アナーキー小池の反体制日記

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#2505 記し継ぐべきこと ④ 暗黒・カツアゲ屋の出現(上)

2017年11月24日 | マチの事件簿
タイトルの暗黒・となっているのは、暗黒時代シリーズの一環との意でして、他意はありません。

Sの横暴に対する市当局の対応は、滝川市職員間に“ごろつき”に対する無力感を生じさせました。
生活保護費2億4千万円恐喝(カツアゲ)事件は、まさにそのタイミングで生じた事件です。

・・・
平成19(2007)年に発覚した、全国民が知っているごろつき夫婦生活保護費2億4千万円カツアゲ事件です。
法的にはごろつき夫婦が詐欺により、滝川市から2億4千万円を騙(だま)し盗(と)ったことになっています。
けど、市民のほとんどはそう思っていません。

ごろつき夫婦が、市から2億4千万円を脅(おど)し獲(と)ったのだと思っています。
そして市が、脅されて金を出し続けた背任行為を犯したと思っています。
民衆の感覚は往々にして正しいのです。

発覚当初、検察は市の関係者を背任で立件しようとしていました。
しかし、地方公共団体であることから立件を遠慮しました。
温情です。
民間企業の事件なら間違いなく背任で起訴されています。
検察は、こんな事件で市職員を逮捕したら市民に迷惑がかかる事になる、との判断から立件を見送りました。

市は、検察の温情に後足で砂をかけるようなことをしてしまいました。
温情で背任罪を免れたのに、誰も責任を取ろうとはしません。
あの停職やら減給では責任を取ったことになりません。

会計検査院や厚生労働省は、市のこのような対応に不満を爆発させました。
国庫補助金の全額返還を命じたのです。
市は国に、この事件に見合う責任の取り方を示さなければなりませんでした。

市当局は、このことを知ってか知らずか失礼な言動を繰り返しました。
国からの全額補助金返還命令について異議を申し立てたり、ある議会会派は全員で抗議?に厚生労働省へ出かけたりしました。

会計検査院も厚生労働省も、この事件は市当局による背任だと捉(とら)えているのです。
滝川市が詐欺事件の被害者だ、なんて決して思ってはいません。
そんなことで会計検査院や厚生労働省が返還額を減額などしたら、日本国中から国費の使い方についての非難の声があがることをわかっています。

・・・
市長が市民に対し「この件で市税を一切使わない」と早い段階で表明したのは、裏を返せばこの事件は単純な詐欺事件ではない と認識している証拠です。
単純な詐欺事件であれば、市は完全な被害者です。
市が完全な被害者だったら、損害を市税で穴埋めできます。

地方自治体が詐欺の被害者になることは、珍しいことではありません。
そんな時、地方自治体が組織でなく個人が穴埋をすることは余りありません。
自治体に後ろめたいところがある場合だけです。

当局は、カツアゲ犯が通っていた病院がどうの輸送機関がどうのって、国と市との見解が違うことを言い立てました。
全くナンセンスです。
詐欺なのか、カツアゲにあった末の背任行為なのか、の見解の相違だけなのです。

全額返還を想定していなかった市当局。
お粗末でした。
ボクも含めて、職員の中で国庫補助金の全額返還を想定していた人は多数派です。
取巻きが沢山いるのに、全額返還があるかも知れない、って誰も言わなかったのでしょうか。

そして全額返還が決まってから、恥ずかしくもなく前言を翻し、職員に負担の要請を行う厚かましさ。
ムシがよすぎます。

・・・
職員が一番反発した、市長の職員に対する対応について、次回述べようと思います。
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