ベロニカは死ぬことにした

表「私の世界には　なんでもあるけど　なんにもないの」
裏「ベロニカは私。そして、あなた。」
監督　堀江慶 　(２００５年　日本）　
出演　真木よう子 、イ・ワン 、風吹ジュン 、中嶋朋子 、荻野目慶子
★退屈な人生にうんざりして自ら命を絶とうとした主人公・トウが目覚めたのはちょっと変わったサナトリウム。院長に「君はあと７日間の命だ」と宣告される。院内では風変わりな人々が隔絶された独特な世界で毎日過ごしている。周囲がトワを心安らかに逝かせようと接触を避ける中、絵描きになる夢を忘れられず、言葉を失ってしまった青年・クロードだけは、トワに共感する何かを感じているようだ。身近に迫った死をきっかけに、退屈だったはずのトワの人生が,今輝き始める・・・。

ベルベット・レイン

表「運命の一夜、雨の中で華は咲き、そして散る。　あとは、愛が足りない。」
裏「美しくも儚い、夢の饗宴」
監督　ウォン・ジンポー 　(2004年　香港）
出演　アンディ・ラウ 、ジャッキー・チュン 、ショーン・ユー 、エディソン・チャン 、リン・ユアン
★闇世界に生きる男たちの宿命と絆を、『第二のウォン・カーワイ』の呼び声も高い新人のウォン・ジンポ－監督が一夜を舞台に、香港を代表する新旧4大スターによる2つの物語を平行してスタイリッシュに描く。
香港黒社会の大ボス・ホンの暗殺計画が噂され、配下の三人のボスはお互いの腹をさぐり合っていた。ホンの弟分のレフティが跡を継げば、多くの血が流されることは明らかだ。その夜、ホンの妻が長男を出産する。病室を見舞うホンとレフティ。レ フティはホンに引退して家族と国外に出ることをすすめる。一方、レストランで働くイックは相棒のターボに誘われ、くじ引きで暗殺者を決める会場のディスコへと向かう。殺す相手の写真を見せられ、ナイフを渡されたイックは夜の町へと飛び出していく…。

ヘイフラワーとキルトシュー

表「ムーミンの国、フィンランドからやってきたとびっきりかわいい姉妹の物語」
裏「ポップでヘンテコリン！　だけどほんわか心が温まるストーリー！」
監督　カイサ・ラスティモ 　（２００２年　フィンランド）
出演　カトリーナ・タヴィ 、ティルダ・キアンレト 、アンティ・ヴィルマヴィルタ 、ミンナ・スローネン 、メルヤ・ラリヴァーラ
★天使のように愛らしい姉妹が巻き起こす、ほのぼのとした逸話がもりこまれた幼い姉妹の物語。
緑に囲まれた可愛いおうちに暮らすヘイフラワーとキルトシュー。ジャガイモの研究に忙しいパパと、家事が全くできないママ。家事と妹の世話は全部ヘイフラワーの仕事でした。７才になったヘイフラワーは学校に行かなければなりません。私が学校に行けば、家事と妹の世話をする人がいなくなる。心を痛めたヘイフラワーは、「パパの研究が早く終わりますように。ママが家事を出来るようになりますように。」と神様にお祈りをしました。でも、何も変わりません。いい子のヘイフラワーもついに限界の時が来てしまいました。

ベルンの奇蹟

表「信じていれば夢はかなう　ードイツの歴史のなかで、2つの偉大な出来事がある。　ひとつは１９８９年ベルリンの壁の崩壊、　もうひとつは、１９５４年７月４日、サッカーＷカップでのドイツの勝利だ。　それは、敗戦国の人々に勇気を与えてくれ、『ベルンの奇蹟』として神話となっている。　同じ日、１１歳のマチアスは、Ｗカップに夢を託していた。　戦争帰りで自信を失っているお父さんと、仲直りできますようにーー」
裏「お父さんとサッカーするのが夢だった！」
監督　ゼーンケ・ヴォルトマン 　(２００３年　ドイツ）　
出演　ルーイ・クラムロート 、ペーター・ローマイヤー 、ヨハンナ・ガストドルフ 、ミルコ・ラング 、ビルテ・ヴォルター
★サッカーのワールドカップを通して父と子の絆と再生を描くファンタジック・ムービー。
1954年夏、西ドイツ。11歳のマチアスは、大好きなサッカー選手、ラーンの荷物持ちをしている。ある日、第二次世界大戦でソ連軍に捕らえられていた父が11年ぶりに帰還するが、家族の関係はギクシャクし、幸せのかけらは微塵も感じられなかった…。そんな父に愛想を尽かし、兄は東ドイツへ渡ってしまう。同じ頃、ラーンはワールドカップのドイツ・チームに選ばれた。マチアスがラーンの応援についていくことなど、父がもちろん許さない。西ドイツは着々と勝ち進み、ついに決勝戦の時がやってくる・・・。

変身

左裏「『ある朝、、グレゴール・ザムザが何か気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫になっているのを発見した』」
右表「『ある朝、、グレゴール・ザムザが何か気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫になっているのを発見した』」
右裏「永遠の不条理文学遂に映画化！」
監督　ワレーリイ・フォーキン 　(2002年　ロシア）　
出演　エヴゲーニイ・ミローノフ 、イーゴリ・クワシャ 、タチヤナ・ラヴロワ 、ナターリヤ・シヴェツ
★カフカの有名な名文で始まる小説『変身』が、プラハを舞台に甦る。
商売の旅から久々に家に戻ったグレゴールは、働いて親の借金を返し、妹を音楽学校へやる計画を持った、優しい男だった。翌朝、目を覚したグレゴールは、ベッドの上で「虫」になっていた。立ち上がることも話すことも出来ず、驚いてジタバタと手足を動かすだけ。部屋の外には、心配した家族と仕事先の支配人がやってきて、ドアを開けるようせきたてる。やっとの思いでドアが開くが、一同はグレゴールの姿を見て驚愕し、彼を部屋へ閉じ込めてしまう…。おぞましい『虫』に変身してしまった男の、絶望と孤独、そして変身後、床や天井を這うしかなく、愛する家族にさえ忌み嫌われ、理不尽に扱われる男の姿は痛々しい・・・。

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版

★画像はポストカードの画像です★
監督　ジャン＝ジャック・ベネックス (1992年　フランス）　
出演　ベアトリス・ダル 、ジャン＝ユーグ・アングラード 、コンスエロ・デ・ハヴィランド 、ジェラール・ダルモン
★愛が深いがゆえ、狂気へと落ちて行く女性の姿を鮮烈に描き大ヒットした「ベティ・ブルー／愛と激情の日々」の完全版。ネックは185分という長さでしょう。

ベルリン・フィルと子どもたち

表「ぼくたちは、リズムになる。　－サイモン・ラトル率いる世界最高のオーケストラが演奏するバレエ『春の祭典』を、ベルリンの子供たち２５０人が踊る。　すべての人の胸を熱くする、「歓喜」のドキュメンタリー!!－」
裏「２００３年１月、真冬のベルリン・アリーナに一晩限りの『春』が訪れた！　その舞台は世界最高のオーケストラと子供たちの、希望の『祭典』」
監督　トマス・グルベ 、エンリケ・サンチェス・ランチ (2004年　ドイツ）　
出演　サイモン・ラトル 、ロイストン・マルドゥーム 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
★世界的指揮者サー・サイモン・ラトル率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と、２５０名の若者たちがバレエ「春の祭典」を共演する過程を追ったドキュメンタリー。６週間に及ぶ厳しいリハーサルを経て、見違えるような成長を遂げ、晴れ舞台に臨む。当初は真剣に取り組めなかった若者たちが、新たな自分を見出していく様子は感動的なようだ。

ベルリン、僕らの革命

表「彼らの今は、あなたが純粋だったあの頃」
裏「理想への純粋な夢を抱く二人の男と、その狭間で恋に揺れる一人の女　－ベルリンを失踪する、若き反逆者（エデュケーター）たち。本国ドイツで『グッバイ、レーニン！』以来の大ヒットを記録し、ヨーロッパ全土を爽やかな感動で包み込んだ鮮烈な青春恋愛映画」
監督　ハンス・ワインガルトナー 　(2004年　ドイツ・オーストリア）　
出演　ダニエル・ブリュール 、ジュリア・ジェンチ 、スタイプ・エルツェッグ 、ブルクハルト・クラウスナー
★現代社会に怒りを抱えた20代の3人の男女の抵抗と愛を描いた作品。理想に燃える2人の若者の間で揺れ動く1人の女性をスタイリッシュに描く。

ベアーズ・キス

表「せつない夜はクマを抱いて眠る」
裏「これは、シベリアの森から届いた切ないおとぎ話。1人と1匹、愛の軌跡の物語は、優しい哀愁をたたえた少女とクマのロード・ムービー。　天涯孤独なブランコ乗りの少女ローラ１４才、彼女がはじめて愛したのは二つの世界を行き来するクマだった…。」
監督・脚本・製作　セルゲイ・ポドロフ（2002年　カナダ）　
出演　レベッカ・リリエベリ、セルゲイ・ポドロフＪｒ。、ヨアヒム・クロール

ペイ・バック ☆☆

表「職業：泥棒、相棒：なし。　自分の稼ぎと女にはかなりしつこい性格です。」
裏「あの、メル・ギブソンが初めて「悪いヤツ」の魅力で迫る　愉快・痛快・爽快！３拍子揃った超アクション・エンターテインメント大作！」
監督　ブライアン・ヘルゲランド　（1999年　アメリカ）　
出演　メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、ジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソン、マリア・ベロ、デイヴィッド・ペイマー、ビル・デューク、デボラ・カーラ・アンガー、ジョン・グローヴァー、ウィリアム・ディヴェイン、ルーシー・アレクシス・リュー、ジャック・コンレイ
★裏切られ、全てを失った男の復讐を描いたハードボイルド・アクション…だけど、このキャッチコピーほど、金にも女にもしつこくなかったような気がする…。

ペイチェック 消された記憶 ☆☆☆

表「記憶を売った報酬（１９個のガラクタ）。すべての鍵はここにある－　『Ｍ：Ｉ－２』『フェイス/オフ』の監督が仕掛ける近未来サスペンス!」
裏「１９個の報酬（ガラクタ）　すべての鍵はここにある　あなたはこの謎（パズル）を解くことができるか…？」
監督　ジョン・ウー（2003年　アメリカ）　
出演　ベン・アフレック、ユマ・サーマン、アーロン・エッカート、ポール・ジアマッティ、コルム・フィオール、ジョー・モートン、マイケル・C.ホール
ユマ・サーマンはやはり戦う女だなぁ、と。
こういう状況におかれた時、アメリカの女優さんって、手も足も出さず、キャーキャー言うだけの人が多いんだけど、ユマ・サーマンは戦います。さすが、「キル・ビル」（笑）。
２時間もあるけど、最後まで飽きずに楽しく見れました。記憶を消す装置が開発されたりって、そのうち映画の世界だけじゃなくなるんだろうな-、と創造しながら見ると楽しいです。
１９個（２０個？）のガラクタがどうやって使われていくのか、ベン・アフレックがどうやって立ち向かっていく様を楽しんでみましょう！
ジョン・ウーなので、私はとっても期待して見たんですけどね…。ジョン・ウーらしさはほとんど無かったです。それがとっても残念。
（友人たちは「鳩がスローモーションで飛んだでしょ！あれはジョン・ウーだよ！」って言うけど、それではもの足りない…）

ペイ・フォワード 可能の王国

表「ひとりの少年のアイデアが、世界を変えるかもしれない。　きっかけはここにある。　－２００１年のアカデミー賞確実」
裏「今ここに、とてつもない映画が新世紀の扉を押し開けようとしている。」
監督　ミミ・レダー　（2000年　アメリカ）　
出演　ケビン・スペイシー、ヘレン・ハント、ハーレイ・ジョエル・オズメント、ジェイ・モーア、ジョン・ボン・ジョヴィ、アンジー・ディッキンソン

ヘヴンズ・バーニング

表「ラッセル・クロウ×工藤夕貴　幻の主演作！　シドニー→アデレード→狂気の愛が加速する」
監督　クレイグ・ラリーフ（1997　オーストラリア）　
出演　工藤夕貴、ラッセル・クロウ、磯村憲司、レイ・バレット
★撮影後、公開までに３年の間、お蔵に入っていた作品★

ベジャール、バレエ、リュミエール

表「チュチュをとりました。そのとき、光がバレエを照らしました。」
裏「バレエの舞台裏にあるのは、ベジャールの情熱とダンサーたちの創造の苦しみ」
監督　マルセル・シューバッハ　（2002年　スイス）　
出演　モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベット・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャール・バレエ団

ヘブン・アンド・アース -天地英雄- ☆☆

表「日本へ帰りたく場、友を暗殺せよ。　１４００年前シルクロード－熱く、激しく命を燃やす日本人がいた　－本物の<>映像スペクタクル!－」
裏「１４００年前、遥かなるシルクロードの彼方。故郷の母を想いながら、皇帝に仕えた日本人がいた…。　中井貴一、世界でビュー。新疆（しんきょう）ウイグル自治区の広大な山脈やゴビ砂漠で２年に渡る過酷なロケーションを敢行。　　これこそ『ワールド・イベント』映画。日本、中国、インド、アジアを代表する映画人が総力を結集。」
監督　フーピン　（2003年　中国）　
出演　中井貴一、チアン・ウェン、ヴィッキー・チャオ、ワン・シュエチー
スケールが大きいようでいて、なんだかチマチマした印象がする作品でした。「中井貴一の中国語」は確かに上手だったけど、それを売りにしてはいかんでしょう（笑）。
せっかく広大な大地でのロケだったと思うのですが、なんだか画像からその大きさとか迫力が伝わってこなかった。
時代が「遣唐使」という古代が舞台の時代物なのに、衣裳や化粧がとっても今風で、ちょっと興ざめ。特にヒロイン。とても美しくて綺麗な人だとは思うのですが、髪型＆風貌が時代考証とかされてないな、と。「ＨＥＲＯ」のような美術的な美しさを狙っているわけでもなく、中途半端な感じ。
最後の最後の方でちょっとだけいい話になるので、評価としては下の方だけど「並」。
チラシに「『アラビアのロレンス』と並ぶ壮大なるスペクタクル叙事詩」とあるが、あの名作とは並べてほしくない。