中鉄雑記帳

中国と鉄道(実物・模型)に関するあれこれ。

妄想の時代?

2007-04-19 09:34:22 | Weblog
一昨日、長崎市で選挙運動中の現職市長が射殺されるという事件が起きましたが、
犯人も現行犯逮捕され、殺人の動機についても自供通りということで、
深い詮索もされずに片がついてしまいそうです。

私は生来の天邪鬼で、しかも親譲りの東京の下町気質。
ついつい物事の裏を妄想せずにはいられません。

今回の事件も、いくら犯人が元暴力団員とはいえ、
市が行なった道路工事が原因で車が壊れたのに、
言い値で賠償金が取れなかったとか、
親類の会社に融資で便宜を図ってもらえなかったからといって、
当事者でもない市長個人を、「絶対に殺す」とまで殺意を抱くものでしょうか?

事件を聞いた自民党の議員までもが「民主主義を否定する暴挙」と憤る中で、
安倍首相は当初あまりにもあっさりしたコメントを一言発したのみ。
殺害された伊藤市長は、被爆都市長崎市の首長として、
積極的に反核活動を行なってきた人物。
被爆者の写真を示してのアピールには、
加害者であるアメリカは苦りきっていたという話も仄聞します。

しかも、斬奸状とでも言うべき内容の犯行理由声明書は、
わざわざ、マスコミの中でも左翼的と目されているテレビ朝日にのみ
送られてきたとか。

このような事実があると、根拠の無い妄想とは思いつつも、
いずれかの方面からの強い何かがあり、
見せしめのために殺されたのではなどと勘ぐってしまいます。

以前、石井紘基氏が殺害された時も、警察はあまりに動機の弱い犯人の
自供を鵜呑みにし、単なる怨恨による殺人で片付けてしまいましたが、
このときも、殺害を支持した真犯人は誰か?などということを妄想してしまいました。

思えば昨今、日本では妄想が大はやり。
一部の、アニメ・マンガ・ゲーム好きの方々は、
二次元の登場人物や、その声を当てている声優さんと妄想恋愛。

腐女子と呼ばれる一部の女性の方々は、
アニメ・マンガ・ゲーム・まれに実在の人物のなかで、
美男子同士の恋愛と肉体関係を脳内妄想。

最近は、日本国および日本人は過去から現在に至るまで、
人道において、後ろめたいことを行なったことが全く無いと
妄想する方々も増えているようです。

いやなこと、辛いこと、都合の悪いことから目をそむけ、
楽しいこと、楽なこと、美しいことの妄想に走るのは、
現実世界に夢も希望も見出せないということなのか、
精神的に幼稚化しているのか?

報道されただけの事実に納得できず、
常に物事の裏事情を妄想してしまう私などは、
精神年齢では、まだ生まれたてなのかもしれません。


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