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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-274「君の膵臓をたべたい」(日本)

2017年09月18日 20時55分11秒 | 日本映画
君の1日も私の1日も等しく同じ
 母校で教師をしている【僕】は、ふと高校時代のクラスメイト・山内桜良と一緒に過ごした数ヵ月間の思い出を甦らせる――。
 高校で図書委員をしていた地味な【僕】は、病院で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を偶然拾ったことで、それを書いている人気者のクラスメイト・桜良の秘密を知ってしまう。彼女は見た目には分からないが、重い膵臓の病気を患い、余命がわずかだったのだ。それは、親友の恭子さえ知らない秘密だった。
 家族以外は誰も知らない秘密を共有した桜良と【僕】は急速に距離を縮め、次第にクラスでも噂の的になっていくが。(「allcinema」より)


 高校の同級生で、クラスでは男子からも女子からも人気のある山内桜良が、図書委員をしている地味な僕に接近してくる。

 それは僕が桜良の秘密を偶然知ったことからのこと。

 クラスの人気者でこれだけ可愛い子が笑顔で近づいてくるというのは反則。
 それは好きになってしまうだろう。

 山内桜良を演じた浜辺美波ってよく知らないなと思っていたら、「映画 咲 -Saki-」で主人公の宮永咲を演じていた子だったんだな。


 物語は12年後、出身校で教鞭を振ることとなった僕が、取り壊されることとなった図書館を整理しながら、その思い出を振り返り、回想されるシーンで展開される。

 その思い出を語る相手が学校の生徒の一人であるというのは、どれだけ話相手がいないんだろうという感じであるが。


 偶然桜良が膵臓の病気で、余命いくばくもないことを知った僕に、桜良は屈託なく近づき、その後何かと行動を共にするようになる。

 本好きであまり人付き合いも得意でない僕は、桜良の態度に戸惑いを覚え、更に目立たなかった学校内でも噂の的になっていく。

 そんな状況にも戸惑う僕であるが、大病を患いながらも屈託なく笑顔を見せる桜良に対し、真摯な気持ちで接することを努めようとする。


 12年後の僕の状態から物語の行く末は見えているが、最後はどのような別れで、桜良はどのような願いを残し、僕はそれを叶えられるのかが気になる展開。

 12年後の僕を演じるのは小栗旬。
 北川景子も出演しており、もしかして桜良を演じるのかと思っていたが、桜良の親友、恭子だったんだな。


 自分がいなくなった後のことを心配し、その想いを残していく桜良。
 喪失感を抱える人たちが、それによって桜良の想いを受け止め、ようやく立ち直っていく。

 それにしても最後の唐突の別れには驚いたな。
 何か心が受け止める準備もなく、ことが起きてしまった感じで、感動するとかいう間もなかったな。

 しかし、人生何が起こるか判らないということも教えられた顛末だった。

 どうしても変えられない未来の悲しさはあるが、桜良の姿に惹き込まれる一本であった。

/5

監督:月川翔
出演:浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、森下大地、上地雄輔、北川景子、小栗旬
於:池袋HUMAX CINEMAS


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