北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

福沢諭吉観の大転換-「大東亜聖戦大碑」の撤去を求める集会

2012-08-04 | 活動報告
 第12回を迎えた「大東亜聖戦大碑」の撤去を求める集会に参加。


 「大東亜聖戦大碑」については こちらを参照

 今回参加した直接の理由は、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団としてあいさつをしてほしいとの依頼を受けたから。



 戦争賛美の大東亜聖戦大碑と原発問題がどう関係するのか。
 ・責任をとらない
 ・真相を隠す
 ・過去から学ばない
 まさに今の東京電力であり野田内閣だが、これは決して東電という一企業や野田内閣に固有の問題ではない。決して今に始まった問題ではなく、戦後日本の政治、社会、そして国民に問われ続けてきた問題であり、撤去の会が追及してきた課題とも共通するという観点から話させてもらった。

 今年の集会の記念講演は名古屋大学名誉教授の安川寿之輔さん。演題は「日本の戦争責任-福沢諭吉を通じて」である。


 福沢諭吉と言えば慶應義塾大学の創立者であり、1万円札の「顔」である。
 「天は人の上に人を造らず。人の下に・・・」という言葉に象徴される人間平等論、天賦人権論を主張した明治時代の偉大な先覚者だと習ってきたはずである。

 ところがその「天は・・・」は福沢諭吉自身の言葉ではなく、アメリカ独立宣言からの借り物だという。諭吉自身は平等論者ではなく、また「脱亜論」は有名であるが、アジア蔑視、女性蔑視の思想の持ち主でることが福沢諭吉全集を読めば明らかだという。
 
 今の私たちの常識的な福沢諭吉像は、あの丸山眞男大先生が作り上げた神話に過ぎないという。

 丸山眞男の歴史観は司馬遼太郎の「坂の上の雲」が描く「明るい明治」「暗い昭和」の歴史観にも通じるが、全面的な見直しを迫る講演であった。

 「聖徳太子は実在しなかった」という話と同様に、いやそれ以上にあっと驚く歴史の常識を覆す刺激的な講演であった。
 
 


 

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-04-05 18:38:41
当時の中国、朝鮮がどういう状態であったのかを知れば
脱亜論はアジア蔑視である、なんて言う単純なお話にはならないと思いますよ。
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