『初恋』を観に高岡へ

じいちゃんの３回忌だった今日の夜。
母と一緒に、今日から公開の『初恋』を高岡イオンまではるばる観に行った。


この映画は、未だに未解決、というか私が生まれた頃にすでに時効になってる『三億円事件』が題材で。『実行犯は女子高生だった』というお話。

この『３億円事件』はただ単に、“当時では破格な金額”“未解決”だから有名な訳ではない。
ほんの数分間に行われ、誰一人として傷つけていない。
そして、証拠がたくさん残っているのに全く犯人像が浮かばないし、その盗まれたお金は未だに１円も使われていないし、有名なモンタージュ写真も他の事件で逮捕された人物の写真にヘルメットをかぶせただけ。そして何より、盗まれたお金には保険がかけられていたので、盗まれた会社は１円も損していない。という発生から４０年経った今でも完璧で、謎につつまれた事件。

当時は世の中に不満を持つ学生などが、学生運動や闘争などを起こしていた熱い時代。
その時代の中で起こり、“３億円が未だに使われていない”ということから、犯人はお金が目的だったのではなく、世の中への挑戦で行ったのでは？と想像が広がり、世の中の権力に不満を持っていた人たちからすると、とても痛快な事件だ。


観る前は『女子高生が実行犯なんてありえんやろ～』って思いつつ小出くんが出てるし～って言う楽しみ半分の軽い気持ちで観に行ったのですが、観終わった頃にはすっかり『これが事実だったらなんてカッコいいんだぁ～』と感情移入。

小出くんの髪型は“七三分け”。
ウチの父は闘争とかには参加してないけど、その時代を反映してか未だに七三分け。
若い頃の父を想像し髪型に見入ってしまった。

昔の人たちは、世の中への不満を自分達の力でなんとかしようと命がけで行動を起こしていてすごいなぁ～。今は不満に思っていても昔みたいに戦う人はいない。昔とは違った形で戦っている人もいるんだろうけど、自分はハングリー精神もないし、今のまま今の状況に満足してていいのか？何か変えれる事はないのか？！と熱くなった。
何か変わりたいなぁ～。