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妖精の消えた空

世界は優しくなんかない。

瀬戸際と恫喝と鉄拳と。

2005年05月12日 10時31分04秒 | 東アジア情勢
北朝鮮 燃料棒8000本取り出し 終了表明、核兵器増産を誇示

 北朝鮮外務省スポークスマンは十一日、「われわれは最近、五千キロワットの実験用原子力発電所(寧辺の黒鉛減速炉)から八千本の使用済み核燃料棒を取り出す作業を終了した」と述べた。韓国の聯合ニュースが伝えた。実験用原子炉の中断は先月中旬、韓国などが確認していたが、北朝鮮による事実確認と燃料棒取り出し終了の公表は初めて。


情勢の緊迫度がますます高まってます。
燃料棒引っこ抜いて何するかって、もはや再処理でのプルトニウム抽出しかありませんゆえ。つまり核兵器増産。
「核をテロリストに売り渡す」などと言っている以上、アメリカとしては座して見ていられる状況ではありません。


 北朝鮮による核燃料棒取り出しについて、米ホワイトハウスのマクレラン報道官は十一日、「挑発的な行動や声明は、国際社会からのいっそうの孤立につながるだろう」と述べて北朝鮮を非難、あわせて六カ国協議への復帰を強く呼びかけた。


今の対応はこのレベルのようですが、既にニミッツが西太平洋へ向けてサンディエゴを出港しています。
日本のニュースメディアで引っかからないのはどういうことなんだか。
これ、只事ではないというのに。

USS Nimitz Strike Group Deploys

 More than 6,200 Sailors from the USS Nimitz (CVN 68) Carrier Strike Group (CSG) deployed from San Diego May 7 to conduct operations in the Central and Western Pacific. The ships will support the global war on terrorism with joint and combined operations and carry out other assignments as directed.


「国際的なテロとの戦い」のため…とされていますが、中央~西太平洋エリアでテロ支援国家とされているところは何処かというと…。
まあ、今は砲艦外交レベルの圧力段階でしょう。
とはいえ、タイコンデロガ級1隻,アーレイ・バーク級2隻,ロス級攻撃原潜1隻を含む機動艦隊の派遣はただごとではありません。
それでなくとも、日本~グアムの海域は空母3隻体制です。
空爆やるには充分過ぎるくらいの打撃力が集結するわけで、いよいよ風雲急を告げているという感は否めないと思います。
これで北が折れるならそれで良し、折れずに核実験をあくまで強行する気なら、まずは核関連施設を狙った限定空爆といったところでしょう。

遂に北爆作戦が

2005年05月07日 14時59分52秒 | 東アジア情勢
米軍、「北朝鮮空爆を立案」 NBC報道、核実験阻止へ

  【ワシントン6日共同】米NBCテレビは六日、北朝鮮が準備していると伝えられる核実験を阻止するため、米軍が実験場など核施設への「先制空爆」を行う緊急作戦計画を既に立案していると報じた。

なにやら風雲急を告げてきた様相があります。
このまま戦闘に突入する可能性もなきにしも…ですから。
アメリカのこと、やるからには徹底的に潰しにかかるでしょう。

ちなみに韓国は激しく抵抗しているとのこと。朝鮮戦争の当事者意識とか、まだ朝鮮戦争が終結していないという事実とかは何処へ行ったのかと小一時間(ry
まあ、大統領とNSCがアレでは…という感もありますがね。


追加で情報が入り次第、当エントリの更新は行うつもりです。

時に宇宙世紀(ry

2005年05月07日 12時54分36秒 | その他ニュース
UCLAで常温核融合成功、ただし発生エネルギーは少量

 ロサンゼルス発――エネルギー問題をクリーンに解決する手段として長年注目されてきた常温核融合が、実験室で実現されたと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが発表した。

 とはいえ、生成されたエネルギーの量はあまりに少なく、世界のエネルギー需要の問題を解決する突破口と言うにはほど遠い。


まだ実験室レベルのごく小規模なものとはいえ、遂に常温核融合が実現したようです。
ITERの誘致合戦をはじめ、核融合の研究は色々と進められていますが、熱核融合ではなく常温核融合が成功したというのは驚きです。
とはいえ、まだ投入エネルギーが取り出せるエネルギーよりも大きい状態だそうで、まだ実用化には程遠いと言えます。画期的な第一歩ではありますが。

この実験結果、『Nature』4/28号に掲載されるそうなので、追試によって現象の再現によって正しかったことが証明されれば、大きな反響が予想されます。
前回の発表の時は、結局追試がどれも成功しなかったようですが果たして。

ますますキナ臭くなる極東の火薬庫

2005年05月03日 10時07分16秒 | 東アジア情勢
以前のエントリで書いてた懸念が、どうやら現実のものになっている模様。
さて、これで六月危機説の信憑性はますます高まっているわけですが。



「6者」決裂なら安保理協議 北朝鮮の核、ロシアも同意
 北朝鮮の核をめぐる6者協議が決裂した場合、国連安全保障理事会で制裁を協議することについて、ロシアが米国に同調する意向を水面下で伝えていたことがわかった。米国は現時点では6者協議の再開を目指しているが、現状を「座視しない」(ライス国務長官)との立場。北朝鮮に圧力を加えるか国連での協議に応じるか、中国に二者択一を迫る構えだ。

 米政府高官を含む複数の6者協議関係者が明らかにした。同高官は「ロシア、英国、フランスは北朝鮮の核問題を安保理で協議することを認めている」と明言。「中国はまだ反対している」と述べた。安保理常任理事国5カ国のうち、中国を除く4カ国の足並みがそろった形だ


リーチかかりました。
北というか中国にですね。北は今更だし。
これで北が六者協議に復帰せず、安保理委託なんていう事態になれば面子丸潰れとなるわけで、共産党の中の人もかなり必死であるかとは予想できます。何よりも面子を重んじる中国人のことだから。
それにしても、ロシアはこの件には興味なしで"ただ六者協議の席についてるだけ"って思っていたのですが、単に漁夫の利を狙っていただけじゃなかったのでしょうかね。

JSF氏も自らのエントリで述べているとおり、北というのは元々ソ連の肝煎りで作られた国でした。
ソヴィエト生まれのユーラが話せるのはロシア語だけで、朝鮮語を話せなかったとも聞きます。
ところが、いつの間にか北の後見人は中国になってしまいました。どうやらロシアはソ連から北の面倒までは引き継がなかった様子。
まあ、自分の庭先だけでも、チェチェンからこっち面倒なことになっているロシアです。辺境の半島の北半分の面倒なぞ見たくない、というのは分からなくもない話。



その当事者たる北はというと、

北朝鮮、日本海に向け短距離ミサイル発射=米軍情報

 北朝鮮が日本海に向け、短距離ミサイル1発を発射したとの情報が1日、米軍から日本政府に入った。日本の外務省はこの情報について、まだ確認していないとしている。

このように、1日にはシルクワーム改造型と思われるミサイルを撃つ始末。
当人はお馴染みの瀬戸際外交を継続してるつもりなんでしょうが、既にそういうものが通用する段階ではなくなっていると思うのだけれど…。
つか、弾道ミサイルじゃなくて対艦ミサイルって時点で己の余裕の無さを露呈してる気がするぞ。
空気を読んでさっさと手を引いたロシアは正解な気がします。