弾道弾迎撃ミサイル 【】
弾道弾迎撃ミサイル
弾道弾迎撃ミサイル(だんどうだんげいげきミサイル、英語: anti-ballistic missile, ABM)とは、敵の弾道ミサイルを迎撃するためのミサイルである。1950年代に開発が開始された核ミサイル系と、1990年代から現代に至るまで開発が続いている通常弾頭型がある。
(wikipedia)
歴史 (中略)
弾道弾迎撃ミサイルの開発経緯[編集]
弾道弾迎撃ミサイルには、1950年代に開発が開始された核弾頭搭載型では、アメリカがナイキ・ゼウスを1957年から計画、1962年には本格的に開発を開始するが1972年までに実用化にいたっていないため廃棄されたほか、スパルタン、低空用のスプリントがある。なお、ABM条約締結後に配備されたセーフガードシステムを実戦配備したが、これは1975年10月1日ノースダコタ州に配備されたが翌日に下院で閉鎖案が可決してしまい、廃棄された。使い物にならないという結論が下ったようである。その後開発は下火(実質的な中止)になった。
ロシア(ソ連)では1962年にはガロッシュ迎撃ミサイルの配備が始まり、その後改良が重ねられ、1995年に高高度迎撃にはSH-11ゴーゴン、低高度迎撃にはSH-08ガゼルを使用するABM-3(ロシア名はA-135)システムを導入しているが、これらはいずれも核弾頭を搭載している、1950年代式である。
アメリカは先述したようにSDI 計画が頓挫した後に開発を再開しており、イージス艦に搭載して海上で発射、大気圏外まで到達して高高度を飛翔中のミサイル迎撃を行うスタンダードミサイル SM-3と、拠点近くの陸上から、ミサイルの高度が低くなる再突入時を狙うパトリオットミサイル PAC-3を開発しており、2011年までに配備を完了する予定である。日本も同様に配備を目指しているが、1兆円という高額な予算がかかるという問題点がある。