親父記者の育児日誌

2人の子どもをもつ新聞記者の育児日誌

忙しさにかまけて

2004-12-21 00:35:17 | Weblog
 松山から福山にきて3カ月が過ぎた。県庁所在地と違って福山は管内を入れても記者は6人しかいない。それでも備後版(地方版)を一版つくっているので、それなりに出稿しないと紙面が埋まらない。これまではある意味、メリハリをつけて仕事をする余裕があったが、いまはそんな雰囲気じゃない。忙しいか、と聞かれると素直にウンとはうなずけないが、じっくり取材して連載を書けるような状況でもない。質を問わずといったら読者から怒られてしまいそうだが、分量だけは松山時代の2倍も3倍も書いていると思う。狭い管内だが、それでもじっくり取材したら面白そうな話題はそれなりにある。いつか取材してみようと思ってメモしているネタも少しずつ増えてきた。ネタが腐らないようにそろそろ本腰を入れて取材しないと、時間なんてあっという間に過ぎてしまうだろう。
今日は福山の北西にある府中市というところで発表があって午後から取材に行った。手作り家具で有名な町だが、ほかに目だった産業はなく、ひっそりした地方都市だ。精密機器製造会社が環境基準を超える物質を含んだ排水を水路に垂れ流したという内容。調査の結果、原因は工場の排水処理施設の規模が小さく、半分程度しか排水を処理できていなかったためというものだった。一時的な処理ミスというより、工場の構造的な問題で、ごめんなさい、ですまされるような問題ではないように思えるのだが、取り締まる法律がないため、市は及び腰。強く指導できる立場にない、という歯切れの悪い内容だった。周辺住民が異臭に苦しみ、市に苦情を持ち込んで今回は発覚したが、工場はどうにかなると考えていたのだろうか。どういう経営センスをしているのか頭を悩ませてしまう。取材が長引いたせいで保育園の迎えはギリギリ。走り込むように2つの保育園をはしごした。夜はあり合わせの野菜を使ってカレーに。月9ドラマを見るためにさっさと子供を寝かせてテレビの前に陣取った。