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民家の遺体は高松の女性 角田被告宅で暴行死か

2012年10月23日 18時31分18秒 | 保管記事

  記事の紹介です。

 

 

民家の遺体は高松の女性 角田被告宅で暴行死か
 

 


 兵庫県尼崎市の民家で3人の遺体が見つかった事件で、県警は22日、唯一身元不明だった遺体を同市長洲東通、仲島茉莉子まりこさん(29)と特定した、と発表した。ドラム缶遺体事件の主犯格とされる角田すみだ美代子被告(64)(傷害致死罪などで起訴)の親族らが、茉莉子さんら3人について「角田被告のマンションで暴行を受け、死亡した」と県警に証言していることも判明。室内での暴行のほか、バルコニーの小屋に監禁されて食事を絶たれるなどの虐待を受けた末だったといい、県警は当時の状況を詳しく調べている。
 

 


 茉莉子さんは民家の住人女性(87)(行方不明)の孫で、角田被告に離散させられたとされる高松市の一家の長女。2003年、角田被告らに連れられて関西に移り、08年頃に死亡したとみられる。他の2遺体は茉莉子さんの伯父の谷本隆さんと、角田被告の兄の交際相手だった安藤みつゑさん。


 
 捜査関係者らによると、角田被告宅は尼崎市内の8階建てマンション最上階の3LDKで、リビングルームには豪華な調度品がそろっていた。バルコニーは木製フェンスに囲まれて外から見えないようにしてあり、小屋は扉が外から施錠できる仕組みになっていた。
 
 茉莉子さんの父親(60)の知人男性によると、父親は昨年末、県警から、顔が腫れ上がった茉莉子さんの写真を、角田被告宅から見つかったとして見せられ「ひどい暴行を受けたのだろう」と話していたという。

 

 
ウェブデザイナーで世界へ 活躍の夢、無残
 

 

 

 

(上)角田被告宅のバルコニー。3人は小屋の中に監禁されていたという(下)豪華なリビングルーム。

室内でも暴行が行われていたとされる(いずれも神戸地裁尼崎支部の現況調査報告書から)
 
 仲島茉莉子さんは、ウェブデザイナーとして世界で活躍するのが夢だったが、道半ばで家族が崩壊し、人生も絶たれた。
 
 「英語を勉強して、海外で働きたい」
 
 高松市のIT会社に勤めていた茉莉子さんは2002年初め、上司に強く要望し、英国へ語学留学した。
 
 同年11月頃に帰国し、再び同社で働いたが、年明け頃に様子は一変した。同僚らに「母方の親族の関係で、たちの悪い取り立て屋が家に来る」と暗い表情で語り、仕事を休みがちになった。同僚らが詳しい事情を尋ねても、「聞かないで」と言葉を濁した。角田被告らが家に居座り、父親らに金銭を要求していたとされる時期だった。
 
 03年4月頃、「家族で大阪へ行ってやり直します」と退職を希望。会社の勧めで大阪府内の同社営業所に勤めたが、数か月後には辞め連絡も取れなくなった。
 
 当時の上司は「優秀で、デザイナーのエースだった。残念でならない」と話す。
 
 幼なじみの女性(29)によると、茉莉子さんは小学生の頃から読書好き。「誰かを元気にできる物語を作りたい」と、絵本作家や小説家を目指していた。茉莉子さんの家では、妹の角田瑠衣るい被告(27)(窃盗罪で起訴)とも一緒に遊んだという。
 
 女性は「夢を育んだあの家で、怖く、苦しい毎日を送っていたかと思うと胸が詰まる。無邪気だったるいちゃんが逮捕されたのも信じられない。心が空っぽです」とショックを隠せない。
 
 一家は角田被告らに入り込まれた後、離散した。茉莉子さんは尼崎市内の角田被告宅で同居していた男性、瑠衣被告は角田被告の息子と07年にそれぞれ結婚。母親は病死し、父親は偽名で暮らしているとされる。
 
 伯父の谷本隆さんとともに遺体で見つかった同市の民家は茉莉子さんの母親の実家。子どもの頃、家族でよく訪れていたという。
 
 親族の男性(70)は「家族がばらばらになり、未来まで失った。あまりにむごい」と声を震わせた。
 
(2012年10月23日  読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121023-OYO1T00362.htm?from=top

 

  記事の紹介終わりです。

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