荒木 幸雄

 

 

荒木 幸雄   （ あらき ゆきお、1928年3月10日 - 1945年5月27日 ）

群馬県桐生市出身の大日本帝国陸軍軍人、操縦士、陸軍特別攻撃隊第72振武隊員。

「子犬を抱いた少年兵」（右図）の写真で知られる。

山と川に囲まれた美しい街・桐生市で誕生した荒木は、大空に夢を抱く普通の少年だった。1943年の秋に陸軍の少年飛行兵に応募。高倍率・最難関の筆記試験に合格して大刀洗陸軍飛行学校生徒隊に入隊する。戦局の悪化によって1年の過程を半年で叩き込む過酷な過程だったが、荒木は学問（地理学・気象学）・飛行訓練に優れた才能を存分に発揮し、1944年の卒業時には最高栄誉とされる陸軍航空総監賞を受賞した。

同年10月から特攻作戦が始まると、優秀なパイロットだった荒木はすぐ選ばれた。桐生に戻った荒木は「大命が下りました」とだけ告げて家族に手紙を手渡し、知らせがあったら開封するように告げてすぐに第72振武隊に合流した[1]。

 

佐賀県にある特攻隊員の宿舎だった西往寺で、荒木を中心とする第72振武隊は「ほがらか隊」と称し、出撃までを過ごす。当初の出撃予定日だった1945年5月26日、出撃予定時刻の2時間前に記念撮影を行うが、その日は悪天候で出撃中止となった。5月27日、第72振武隊・九九式襲撃機の隊員は万世飛行場を出撃後、沖縄本島中部に広がる金武湾の東約50kmの位置で、アメリカ海軍のレーダーピケット駆逐艦「ブレイン」（USS Braine, DD-630）に突入したと推測されている。根拠として、突入直前の第72振武隊の九九式襲撃機の写真が残存しているため、荒木もこの駆逐艦を目標としたと考えられる。ブレインは第72振武隊の突入によって大破・炎上、荒木も戦死した。享年17。

桐生に残された墓には髪と爪だけが残っている。

荒木が出撃を前に、父に宛てた遺書が残っている。以下、原文のまま記す。
　　　　　　　　　陸軍伍長 荒木幸雄

最后の便り致します
其後御元気の事と思ひます
幸雄も栄ある任務をおび
本日出発致します。
必ず大戦果を挙げます
桜咲く九段で会う日を待って居ります
どうぞ御身体を大切に
弟達及隣組の皆様にも宜敷く さようなら

 

2013 08 16  送り盆に思う 【わが郷】 

 

 

 

 

九九式襲撃機 （きゅうきゅうしきしゅうげきき）

第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の襲撃機（攻撃機）。キ番号（試作名称）はキ51。略称・呼称は九九襲、襲撃機など。連合軍のコードネームはSonia（ソニア）。開発・製造は三菱重工業。

また、本機の派生型として九九式軍偵察機（きゅうきゅうしきぐんていさつき。九九式軍偵、九九軍偵、軍偵）が存在し（キ番号は同じくキ51）、本項ではその両機について詳述する。wikipedia

 

 レーダーピケット駆逐艦「ブレイン」

She served as a radar picket and support ship for the landing forces at Zamboanga and subsequently at Pollack Harbor, Mindanao (17 March–23 April). She took part in the Okinawa operations as a radar picket ship (16–25 May). On 27 May, the destroyer was hit in quick succession by two suicide planes. The first hit forward seriously damaged the bridge, and the second hit amidships blew number two funnel overboard and demolished the amidships superstructure. Braine retired to Kerama Retto, Ryukyu Islands, for emergency repairs; departed 19 June; and arrived in the United States 19 July 1945.
http://en.wikipedia.org/wiki/USS_Braine_(DD-630)

 

 

 

 

 

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