市が負うと問題点を指摘しました。考える会では、今後、住民投票を呼びかけるため、市民から署名を集める方針です。

テレビ金沢
輪島産廃処分場問題 反対住民が署名活動へ輪島市で計画されている産業廃棄物の最終処分場について反対派の住民らが22日、集会を開き、受け入れの是非を問う住民投票の実施に向けて署名活動をすることが決まった。
処分場の計画は10年前、輪島市門前町の大釜地区で持ち上がったもの。ことし6月には市議会が初めて計画を事実上容認し現在、市が市内18地区に対し住民説明会を行っている。この日は計画に反対する住民およそ100人が集会を開き、金沢大学の碇山洋教授が処分場の問題点について講演した。そして、処分場の受け入れについて住民投票を行うため、10月から署名活動を始めることが決まった。集めた署名は11月に市へ提出する予定だ。


5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (のと人です)
2016-09-23 00:25:03
MOR レオスターでも放送していましたよ
たくさんの市民が、集まったのですね
それだけ、この問題に対する市民の関心が高いということのようですね
返信する
とんでもない市長 (輪島市民)
2016-09-23 01:18:38
北野さん, ご苦労様でした。
とんでもない市長と市議を選んでしまったことを輪島市民として恥じています。
あの狸親父たちを引きずり下ろしたいです。
とにかく住民投票に持ち込むように頑張ります!
返信する
大勢の参加者に驚きました (北野)
2016-09-23 08:24:25
レオスタでもやってたんですね。一番先にカメラ構えてましたからね。MROのホームページには残念ながらニュースがアップされてないので、ここで紹介できませんでした。
最初に並べた120席のどのくらい埋まるかなあと心配してましたが、門前からの皆さんが早く来て、それだけでこれは恥ずかしくないだけ集まりそうってホッとしました。さらに珠洲や宝達志水からも駆けつけてくれた人もいて(もちろん大多数は輪島市民ですが)驚きました。住民投票は輪島市民が対象ですけど、多くの県民が注目している問題だということもぜひ伝えていきたいですね。
返信する
はじめまして (金沢市民です。)
2016-09-24 09:14:58
こんにちわ。先日ニュースを見て、心配になり、ネットで検索し、こちらのHPにたどりつきました。
住民投票は輪島市民の方が対象とのことで…。署名など、なにかできないものかと考えているのですが…。
金沢市に住んでいる輪島市出身の人たちも心配している出来事だと思います。
返信する
金沢市民さん、ありがとうございます (北野)
2016-09-24 13:35:08
ありがとうございます。住民投票はもちろん、それに向けた直接請求も輪島市の有権者でないとできません。でも、この問題は輪島市民だけの問題ではないということもその通りだと思います。市外の方の思いをどのように生かしていくかも大事な課題だと思っています。
このコメント欄は誰でも見れるので具体的な相談は控えたいと思います。できましたら私のメールアドレスs-kitano@p1.cnh.ne.jpかFBやっておられれば私のページからメッセージを入れていただければと思います。よろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿