CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-235「ヘレディタリー 継承」(アメリカ)

2018年12月09日 00時34分07秒 | アメリカ映画
首なしの死体以外に何かあるのか
 グラハム家の祖母エレンが亡くなり、娘のアニーは夫のスティーブに支えられ無事に葬儀を終える。夫婦には高校生の息子ピーターと13歳の娘チャーリーがいたが、チャーリーは次第に異常な行動をとり始める。
 そんなある日、ピーターがパーティに行くことになり、アニーはチャーリーも連れていくことを条件にこれを許可するのだったが。(「allcinema」より)


 祖母が亡くなってからのグラハム家を襲う恐怖を描いた作品。

 母親を亡くし、精神的に不安定な様子を見せるアニー。

 そしてその娘のチャーリーもおかしな行動を取り始める。

 どのような恐怖が彼女たちに襲い来るのか。
 サイコ系なのかオカルト的なものなのか、なかなかハッキリしない展開。

 それでもアニーやチャーリーの様子から徐々に不穏な雰囲気が増していく。

 そして、ある夜起こった事件。

 これは意外な展開だったが、その後家族の絆も崩れそうになっていく。

 徐々に精神が崩壊していきそうになる中、アニーが取った行動が更なる悲劇と恐怖を生む。


 向かう先が判りづらいところはあったが、徐々に何かしらが迫ってきそうな不安な雰囲気が感じられる。

 クライマックスにようやく恐怖の真相が明らかになるが、これまでアニーが話してきた母親との関係、そしてチャーリーのおかしな様子の真実も見えてくる。

 アニーを演じたトニ・コレットの演技も更なる不安や恐怖心を煽るもので、狂気も垣間見せてくれる。

 怖いというより不安を全編感じさせる作品だった。

/5

監督:アリ・アスター
出演:トニ・コレット、ガブリエル・バーン
   アレックス・ウォルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド
於:TOHOシネマズ新宿

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