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中川郁子氏が自民党北海道１１区支部長に2011年08月01日 14時58分
自民党道１１選挙区支部は７月３１日午後３時から帯広市内のとかち館で、正支部長（次期衆院選候補予定者）を決める選考委員会（高橋猛文委員長）と総務会を開き、信任投票の結果、故中川昭一元財務・金融相の郁子夫人（５２）を選出した。２８日に開く定期大会で正式決定する。
中川郁子氏
選考委は管内１９支部の代表ら３０人で構成する。投票（無記名投票）は報道陣に公開され、信任は２８票、不信任は１票、白票は１票だった。投票に先立ち行われた意見交換では（１）地元の問題や課題をしっかり認識する（２）政治家として何をしたいのかを明確に打ち出す（３）（各支部の）意見にしっかりと耳を傾ける−の３点を付帯意見とすることを確認した。
選考結果は党道連、党本部に報告し、承認を得る。８月２１日に支部長会議を開き、郁子氏本人が出席して付帯意見に対する意見を述べる。
暫定支部長の大谷亨道議は「各支部で協議した上での結果は重く謙虚に受け止めなければいけない。何としても（次期衆院選に）勝たねばならず、一つ一つステージを上がっていかなければ」と話した。
郁子氏は同日、「感謝と同時に身の引き締まる思い。文書や面接で率直な思いを述べさせていただいたが、至らぬ点、修正すべき点も多くあった。党員や１１選挙区の皆さまとの対話を通じ、研さんに努め、支部長の名に恥じない活動をさせていただきたい」とのコメントを出した。
自民道１１区支部は支部長の選考に際し公募を行い、中川郁子氏のみが５８人の推薦をまとめて応募していた。
中川郁子氏は１９５８年、新潟県生まれ。聖心女子大卒。８２年、故中川昭一元財務・金融相と結婚し、本籍地を広尾に移した。１女１男。
「中川ブランド」を優先
次期衆院選道１１区で、自民の候補予定者に中川郁子氏が内定した。７月３１日に開かれた同選挙区支部の選考委では９割以上の信任を得たが、政治的手腕は未知数。真に「勝てる候補」となり得るのか不安視する声があり、党支部は早急に支援態勢の構築・強化を進める構えだ。一方、選挙戦で直接ぶつかる民主サイドは「想定内の人選。むしろ戦いやすい」と、けん制している。郁子氏に対する選考委員（３０人）の信任投票をめぐっては当初、「１割程度の不信任はある」との見方もあったが圧倒的多数で信任された。公募には郁子氏しか応募せず、結果的に選考委内部で支持が広がった。無記名だったことも考慮すると、組織が一致して郁子氏を推す形を整えた。
半面、郁子氏は夫の選挙活動を代行してきた経験はあるものの、政治的実績は皆無。ある役員が「次の選挙はどうしても勝たないといけない危機感が出た。ベストではないがベターという判断」と語るように、「中川ブランド」の威力を優先した側面もある。支部内には「中川家にまだ頼らなくてはならないのか」という声も漏れる。
選考委と選対委の委員長を兼務する高橋猛文氏は「前回衆院選では中川昭一でさえ３万票差で苦杯をなめた。（選挙に勝つのは）そんなに簡単なものではない」と引き締める。別の党役員は「次の選挙で負ければダメージは計り知れない」と危機感をにじませた。旧中川後援会も２年間活動実績はなく、郁子氏にとって独自の基盤・組織づくりが当面の課題になる。
一方、自民が中川郁子氏を擁立することで、次期衆院選１１区の輪郭も見えてきた。民主は無所属になった石川知裕衆院議員を引き続き支援する方針で、陸山会事件の公判の行方にも左右されるが、現時点では郁子氏が夫に代わって石川議員に挑む構図となる。
民主党十勝の池本柳次代表代行（道議）は「郁子氏を想定して動いているので驚きはない。石川をしっかり支えて突っ走るだけ」と語る。石川議員の周辺は「郁子氏が出馬すれば世襲の形となり、有権者に支持されるのか。仮に議員に当選しても何ができるのか」と話している。
前回、渡辺紫氏を擁立した共産党十勝地区委員会は、次期衆院選の対応を検討中。中川郁子氏に対しては、「他党のことなのでコメントは控えたい」（幹部）としている。
http://www.tokachi.co.jp/news/201108/20110801-0009947.php
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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