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韓国経済ウォッチ~中国の失速と韓国(前)
日韓ビジネスコンサルタント 劉明鎬(在日経歴20年)
国際ニュース 2014年11月6日16:29
<中国成長の問題点>
china 先日、発表された中国の2014年第3四半期GDPの伸び率は7.3%で、5年半ぶりの低い経済成長率であることが鮮明になった。中国は世界第二位の経済大国なので同国の経済調整は、今後、世界の経済、とくに韓国経済に深刻な影響を与えることが考えられる。中国は韓国の最大輸出相手国で、韓国の全輸出の26%を中国が占めている。今回は最近中国経済の状況と韓国経済への影響について整理する。
中国は1978年から2010年までの33年間、年平均10%という高度成長を遂げてきた。これは世界的に見ても類まれな高い経済成長である。上記のような高成長が達成できた要因として、生産要素の低い価格が挙げられている。
中国政府は低金利の資金を産業に割り当て、工場建設に必要な土地も安く維持し、エネルギーも価格統制を通じて価格を抑えていた。それに加えて豊富な労働人口もあった。しかし、今では中国で生産要素の価格が上昇している。
人件費は急激に上がっており、労働人口も間もなくピークを迎えることが予測されている。土地も徐々に足りなくなり価格も上がりつつある。中国経済が高度成長を維持できた理由を上げるならば、価格競争力をベースにした輸出の伸びと海外からの巨額の投資であろう。総固定投資のGDPに占める割合は、1990年には33%であったが、2005年には42%まで上昇した。08年に世界金融危機が発生し、中国では、この危機を乗り越えるため内需拡大を図るべく巨額の投資を実施。11年には総固定投資のGDP対比割合はピークとも言える48%にもなる。
しかし、今まで経済成長を牽引してきた投資は、現在、過剰投資が大きな問題になっている。12年度の中国鉄鋼産業の稼働率は70%と低い水準であり、他の産業でも似たような現象が見受けられる。これは中国において今後、投資で経済成長を牽引するのには限界があることを物語っている。
<輸出の鈍化>
もう一つの成長の軸である輸出も伸びが鈍化している。主な輸出地域である欧州の債務問題をはじめ、世界的な経済低迷で輸出の伸びも期待できない状況である。中国は輸出・投資中心の成長から内需(消費)中心の成長にシフトせざるを得ない。
しかし、輸出とか投資と違い、消費はなかなか政府が強制できるような性質のものではない。もし消費の成長よりも輸出と投資の縮小が早く進行すれば、中国経済は軟調に陥る可能性も十分はらんでいる。
http://www.data-max.co.jp/company_and_economy/2014/11/21930/1106_ry_01/
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地回りの親分 【わが郷】
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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