親父記者の育児日誌

2人の子どもをもつ新聞記者の育児日誌

親業

2004-12-22 09:49:14 | Weblog
 娘は早生まれ(2月)のくせに保育園のクラスで一番体が大きい。身長108センチ。体重は20キロを超えた。ただ毎日、元気に走り回っているので、肥満児のような感じは受けない。今朝も吐く息が真っ白になるほど寒いのに、半ズボンに裸足姿で保育園に向かった。とにかく感情表現を大げさにする子で、保育園の入り口で友達と鉢合わせしただけで、もう興奮興奮。バッタのようにぴょんぴょんと跳び回り、全身で喜びを表現している。
 昨日は「親業」セミナーを開いているグループ代表を取材した。「親業」といっても変な団体ではない。親子関係や人間関係に悩む主婦らに、人との接し方などを教えている。親業なんてと最初は思ったが、取材をするうちに興味が深まった。確かに最近は親子関係を含めて人間関係を築くのが下手な人は多いような気がする。便利になるに従って、対人関係が希薄になっていって、生々しい人間関係を嫌う傾向が強いようだ。代表の女性が中学校で講演をした時にとったアンケートの結果を見せてくれた。「子供の何に一番関心があるか」の設問に、8割ぐらいの母親が「勉強」と答えていた。代表は「これはやっぱりおかしい。勉強ができることが偉いという価値観ばかり子供に押しつけてしまうから、そこから漏れてしまった子供は自分をだめな人間なんだと思ってしまう」と話していた。大学と出て新聞社に就職して、世間でいうところの学問優秀な人間もたくさん見てきたが、母親たちがいう優秀な成績をとった結果だとしたら、たかがしれていると思う。小さい時から遊ぶ時間を削ってまで塾に通い、勉強を優先させた結果がこの程度だとしたら、もっと違った時間の使い方をした方が子供のためになるのではと思う。そりゃ自分の子供にわざわざ苦難の道を歩かせたいと思う親はいないと思うが、安全な道を歩かせることで子供から生きる上での強さを奪ってしまうとしたら、少し考えてしまう。自分が進む道ぐらい、自分で決められる大人になってほしいけど、やっぱり子供には甘いから、だめな親にならないように注意していこう。