アナーキー小池の反体制日記

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#461 地下歩道と歩道橋(下)

2010年07月31日 | 市内の話題
地下歩道を設置するには、多額の費用を要します。
多額の費用がかかかっても、効果が大きければいいのです。
地下歩道の場合、造成に多額の費用を要しておきながら、効果が少ないどころかマイナスなんです。

問題の一つ目は地下歩道を利用する歩行者が非常に少ないことです。
4~5mものアップダウンを好んで求める人は、健康のための運動をしている人だけです。
また、地下歩道は防犯上よろしくありません。
人気の少ない逃げ場の無い空間は、犯罪の温床です。

二つ目は、歩行者は地下歩道を通るのが嫌だから地上の横断歩道の無い車道を横断します。
交通量が少ないため、目立った事故は発生していないようですが、裏を返すと地下歩道の必要性が無かったことになります。

第三に、維持管理に費用を要することです。
ボクは実はこの4月からこの地下歩道の維持管理も担当していますが、改めて維持管理の面倒さに驚いています。
地下に設置されているため常に照明が必要ですし、地下水を汲み出すポンプも必要ですので電気代がかかります。
緊急時に用を成すはずの非常ボタンを、いたずらで押されることも多くそのたびに解除にいかなくてはいけません。

そもそも実際の利用者がほとんどいないため、非常ボタンが押されても「またいたずらか!」で済まされている現実が情けない限りです。
出入り口にフードが設置されていますが、このガラス窓がよく壊されます。
最近でも2件ありました。1枚十万円くらいかかりますので、結構な損害です。

歩道橋も同様です。
こちらは小学生が通りますので地下歩道よりマシです。
難儀なことを小学生に強いているのですが、小学生の体力向上のため有意義だとでも思っているのでしょうか?
地下歩道と同様、維持管理費はかさみますし、何より景観を損なっています。

・・・
こんなに悪いことばかりなのに、誰も壊そうとは言い出しません。
取り壊すのにお金がかかるからです。
そして、取り壊すと建設時に国からの補助金を投入しているので、耐用年数を超えるまでは、補助金の返還という問題も生じます。
地下歩道はコンクリート構造物ですので、耐用年数が40年だと思うのですが、まだ10年以上は使用しなければならない計算になります。

ずいぶん前に他の職員と地下歩道の有効利用について、話をしたことがあります。
「災害時の備蓄倉庫に」とか「核シェルターに」とかの案もありましたが、水害時には一番に機能不全となるので使えません。
唯一実現性のあるのは、「暗闇を利用したマッシュルームの栽培」でした。

そうです、地下歩道はキノコやホワイトアスパラの栽培に最適なのです。
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