北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

珠洲市長選 ~教育を議論する機会に~

2014-05-07 | 珠洲の政治情勢
珠洲市長選の告示まであと11日。
現職・泉谷満寿裕市長に対し濱田隆伸市議が挑む一騎打ちの構図となる可能性が濃厚になってきた。

現職に対し新人が挑む場合、何を選挙の争点とするか、その主導権はまずは新人候補が握る。

濱田市議が配布した議会報告やリーフレットを見ると大谷の小中一貫校の建設反対を一番に取り上げている。
大谷地区の小中一貫校建設は2008年8月20日に教育委員会が市長に提出した「学校統合問題(今後の望ましい教育環境)に関する答申」を受けてのものだ。
泉谷市政発足後にまとめられたこの答申は、市内の4中学校を4つの小中一貫ブロックの中で残し、さらに小学校についても、特に緑丘中校下の6小学校をできるだけ存続させる方針を示している。泉谷市長の意向が大きく反映された内容であることは間違いない。
濱田市議の主張は単に大谷地区の学校存続に反対するだけでなく、市内の学校配置を宝立小中と緑丘中学校、そして統合小学校の3校とし、学校選択制まで提言している。この間彼は宝立小中の設置には反対しておらず、リーフレットをみても無駄な公共事業の観点からの大谷小中の反対論であるが、市の教育方針全体に関わる大きな問題提起であることに違いはない。

8年前、貝蔵市政から泉谷市政に変わり、私は大きく2つの点で市政の転換が図られたと思ってるが、その一つが教育行政の転換である。私は小中一貫については課題も多く、いまだ手探り状態であると思っているが、小規模校であっても地域にできるだけ学校を残していこうとする方針については賛成である。
県内全体を見渡しても、珠洲市政の大きな特色の一つだと言える。その立場から議会でも質問をし、また議会報告はじめ様々な機会に学校を残す必要性を語ってきたつもりだが、私の力不足もありまだまだこの特色が市民の皆さんに十分理解されているとは言い難いのが現状だ。

そういう意味では、今回の市長選が珠洲の教育ついて大いに議論される場になればと期待もしている。

そんな中、さる4月13日にNHKが報道したおはよう日本の中の「廃校が招いた過疎」という特集が大きな関心を集めている。
私は観ていないのだが、教育が市長選の大きな争点だという話をする中で、何人もの方からこの番組を紹介された。
「学校を統廃合しない」と宣言した岐阜県白川町。
児童一人でも小学校を再開させた熊本県多良木町。
結構インパクトがあったようだ。
特に岐阜県白川町の取り組みは珠洲市との共通点も多く、参考になったよう。

イマイチ盛り上がりに欠ける告示前の前哨戦、唯一期待された立候補予定者による公開討論会(青年会議所が企画)は濱田陣営が欠席とのことで成立しないようだが、じっくりと市長選対応を考える判断材料としてこの番組はお薦めしたい。

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