CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-179「THIS MAN」(日本)

2024年06月17日 00時05分07秒 | 日本映画
ひたすら人参の皮をピーラーで剥いていたの

 とある田舎町で連続変死事件が発生した。被害者は全員、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたという。

 夢に出てくる男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。「あの男」の被害が拡大していくなか、夫や娘と幸せに暮らしていた女性・八坂華の身にも危険が迫る。

 やがて華は、究極の選択を突きつけられる。(「作品資料」より)


 夢の中でその男の姿を見たら死ぬ、という噂を基に製作された作品。

 2006年頃、世界で噂されていた話らしいが、聞いたことなかったな。

 主人公となるのは華と義男の夫婦。

 出だしはなかなか事件が描かれず、華と義男のラブラブぶりに、娘を含めた家族の幸せぶりが、ちょっと長々と映し出される。

 その合間に女性の恐怖に脅え、変死体で発見される姿が描かれる。

 捜査に当たる刑事は、変死体は10件目であることを語り、全員が精神科に通っていたことを知る。

 精神科医からの話によって、皆が夢の中で同じような容貌の男を見たことも知る。

 結構刑事たちは、その男のことを真面目に捉えるんだな。

 幸せな日々を送っていた華であったが、周囲でその男を見て亡くなる人が増えてくる。

 そして華自身もその男を夢で見てしまう。

 何とか死から逃れようとする華は、ある決断をするが、それが更なる悲劇を生んでしまう。

 その男の正体は早々に明かされる。

 怖いというより、その男の正体と死の連鎖がどうなるのかが興味深い展開だった。

 しかし、華と義男が相談する霊媒師は、その男は倒すことが出来ないと言う。

 追い詰められていく華。

 どのような結末となるのか気になったが、その男によって、終盤世界が崩壊に向かっていく。

 まるでパンデミックのような様相となる。

 設定はホラーのようであったが、最終的にはパンデミック・スリラーということになるのかな。

 決着もそんなことで終わるのかなという感じで、やや緊迫感も足りなかったかなという印象であった。

/5

監督:天野友二朗

出演:出口亜梨沙、木ノ本嶺浩、鈴木美羽、小原徳子、茜屋日海夏、校條拳太朗、般若、アキラ100%、中山功太、津田寛治、渡辺哲

於:新宿ピカデリー

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