羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

俺物語!! 1

2015-04-30 20:56:14 | 日記
ある朝の通学電車。「見てぇ、あの人凄い格好いいねぇ」「憧れるぅ」「あれだけイケメンって珍しくない?」「話し掛けて見ようかなぁ?!」「相手にされないよ」同じ車両の女子達が一人ドアの側に佇む砂川に色めき立っていた!「見ろ、あの人凄く強そうだ」「やべぇ、憧れるぅ」「あれだけガタイいいの珍しくねぇ?」「挑んでみるかな?」「絶対相手に何ねぇよ」同じく同じ車両の男子達がデカ過ぎて吊革を吊ってある金属管に掴まっている猛男に色めき立っていた! 目的の駅で降りた猛男と砂川。ここで猛男は砂川に気付いた。「砂! 同じ電車だったのか、気付かなかった」「俺からは見えてたけど」連れ立って階段を降りてゆく二人。「友達?! 意外!!」件の同じ車両の女子達と男子達はびっくらこくのだった。
後、チューリップが咲き、紋白蝶が飛ぶ並木道を猛男と砂川は歩いていた。「砂、春だな」「だね」(日本も春だが、俺も春だ)思い返して赤面し出す猛男。(人生で初めて、彼女ができたのだから!)「春はいいなぁ」浮かれていて、側溝のコンクリの蓋をカランっと回転させて踏み抜いてしまう猛男。「おっと」「お前は上ばっかり見て歩いてるから」砂川に怒られた。
更に道を進むと、長めの階段をベビーカーを担いで登るやや無茶な若い母親に遭遇した。「ふぅ」階段中程の踊り場で母親が一息ついていると、猛男は『無言で』ベビーカーを持ち上げた! 無邪気に喜ぶ赤ん坊!「え? そぉッ?! わぁああーッ!! あたしの赤ちゃーん!!!」猛男はそのまま階段の上へ赤ん坊の乗ったベビーカーを運んで行ってしまった!「上に運ぶのお手伝いするだけです」砂川がフォローに入った!「えぇ? ああ、どうも」何とか納得した若い母親。「よし!」運び終えた猛男。「ありがとうございました! 本当に助かりました!」砂川の方に結構な勢いで頭を下げる若い母親。
     2に続く 

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俺物語!! 2

2015-04-30 20:56:05 | 日記
「俺は別に何もしてないんで」砂川は断りを入れた。「お気を付けて!」「あ、はぁい」猛男に曖昧に頭を下げ、「ありがとうございましたぁ、本当にありがとうございました! 助かりました! ふふ、ありがとうございましたぁ~」若い母親は砂川の方に何度も例を言いつつ逃げるように去っていった。よっぽど驚いたらしい。二人が若い母親を見送っていると「猛男君!」大きな猛男の後ろから、小さな大和が現れた。「猛男君、力持ちだねぇ」惚れ惚れと言う大和。見てたらしい。(今年の春は春だ!)女神の出現に白目を剥く猛男! 花畑の幻像まで見えた!
大和は重箱に和菓子を作って来ていた。桜餅二つ、桜の花弁を乗せた金鍔(求肥?)、食紅で一点色付けした大福、鶯粉を降った水饅頭? また桜の花弁を乗せた水色の水羊羹? ピンクの花のこなし、赤い花の練り切り、練り切りのそぼろで作った黄色い花の菓子、だった。この制作力! 大和、何者だ?
公園付きの東屋で大和の和菓子を囲む一同。「今回『初めて』和菓子に挑戦してみたんだぁ!」事も無げな大和! 天才児現る!!「ウマーイッ!! 旨いなぁ大和!」パクついて、大喜びの猛男!「本当?! ウチ、猛男君に言われるのが一番嬉しい!」喜ぶ大和。尚、暫くこのターン続きます。(好きだぁ)身体中に恋の電流が走る猛男!「春だねぇ、春はいいねぇ」「俺もさっき、同じことを思ったぞ?」「そうなんだぁ!」「夏もいいなぁ!」「うん、夏もいい!」和菓子はいつの間にか完食されていた。二人の話しに取り残されてる砂川。「秋は秋でいい」「秋は秋でね! 冬も好きだなぁ」「冬も勿論だぁ!」「何か、爺ちゃん婆ちゃんになっても二人はそんな会話してそうだねぇ」軽く横槍を入れてみた砂川。すると二人はデレデレに照れてしまった!「そういう反応」砂川は呆れた。
     3に続く

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俺物語!! 3

2015-04-30 20:55:56 | 日記
「てか、帰っていい?」呆れ、また気を利かせて、砂川は帰って行った。登校ではなく、下校中だったらしい。駅の件から軽く時間は飛んでいた。
「アハハハ、うふふ、デュフフフッ!!!」公園の回転遊具の中で遊具に掴まり、猛男に遊具を回してもらって喜ぶ大和。(そうだな、大和! ずっとこうしていられたらいいなぁ)猛男も大喜びだった。夕方、「ねぇ、猛男君。写メとか撮っていーい?」大和は言い出した。「勿論OKだ」「ウチ、待ち受けにしたーい!」顔を寄せて撮影する段でドギマギとする猛男!「撮るよ?」パシャッ。至福の表情でピースして写った大和。猛男はデカ過ぎて画面に収まり切らない!「あー、失敗! 緊張するぅ」猛男の心臓もバクバクだ。猛男、心臓の形と位置がオカシイ?! 写メは撮り直された。「それ、俺のケータイにも送ってくれ。待ち受けにしたい」「うん」とここで大和のスマホが何やらポップな着信音を鳴らした。
「もしもし、うん、そうだよ、彼氏と一緒!!」電話相手に『彼氏』と一緒と大和は言った!(カレシ、彼氏、彼氏? 彼氏!)感動する猛男。(胸が一杯だぁッ!!)だが、ふと冷静になった猛男。(大和は何故、俺が彼氏でこんなに嬉しそう何だろう?)話し込んでいた大和は猛男を見上げた。「どうした?」「あ、うんと」「言え、大丈夫だ」「友達が合コンしたいって」大和によると彼氏のいない友達が5人いて、猛男と猛男の友達に会わせてほしいという。猛男はあっさり引き受けた。(心配するな大和、男の友達は多い方だ)猛男は後日(翌日?)、人数を揃えることにした。
学校ではモブ男子達に人気が有る猛男は教卓に手をつき、話し出した。「実は彼女ができたんだが、お前らの中で」まだ途中だが騒然とする男子達!「マジかよぉ?!」「やったな猛男!」「胴上げだ!」
     4に続く

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俺物語!! 4

2015-04-30 20:55:44 | 日記
男子達は猛男に殺到し、猛男を胴上げしようとした!「わーっしょいッ!」何とか空中に放り上げたが受け止め切れず吹っ飛ばされる男子達!!「どぅあッ!!」仕切り直す猛男。「お前らの中で、彼女がいない奴!」全員力無く手を上げる男子達。「合コン行きたい奴!」一転、「行くぅ!」「俺も!」と猛アピールする男子達!「じゃんけんしろ!『四人』までだ」一枠残した猛男。
砂川との帰り道、猛男が合コンの話をすると「合コン? へぇ、がんばって」砂川は気の無い様子だったが、猛男は砂川を羽交い締めした。「何言ってる? お前は強制参加だ!」「いいけど、俺、多分喋んないよ?」猛男は腕を解いた。「大和の友達だ! きっと皆いい子だ!」「猛男。いい子の友達が、皆いい子とは限んねーよ。いい子だから友達やれてるって場合もある」「砂、お前の言うことは難しいな」猛男は砂川の顔を見ていた。
そして合コン当日。「こんにちは! 猛男君の彼女の大和です! 皆は同じクラスの友達です!」「こんにちは~」男子達も答えた。「よろしくぅ~!」双方、連れてきたメンバーは砂川以外はそれなりのテンションだ。「で、凛子の彼氏ってどの人ですかぁ?」「この子、毎日ノロ気ててぇ」「ノロ気てないよぉ」はしゃぐ女子達!「えっと、彼氏の猛男君」「コンニチハッ!」硬直する猛男! 硬直する大和の友達達!「熊?」「凛子の言ってた通り、背が高いんですね。熊かと思いました」「凛子の言ってた通り、手が大きいんですね。熊かと思いました」大和の友達がドン引きしつつ、一同は石狩鍋会場、元意。合コン会場のビルへ入って行った。
エレベーターで三回に上がった一同、猛男も狭いエレベーターからヌッと出てきた。「お店こっちねぇ!」案内しようとした大和は後ろ向きに歩いていて、
     5に続く

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俺物語!! 5

2015-04-30 20:55:35 | 日記
通路に出しっぱなしになっていたビール瓶ケースに躓いて転びそうになった!「キャッ?!」「フォッ!」猛男がひょいっと小柄な大和を持上げフォローした!「ふぉおおぅ??」足が着かずプラプラする大和。「思ったより軽かった」「ううん、ありがとう」猛男のパワーに呆れる大和の友達達だった。
エレベーターが一台しかない為、後から残りのメンバーが上がってきた。と、非常口の前に荷物が積み上げられてるのに気付く一同。ビールケースといい、管理が甘いようだ。「退かしておくか」猛男は積まれた荷物を簡単に纏めて運んでしまった。「凄ッ」一同は驚いた。更に非常ドアはカギまで掛かっていた。とんでもないビルだ。店の人よりビルを管理している会社に連絡した方がいい、と砂川が冷静に発言すると、「ハァ~格好いい!」大和の友達達はときめいた!「てか、熊の友達?」猛男と親しげに話す様子に大和の友達達は戸惑った。
カフェの奥の席で合コンは始まった。大和の友達達の狙いはやはり砂川だった。「何で(大和は)熊に行っちゃったかなぁ?」ヒソヒソ話す女子達だったが、「猛男ぉッ! お前の彼女超いい子じゃん!」「良かったなぁ猛男!」「俺、スゲェ嬉しいよ!」砂川以外の男子は猛男の幸せを泣いて喜んでいた。「何であんなに無駄に愛されてんの?」大和の友達達には猛男は謎過ぎた。
ドリンクが全員に回ると一同は乾杯しようとしたがアフロの男子の瓶飲料の栓抜きが無い。アフロが店員を呼ぼうとすると、猛男は何気無く『素手』でシュポンッと栓を抜いた!「猛男スゲェ!」男子は大盛り上がりだが、大和以外の女子は引いてしまった。しかし「猛男、それそういう作りじゃないから」黙ってた砂川が笑うと大和の友達達はまたもやときめいた!
合コンは案外和やかに進行する中、大和の友達の
     6に続く 

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