「男性と女性が尊敬し合って働くのは、難しいことなのでしょうか?」常子は、男性社員と過剰に張り合う早乙女のことを滝子に相談した。「所詮、この世には男と女しかいないんだよ? 上手くやっていくしかないだろう」滝子はそう諭し「胸のつかえが取れました!」常子は納得して勢いよく青柳商店を飛び出していった。
「お役に立ちたいんです」翌日出社した常子は面倒そうな課長に直談判し、昨日の早乙女案を撤回させた。しかし「どうせ無駄なのよっ!」早乙女は激怒。課長も早乙女と多田以外の先輩タイピスト達に攻め立てられ「小橋君が悪いっ」とあっさり折れて撤回を撤回。常子は追い込まれたが、部長が突然現れ、以前行った常子の手書き清書を誉め「こらからもお願いすると思うから」と言い残し去っていった。これに課長も撤回の撤回を撤回し、常子は雑用を手伝えるようになった。「私とは考えが違います」タイプの使用を認めたが、早乙女は考えを変えるつもりはない様子だった。
事態の好転を甘味屋で話すと論文で忙しいという星野も喜び、和やかに話した二人は値下げのある日曜日に毎週会うことを約束し、絶好調の常子。入社から三週間経つと早乙女達とも少しは慣れ、多田とは仲良くなっていた。この日は給料日でもあった。「小橋常子君」「はいっ」常子は嬉しげに給料袋を部長から受け取った。
忍者のように警戒して会社から帰ってきた常子は改まって別封筒に入れたいくらかの金を滝子に差し出した。少しずつ返してゆくという。滝子が端で見て号泣する隈井に呆れつつ「これで名実共に『とと姉ちゃん』ってやつになったんだねぇ。大黒柱ってことだよ」と言ってくると「大黒柱」感慨深く常子は呟くのだった。
・・・部長が来てからのショートカットが凄いっ!
「お役に立ちたいんです」翌日出社した常子は面倒そうな課長に直談判し、昨日の早乙女案を撤回させた。しかし「どうせ無駄なのよっ!」早乙女は激怒。課長も早乙女と多田以外の先輩タイピスト達に攻め立てられ「小橋君が悪いっ」とあっさり折れて撤回を撤回。常子は追い込まれたが、部長が突然現れ、以前行った常子の手書き清書を誉め「こらからもお願いすると思うから」と言い残し去っていった。これに課長も撤回の撤回を撤回し、常子は雑用を手伝えるようになった。「私とは考えが違います」タイプの使用を認めたが、早乙女は考えを変えるつもりはない様子だった。
事態の好転を甘味屋で話すと論文で忙しいという星野も喜び、和やかに話した二人は値下げのある日曜日に毎週会うことを約束し、絶好調の常子。入社から三週間経つと早乙女達とも少しは慣れ、多田とは仲良くなっていた。この日は給料日でもあった。「小橋常子君」「はいっ」常子は嬉しげに給料袋を部長から受け取った。
忍者のように警戒して会社から帰ってきた常子は改まって別封筒に入れたいくらかの金を滝子に差し出した。少しずつ返してゆくという。滝子が端で見て号泣する隈井に呆れつつ「これで名実共に『とと姉ちゃん』ってやつになったんだねぇ。大黒柱ってことだよ」と言ってくると「大黒柱」感慨深く常子は呟くのだった。
・・・部長が来てからのショートカットが凄いっ!