CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-008「マジック・ロード 空飛ぶ仔馬と天空の花嫁」(ロシア)

2022年01月13日 23時15分42秒 | ロシア映画
一緒にいる理由を? 自分のことより他人を優先するバカだからさ
 意地悪な家族と暮らすイワンは、お人好しなために損ばかりしている。
 ある日、父親から小麦畑を見張るよう命じられた彼は、そこで白く光る馬を見つけ、沼にはまったその馬を助ける。
 翌朝、イワンの前に人間の言葉を話すポニーが出現。昨夜の馬が、助けてくれたお礼にとイワンの元へ遣わせたのだ。ポニーは一瞬にして千里を駆けることができ、イワンを城下町へと連れて行く。
 ひょんなことから王様に恥をかかせたイワンは、王様から無理難題を突きつけられてしまい。(「作品資料」より)


 お人好し過ぎるイワンと、彼の元に遣わされた話すことのできるポニーが、王からの無謀な様々な命令に共に立ち向かっていく様を描いたファンタジー・アドベンチャー。

 鑑賞中、主人公がイワンという名前で、バカがつくほどのお人好しであることから、これは「イワンの馬鹿」をモチーフにした作品なのかなと思った。
 「イワンの馬鹿」の話自体知らなかったが。

 実際は、その「イワンの馬鹿」も含め、「金色の馬」や「火の鳥」などのロシアの童話を巧みに組み合わせた、エルショーフなる詩人が創作した「せむしの仔馬」が原作らしい。

 ポニーと共に城へとやって来たイワンは、馬屋係として働くことになるが、その人柄から町の人々の人気者になっていく。

 それをやっかむ王様は、イワンに無理難題な命令を下し、実行できなかったら処刑しようと目論む。

 火の鳥を捕まえてこいとか王の花嫁として美しき雲姫を連れてこいとか、その雲姫が海に落とした指輪を拾ってこいとか。

 何の躊躇もなく命令を実行しようとするイワンをポニーは手助けする。

 喋るポニーもそうだが、火の鳥や巨大なクジラ、雲姫が住まうという氷の山など、CGによる映像が満載。

 そして、お人好しのイワンはお約束として、王の花嫁候補である雲姫に恋をしてしまう。

 もちろんそれは王に対する重大な反逆行為になってしまう。

 果たして、イワンのこの先の運命はどうなるのか。

 馬鹿がつくほどのお人好しイワンをちょっと応援したくなる話で、彼がこの先どうなっていくのか、恋の行方と共に興味深いファンタジー・アドベンチャーであった。

/5

監督:オレグ・ポコディン
出演:アントン・シャギン、ポリーナ・アンドレヴァ
   パーベル・デレビヤンコ、ミハイル・イェフレモフ、ヤン・ツァプニック
声の出演:パーヴェル・デレヴィヤンコ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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