釘抜き付きならドアも開けられる
作家志望のビルは創作のヒントを得るため、街で目に止まった人々を尾行する日々を送っていた。
そんなある日、ビルは尾行していることをターゲットの男に気づかれてしまう。その男コッブもまた、他人のアパートに不法侵入して私生活を覗き見る行為を繰り返しており、ビルはそんなコッブに次第に感化されていく。
数日後、コッブとともにアパートに侵入したビルは、そこで見た写真の女性に興味を抱き、その女性の尾行を始めるが。(「作品資料」より)
1998年製作、日本では2001年に公開された「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作。
デジタルリマスター版によるリバイバル公開され、初鑑賞。
作家志望のビルが、自分の身に起こったことを男に話し始めることから物語は始まる。
ビルは創作ヒントを得るために目についた人々の後をつけることを繰り返す。
しかし、コッブという男にバレてしまうが、コッブは他人の部屋に不法侵入して私生活を覗き見ることを繰り返している男だった。
興味を惹かれたのか、ビルはコッブに付き合い、他人の部屋に忍び込み、やがてその行為に惹き込まれていく。
しかし、やがてビルは思わぬことに巻き込まれていくことになる。
コッブと行動を共にする様子、ある女性の後をつけ話しかけ、親しくなっていく様子、傷だらけの姿になったことなど、物語は時間軸を前後させて進められていく。
何故そんなことになったのか、誰かが話したことが、時間を戻して表されるなど、面白い展開になっていく。
終盤思わぬ真実が明らかになり、ビルの運命がどうなるのか気になるところ。
しかし、最後に更なる衝撃の結末が待っている。
ノーラン監督らしい時間軸の交錯や衝撃の展開で面白い1本だった。
/5
監督:クリストファー・ノーラン
出演:ジェレミー・セオポルド、アレックス・ハウ、ルーシー・ラッセル、ジョン・ノーラン
於:新宿武蔵野館
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