あそこに誰かが生きている。 How goes it with you?

日々の感想。

旅の記憶。

自由時間。

そして、
今後の話。

小さな旅(1.5)

2016-12-15 23:24:27 | Travel (Okinawa)



首里城までは携帯のMAPを見ずに

道路脇にある看板を目印に進むことにする。


目印にするといっても

首里城は遠いことろにあるものの

見える範囲にあるので

特に迷うこともない。


それでも幾分かの距離があり、

汗は止めどなく流れ落ちるので

その都度タオルで拭うのが面倒だった。


交通量の多い場所を少し歩いて抜けると、

落ち着いた雰囲気の場所に出ることができ、

左側には小さな池が見えてくる。


その池にはアヒルのような見た目なのだが

顔が赤く、胴体は白い鳥が数羽池の畔で

体を休めていて、

どうもその鳥が気になった僕は

逃げられないように徐々に近づいてみたが、

人間慣れしているのか全く逃げる素振りをみせない。





近くで見てみても

なんとも不思議な鳥で

少しの間見入ってしまった。


ふと、我に返り鳥に別れを告げて

再び首里城を目指すことする。


池から首里城まで差ほどの距離はなく、

狭い坂道を登ると有名な守礼門が見えてくる。


真下まで来ると、

その異文化的要素を含んだ建造物が

とても威厳に満ちた表情を見せてくれる。





守礼門を過ぎてからは

歓会門などをゆっくりと見て廻り

正殿へと向かう。


約9年振りに見る正殿は

あの頃より壮大で尚且つ温かみを感じる

姿でそこに建っていた。





現在の首里城は1980年代から

再建されたもので、

オリジナルは現在の首里城より

遥かに巨大だったというから

その当時の琉球王国の

繁栄を想像することができる。


正殿の内部に入ると、

本土の城との違いが多く、

見ていて飽きることがない。


時間をかけながら、

9年前に知ることのできなかったことを

頭の中に浸透させていく。


その後、

十分に内部を回覧してから正殿を後にし、

外の那覇が一望できる場所でしばしの

休息をとる。


どこまでも透き通った空に

微かな風が何とも心地よい。





この爽快感は南国でしか感じることが

出来ないものだあろう。


休憩後、

また城内を見て歩き首里城を後にし、

再度来た道を歩いて駅まで向かう。


その途中で喫茶店に寄り、

冷たいアイスコーヒーで喉を潤しながら

50代くらいで人の良さそうな女性店員に

池の鳥について質問してみると、

鳥は「バリケン」と言い、外来種で

迷惑しているとのことだった。


やはり現地人と観光客とでは

動物の見方も違ってくるもので、

沖縄では迷惑者でも僕からしたら

何とも愛嬌のある鳥に見えていたから。



アイスコーヒーを飲み終え

喫茶店を出ると、空がオレンジ色に

なり始めている。


その風景もまた

普段と違う光景であり、

僕の心を躍らせる。
















つづく