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隠喩概念空間連続跳躍の技

「炭素循環型経済」の可能性

2020-12-24 00:12:12 | 日記
https://wired.jp/2020/12/24/could-carbon-dioxide-be-turned-into-jet-fuel/

CO2を燃料に戻すプロセスを開発

二酸化炭素をジェット燃料に変換する新たな手法を、このほど英国の研究チームが公表した。
石油や天然ガスなどの化石燃料を燃やすと、
含有される炭化水素がCO2になり、水やエネルギーが生み出される。
今回の実験はそのプロセスを逆転させ、
「有機的燃焼法(organic combustion method:OCM)」という方法でCO2を燃料に戻す。
研究チームは、クエン酸と水素に熱(350℃)を加え、
鉄・マンガン・カリウムでできた触媒をCO2に加えることで、ジェットエンジンで使える液体燃料を生み出すことに成功した。
実験はステンレススティールの反応炉で実行されたが、生成された燃料は数グラムのみだった。
実験室において、CO2は小型の容器から取り出された。
しかし、今回のコンセプトを現実世界に適用する場合、
大量の温室効果ガスを工場もしくは空気中からじかに取り込み、それを環境から取り除くことになるだろう。
今回の新たな手法は水素と水を燃料に変える「水素化」と呼ばれる既存の方法よりコストが安くなると説明している。
その主な理由は消費電力が少ないことだ。
製鉄所やセメント工場、石炭燃焼式の発電所の隣にジェット燃料プラントを設置し、
余分なCO2を回収して燃料を製造することを想定している。
大気からCO2を吸い取る「直接空気回収」と呼ばれる方法も使える可能性がある。
利用できる触媒は地球上にふんだんにあり、
また高付加価値の化学物質を合成するほかの方法よりも手間が少なくて済むと論文で説明している。