切なき声

涙溢れる・・・


その声を聞いていると涙が溢れるのです。
グワ～ッって感じで。

いい声だな～・・・

ひたむきに歩まれて
いい意味で嗄れてくる声。

聞くだけで感動する、
そんなご縁にしていきたいものです。


お会いできると思いつつ参ってみたものの
お会いできなかった現実。

そんな現実・・・

阿弥陀さまの前、
歯をかみしめたコイツ。


願生れ！！！

ちょっと気になる

話せてよかった・・・


花の都大東京から帰省されたご門徒。
前回は切ない時でしたので
話すこともできず
ご挨拶程度の会話で終わっていました。

この方、同じ名前でして
と言っても一文字漢字は違うのですが
読みは一緒です。

コイツは自分の名前が好きではありません。

だからでしょうか、
妙に気になるんですよね・・・

どんな人生を歩まれているのかって・・・


穏やかで優しそうな青年でした。

故郷はここ宇和島より40キロ程南。
聞けば、
昨日、こちらに着き
そのまま宇和島のホテルに泊まったとのこと。

そして、このご縁が終わるとそのまま東京に・・・

勿論、故郷に居られるお母さんやお姉さんにも会われ
一緒にご縁に会っていただきました。

ご縁の後水入らずでお食事でもされたのでしょうか、
限られた時間の中で

積もる話でもしながら・・・


お父さんのご縁にようこそお帰りでした。

「よう、帰ったの～」って懐かしき声が聞こえるのでしょうか・・・

元気になれる

あれ、坊守さんは・・・


誰に会ってもいつも変わらぬ優しき笑顔。
誰に対してもいつも変わらぬ優しき声。

今日は会える・・・

そう思いつつ待っていて下さる。
なんと有り難いことか。


去年、お会いした高齢のご門徒。
お念仏申されて生きてきた人生ですから
ひと時会うご縁をよろこんで下さった。

あれから一年・・・

変わりなくお会いできたひと時、
なんと愛しく
なんと優しく座らせていただきました。


コイツ一人でのお参りとなったのでボツボツ。
参るとこ、参るとこ

あれ、坊守さんは・・・

って、コイツの背中にでも隠しているように
キョロキョロと探される。

今日は一人の旨をお話すると
残念そうに

「坊守さんと会うと元気になれる！」って。

そんな声を聞かせて頂くとうれしくて

「ごめんね、コイツで！」って申し上げました。


坊守のように優しき笑顔ではありませんが
顔引き攣らせながらも
外面被りながら

コイツも願生ります！

ふたり

たった一度だけの・・・


平日だというのにお参りしてくれた小学生。
土曜日が参観日で振り替え休日。

親が参るからなのか
自らが来たかったのか

嬉しそうに座ってくれる姿に
うれしく思うコイツ。

中学生のお姉ちゃんは普通に学校。
来たかったと少々ご立腹だったとか・・・

ご縁って有り難いですね。

悲しきご縁でしたけど
重ねて参る本堂の薫りを
好んで下さることを
こころからよろこぶコイツ。


阿弥陀さまは決して一人にはして下さらないおはたらき。

ひとりを痛いほど感じても
ふたりなんです。

一緒にいてくれる
そのことのうれしさ。


たった一度だけのふたりを生きるのなら
大切に生かさせていただきたい。

ふたり・・・

そう言いながら涙がこぼれました。


しあわせです、コイツ。

知っておいて

どのようになるやら…


身体が、
頭が思うようにならない。

もし、万が一にも…

そんなおもいを
愛する人に伝えた。

涙を流しながら
本意ではない…と。


どうなるか分かりません。

どのような縁に触れたら
どんな自分になるのか分からないのだから

大切にしたいよな〜

この今を…


一緒に居れてよかったって思いを
通わせ合いながら。